電気伝導率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年6月8日 (土) 23:27時点におけるKrororo (トーク)による版 (IACSに関する記述を追加)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記 テンプレート:物理量 電気伝導率(でんきでんどうりつ、英語:electrical conductivity)は、導電率(どうでんりつ)ともいい、物質電気伝導のしやすさを表す物性値理学系では「電気伝導率」、工学系では「導電率」と呼ばれる傾向があるが、『学術用語集』では「電気伝導率」が多く、次いで「電気伝導度」(でんきでんどうど)ともいう。 また、農学分野においては、目安としての肥料濃度を表すが、この場合は英語の頭文字をとり、「EC濃度」もしくは単に「EC」ということが多い。

単位

  • 一般的な記述: ジーメンスメートル [S/m] またはオームメートル-1・m-1] である。
  • SI単位: A・V-1・m-1
  • IACS(international annealed copper standard): 電気抵抗(又は電気伝導度)の基準として、国際的に採択された焼鈍標準軟銅(体積抵抗率: 1.7241×10-2 μΩm)の導電率を、100%IACSとして規定。
  • 肥料濃度を表す場合: 単位が大きすぎるので、ミリジーメンス毎センチメートル [mS/cm] を用いる。

定義

電気伝導率(σ)は次の式で定義される。

テンプレート:Indent=\sigma\boldsymbol{\mathit{E}}</math>}}

ここで j電流密度ベクトル)、σ は電気伝導率、E電場(電界)のベクトルである。このため、電気伝導率 σ は電気抵抗率 ρ の逆数になり: テンプレート:Indent

の関係が成り立つ。

電気伝導率の周期性

20 ℃の値(上欄)は日軽金のホームページの抵抗率のデータの逆数をもちいた。 0 ℃のデータ(下欄)はコットレルの「金属学」のデータである。

H He
Li
10.7
11.8
Be
30.3
18
B C N O F Ne
Na
21.2
23
Mg
23.8
25
Al
37.4
40
Si
9.6
P S Cl Ar
K
14.7
15.9
Ca
27.0
23.5
Sc
1.5
Ti
1.8
1.2
V
0.5
Cr
7.5
6.5
Mn
0.6
Fe
9.9
11.2
Co
15.7
16
Ni
14.5
16
Cu
59.0
64.5
Zn
16.8
18.1
Ga Ge As Se
8.3
Br Kr
Rb
8.2
Sr
4.4
Y
1.8
Zr
2.2
Nb
6.2
Mo
17.5
Tc Ru
13.0
Rh
21.2
Pd
9.2
Ag
61.4
66.7
Cd
13.7
15
In
11.3
Sn
7.9
10
Sb
2.4
Te I Xe
Cs
5.0
Ba
2.0
1.7
* Hf
3.1
Ta
7.4
W
18.5
Re
5.3
Os
11.4
Ir
19.6
Pt
9.4
Au
45.5
49
Hg
1.0
Tl
6.0
Pb
4.8
5.2
Bi
0.9
1.0
Po At Rn

単位は × 106ジーメンス/m。 0 ℃での値 > 20 ℃での値 になっていないのは出典が違うことによる。

関連項目

uk:Електропровідність#Питома електропровідність