雪彦山

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千畳平(標高570m)から望む雪彦山

雪彦山(せっぴこさん)は兵庫県姫路市にある弥彦山新潟県)、英彦山福岡県大分県)と共に日本三彦山として知られる修験道の地。日本百景ひょうごの森百選兵庫50山近畿100名山に選定されている。ロッククライミングの名所でもある。

概要

雪彦山については複数の定義が存在する。旧夢前町(現在は姫路市に合併)は、雪彦山の定義として、「洞ケ岳」(884m)、「鉾立山」(950m)、「三辻山」(915m)の総称であると定義し、「洞ケ岳」山頂にもそのように表記していた。これに対して、国土地理院発行の2万5千分の1地図等では、三辻山を「雪彦山」として、二等三角点を置いている。また、登山案内の多くでは、「大天井岳」、「不行岳」、「三峰岳」、「地蔵岳」等の岩峰から構成される「洞ケ岳」の最高峰である「大天井岳」(標高884m)を雪彦山と看做している。さらに、古くは周辺の明神山七種山と三山を総称して雪彦山と呼んでいた、という定義もある。 この一帯は、北方に繋がる峰山と共に、雪彦峰山県立自然公園を形成している。

地理

流紋岩より成り、南麓から夢前川及びその支流の菅生川が流れ出ている。

歴史と信仰

修験道の行場として知られる雪彦山の南側にはこの信仰を支える、賀野神社が置かれている。神社は推古天皇代(592-628)に法道仙人によって開かれたとされ、雪彦山大権現、雪彦山金剛鎮護寺と呼ばれ、神仏習合の形式をとっていた。明治元年の廃仏毀釈により、金剛鎮護寺は廃寺となり、現在は基壇だけが残されている。賀野神社には、廃仏毀釈の年に建てられた入母屋造の本殿が残されており、姫路市の文化財に指定されている。

交通

最寄りの主要都市である姫路市の北方に位置し、登山ルートとしては主に、前之庄→山之内側と、四辻→鹿ヶ壺側の2種類ルートがある[1]。アクセスする路線バスは日に1~6便と、いずれの系統も本数は少ない。

山之内経由

姫路駅北口から神姫バス51系統「山之内」行き乗車し、終点山之内で下車(標準所要約57分)。山之内バス停から雪彦山キャンプ場(雪彦山バス停跡)まで約3.5km。山之内~雪彦山間の運行は2010年9月30日に終了した。

鹿ヶ壺経由

姫路駅北口から神姫バス34系統「グリーンステーション鹿ヶ壺」行き乗車し、終点グリーンステーション鹿ヶ壺で下車(標準所要約66分)。また、山崎(宍粟市)と鹿ヶ壺を結ぶ路線もある。

周辺情報

書籍

関連項目

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脚注

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外部リンク

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  1. 山と高原地図52「氷ノ山」 2006年度版。