陸上自衛隊の装備品一覧

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陸上自衛隊の装備品一覧(りくじょうじえいたいのそうびひんいちらん、テンプレート:Lang-en-short)は、陸上自衛隊が現在保有、あるいは過去に保有していた装備品の一覧である。

なお、当項目においては試作のみに終わった装備も含めて記述している。

目次

概要

朝鮮戦争の発生とそれに伴う駐留米軍の出動により警察予備隊が創設されると、火器・車両を始めとした各種装備が必要となった。

当時の日本には敗戦より武装解除された日本軍の装備および設備が大量に残存していたが、兵舎や演習場といった建築物、土地の他は旧軍の装備が引き継いで使用されることはなく、被服から車両・航空機に至るまでほぼ全てが米軍よりの供与、購入によって導入され、警察予備隊は米軍式装備の軍事組織として新たに発足した。以後、保安隊を経て陸上自衛隊となった後も、装備体系は米軍に準じたものとなっている。

創設初期から1960年代前半まではアメリカからの供与が装備のほとんどを占めていたが、1960年代後半より徐々に国産化が進められた。現在では航空機を除き、装備のほとんどが国産化されている。また、海外の製品をライセンス生産する場合もある。

装備の名称について

名称は採定年度か採定改訂年度の下二桁から採られるが(例えば90式戦車は制式化された1990年度の下2桁が名称になっている)、部隊使用承認で運用される軽装甲機動車のように、名称に年式が含まれないものもある。航空機およびライセンス生産を含む海外製の装備品についても、○○式という名称は通常付与されない。制式化がなされるまでの開発時には英字2-3文字の略号が付与され、これら英字略号は制式名称が決定したあとも当該装備を指す隊内通称として用いられていることがある。

装備品のうち、火砲火器類・装甲車といった民間にも馴染みのある車両などの装備の一部に関して1999年-2000年にかけてインターネットで愛称の公募が行われ、公式ウェブサイトへの掲載、駐屯地祭での装備品展示説明などの広報活動に使用されている(だが、公募愛称が浸透しているとは言い難い)。2002年以降に導入された装備品に関しては愛称の公募は行われていない。また、装備品には、近年公募された愛称のほか、古くから自衛隊員が独自に使用する通称がある[1][2][3][4]

また、一部の装備の名称は官公庁における常用漢字の制限により、平仮名で表記されており、制式名称としての正規の表現が平仮名混じりであるものが存在する(榴弾砲→りゅう弾砲、擲弾→てき弾 など)が、装備展示などの説明では必ずしも常用漢字のみを用いて記述はされていない。また、「拳銃」においては、時期により「けん銃」であったり「拳銃」であったりしている(現在は「拳銃」表記に統一されている)。

装備の塗色について

車輌や航空機などの装備は長らく米軍に倣ったオリーブドラブで塗装されており、車両番号や所属部隊略号も米軍に倣った白地のものが描かれていたが、1970年代には迷彩の研究も進められ、戦闘服(自衛隊用語では作業服)には迷彩服が採用されている。車両に対する迷彩塗装も教導団所属の車両を中心に実際に塗装されてのテストが行われた。1980年代後半からは車両の塗色は土色と緑色の二色迷彩が標準となり、ヘリコプターには黒を加えた三色塗り分けの迷彩模様が施され、記号は黒色文字で描かれるようになっている。

被服、車両を始めとした装備への迷彩塗装は現在も継続した研究とテストが進められている。

備考

輸送車両は当初、ガソリン車が主流のアメリカ軍供与装備にあわせて国産車もガソリンエンジンを搭載していたが、1956年昭和31年)にディーゼル車への移行を決定し、1960年代末までに順次ディーゼルエンジン搭載車に更新されていった。また、1973年には大型・中型・小型各型に国産の新型トラック(73式トラック)が採用され、それまで様々な形式が存在したトラック類の車種統合が進んだ。

装備運用する車両に関しては、ライトスイッチと呼ばれる扇形のスイッチを操作することによりライトの点灯状況を平時・灯火管制時などに合わせ、4種類に切り替えることが可能[5]

小火器

拳銃

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
9mm拳銃 ※拳銃、P220、9ミリ 120px スイスSIG社の開発したSIG SAUER P220ライセンス生産したもの
陸海空3自衛隊で共通して採用されている装備の一つ
1982年制式採用
一旦は調達を終了したが2010年度予算から調達再開
H&K USP 120px 特殊作戦群が装備していると見られる
けん銃本体の他にサプレッサーと光学照準器が装備されている[6]
特殊拳銃 123(公表調達数) 機種不明であるが19年度随意契約にザウエル&ゾーン社製であることが記載されている[7]
17年度40丁、19年度83丁が調達されており、18年度も調達されているが調達要求番号がないため、陸上自衛隊向けなのかは不明
11.4mm大口径拳銃 機種、配備部隊は不明だが公告により調達が公表されている[8]
新拳銃 機種不明だがスミス&ウェッソン社製の模様[9]

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
11.4mm拳銃 ※ガバメント、コルト 120px (供与) 警察予備隊創設時にアメリカより供与されたもの
M1911A1だけでなくM1911も使用
1980年代に入り順次退役
現在も予備兵器として一部が保管されている
9.65mm拳銃 ※回転式、リボルバー 120px (供与) 警察予備隊創設時にアメリカより供与されたもの
主に警務隊で使用
1980年代に入り順次退役

短機関銃・機関拳銃

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
11.4mm短機関銃M3/M3A1 ※グリースガン 120px (供与) 主に機甲科の搭乗員自衛火器として使用
折曲銃床式89式5.56mm小銃に更新が進められているが半世紀を経てなおも現役
9mm機関けん銃 M9(略称)、エムナイン
※サブマシンガン、SMG
120px 266 1999年制式採用
9mm拳銃の更新用装備として開発
陸上自衛隊向けの生産・配備は完了済
4.6mm短機関銃(B) 120px ヘッケラー&コッホ社製との記載があることから同社のMP7と思われる[9][10]
一般部隊における配備は確認されていない

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
11.4mm短機関銃 M1A1 ※トンプソン、トムソン 120px (供与) 警察予備隊発足時にアメリカより供与
陸上自衛隊では1970年代に入り順次退役が進んだが、海上自衛隊ではその後も使用されていた模様

小銃

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
64式7.62mm小銃 ※ロクヨン 120px 214,500[11] 戦後初の国産自動小銃
後継の89式小銃に更新されたが予備装備として現在でも現役
陸海空自衛隊の他、海上保安庁警視庁などで使用された
89式5.56mm小銃 バディー
※ハチキュウ
120px
120px
133,706
(平成26年度現在)
現在の主力小銃
固定銃床式の他に折曲銃床式(画像下)もあり
左方切換レバー(左右両用セレクタレバー)、89式小銃用照準補助具(光学式照準器(ダットサイト)などの追加改修装備も順次採用・導入が進められている
陸上自衛隊の他、海上自衛隊の一部部隊、海上保安庁や警視庁・警察庁でも使用されている
M4カービン 120px (有償援助) 2007年2008年にQDSS-NT4サプレッサーM203A2とともに対外有償軍事援助(FMS)で導入
特殊作戦群が使用しているものと思われる[12]
特殊小銃 120px ヘッケラー&コッホ社製との記載[13]から同社のH&K HK416と思われる
特殊小銃(B)という記載も見られるため口径の異なる複数の型式を調達している可能性も考えられる
参考画像はH&K HK416

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
7.62mm小銃M1903A3 ※スプリングフィールド 120px (供与) 警察予備隊創設時に少数が供与
訓練用装備として使われた他、狙撃銃としてA4型を使用
1960年代に入り順次退役
九九式短小銃(改) ※九九式改、九九式30-06 120px (※旧日本軍装備の再利用) 警察予備隊創設時に旧日本軍の小銃から.30-06スプリングフィールド弾対応に改造されたもの
戦争末期製造の粗悪品を改造したものが多く、事故・故障が多発し、1961年に実射禁止となる[14]
発砲を行わない教練用装備としては1970年代初頭まで用いられていた
M1騎銃 ※M1カービン、カービン銃 120px (供与) 自衛隊の前身である警察予備隊創設時の主力小銃
陸上自衛隊では後方部隊、教育部隊用として長らく使われた
主要装備としては1960年代まで使用され、教育装備としては1990年代に入り順次退役
一部は現在も予備兵器として保管されている
7.62mm小銃M1 ※ガーランド 120px
120px
(供与) 陸上自衛隊発足時の主力小銃
1960年代に入り、64式小銃に更新され順次退役
少数が儀仗用として現在でも使用中

機関銃

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
62式7.62mm機関銃 ※ロクニー、言うこと機関銃、無い方がマシンガン 120px 戦後初の国産機関銃
普通科部隊の装備する「軽機関銃」としてはMINIMIによる代換が進められている
5.56mm機関銃 MINIMI ※ミニミ 120px ベルギーFN社が開発した分隊支援火器ライセンス生産したもの
62式機関銃の代換として車載用も含めた汎用機関銃として用いられている
1993年より調達開始
74式車載7.62mm機関銃 ※備砲、連装機銃 120px (画像下段、上段は5.56mm機関銃 MINIMI)
陸上自衛隊車両の主要車載機関銃の一つ
62式機関銃を車載用に改良し、構造を強化したもの
海上自衛隊でもヘリコプター搭載機銃として使用中
12.7mm重機関銃M2 ※キャリバー50、重機 120px
120px
陸上自衛隊車両の主要車載機関銃の一つであり、UH-60Jなどのヘリコプターにも搭載される
自衛隊創設時から現在に至るも新規調達が続いている長寿装備
近年調達されているものは銃身交換を容易にしたQCB(Quick Change Barrel)仕様(画像下)
車載機載機関銃 機種不明[15]
軽装甲機動車や高機動車搭載用の試験を行っていることが調達情報で確認できる

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M1917機関銃 ※水冷式 120px (供与) 警察予備隊より継続して装備
陸上自衛隊創設時の装備の一つ[16]
供与時においても既に旧式化しており、1950年代後半より順次退役
M1919A4機関銃 ※A4 120px 陸上自衛隊創設時の装備の一つ
1960年代に入り順次退役が進められたが、装甲車両の車載機銃としては1980年代後半まで使用された[17]
M1919A6軽機関銃 ※A6 120px (供与) M1919A4に二脚銃床を装着して軽機関銃としたもの
62式機関銃に更新される形で1960年代中期より順次退役
M1918A2ブローニング自動小銃 ※BAR 120px (供与) アメリカより供与
62式機関銃に更新され、1960年代に入り退役(ただし、現在も少数が予備火器として保管されている)
陸自教範「基本教練」には現在も執銃法が載っている

狙撃銃

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
64式7.62mm狙撃銃 120px 64式小銃に64式用狙撃眼鏡を装着した狙撃銃仕様
対人狙撃銃 ※M24 120px 1,292(平成26年度現在) アメリカ、レミントン社のM24 SWS(Sniper Weapon System)を導入したもの
2002年度より米陸軍省から対外有償軍事援助により導入
対物狙撃銃 120px (画像はバレットM82A1
バレット社製と記載されているが具体的な機種は不明[18]

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M1903A4狙撃銃 120px (供与) 7.62mm小銃M1903A3にM84狙撃眼鏡を装着した狙撃銃仕様
1960年代に入り順次退役

散弾銃

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
散弾銃 120px (画像はM870MCS)
ウィルソン・コンバット社製のレミントンM870のカスタムモデルとみられるが正確な機種は不明[18]

信号銃

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
21.5mm信号けん銃
(53式信号拳銃)
※53式 120px 中折れ単発式
陸海空3自衛隊で共通して採用されている装備の一つ
55式信号けん銃 ※55式 口径40mmの中折れ単発式
航空機搭載用
陸海空3自衛隊で共通して採用されている装備の一つ

銃剣

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
64式銃剣 ※新ゴボウ剣[19] 120px
120px
(画像下のものはレプリカ品)
64式小銃用
同時代の他国の自動小銃銃剣に比べ刃渡りが長いのが特徴
89式多用途銃剣 ※多用途銃剣、マルチ銃剣 120px120px (画像下のものはレプリカ品)
89式小銃用
銃剣としての他、金属ノコギリ、鞘と組み合わせてワイヤーカッタとするなど多用途に用いることのできる複合型銃剣

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
三十年式銃剣 ※ゴボウ剣 120px ※旧日本軍装備の再利用 九九式短小銃(改)用
旧日本軍の装備していたものを再使用したもの
九九式の使用中止に伴い用途廃止
教練用としては九九式と共にその後もしばらく使用された
M1905銃剣 ※長銃剣、儀礼用銃剣(M1905)、ガーランド銃剣 120px (供与) 7.62mm小銃M1903及び7.62mm小銃M1用
刀身の長いM1905の他短縮型のM1905E1を使用
儀仗用に少数が現在でもM1小銃と共に装備されている
M1銃剣 ※短銃剣、ガーランド用銃剣(短) 120px (供与) (画像中段上[20]
7.62mm小銃M1用
7.62mm小銃M1の退役に伴い用途廃止
少数が儀仗用として7.62mm小銃M1とともに現在でも使用されている
M4銃剣 ※カービン銃剣、短銃剣 (供与) M1騎銃用
M3ファイティングナイフに着剣装置を装備して銃剣としたもの
M1騎銃の退役に伴い用途廃止

てき弾発射機[21]

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
96式40mm自動てき弾銃 120px
120px
全自動連続射撃が可能な擲弾発射機
96式装輪装甲車に搭載される他、三脚架に架載して単体でも運用可能
23年度富士総合火力演習ではダットサイトを装着しているのが確認されている
M203A2 120px 小銃の銃把部下方に装着して用いる手動単発式擲弾発射器
89式小銃の採用に併せて導入が検討されたが評価試験の結果不採用
2007年から2008年にかけてM4カービン用として対外有償軍事援助(FMS)により限定的に導入
M4カービンと併せて特殊作戦群が使用しているものと思われる

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
試製66mmてき弾銃 120px 2+2
(試作のみ)
昭和40年代半ばより89mmロケット発射筒の後継として開発が進められた対戦車兵器
昭和56年度まで実用試験が続けられたが要求性能に達せずとして開発計画中止

手りゅう弾・てき弾[21]

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
MK2破片手りゅう弾 ※パイナップル、松笠、松ぼっくり 80px 供与品の他にライセンス取得による国産品も存在する
実弾の他、訓練弾及び模擬弾が存在
M26破片手りゅう弾 ※卵型 80px 少数が供与された他ライセンス取得により国産化
実弾の他、訓練弾及び模擬弾が存在
MK3A2攻撃手りゅう弾 120px
MK1照明りゅう弾 80px
発煙手りゅう弾
焼夷手りゅう弾
催涙球2型 いわゆる"催涙ガス弾"[22]
閃光発音筒 俗に言う「スタングレネード
豊和工業製[23]
06式小銃てき弾 80px 89式小銃または64式小銃の銃口に装着して発射する小銃用てき弾
空砲を用いずとも発射できる弾丸トラップ式分離飛翔方式の小銃用てき弾

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M31対戦車小銃てき弾 80px
120px
64式小銃の導入に併せて導入
現在は予備及び訓練用装備として保有されている

光学照準器

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
62式用照準眼鏡 62式7.62mm機関銃用照準眼鏡(スコープ)
64式用照準眼鏡 64式狙撃銃用照準眼鏡、倍率は2.2倍
アメリカのM84テレスコープの国産コピー
5.56mm機関銃MINIMI用直接照準眼鏡 120px MINIMI用の低倍率照準眼鏡
Mark4 M3 対人狙撃銃とともに対外有償軍事援助で調達
米国リューポルド社製
89式小銃用照準補助具 120px 16,841 89式小銃用照準補助具(ダットサイト
調達は辰野、東芝電波プロダクツ
MD-33 120px タスコジャパン(現サイトロンジャパン)製
イラク派遣の際に採用され、イラク派遣仕様の89式小銃に取り付けられた[24]
ACOG 4×32LED 2013年国際陸軍射撃大会で使用が確認された[25]
小型リフレックスサイト H&K USPにサプレッサーと共に装着されていた[26]
機種不明

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M84狙撃眼鏡 (供与) 米軍よりの供与品
7.62mm小銃M1905及び7.62mm小銃M1用
M1905A4狙撃銃に狙撃眼鏡として装備

その他

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
携帯放射器 ※火炎放射器、焼却器 36
(平成20年度よりの調達数)
M2火炎放射器を改良し国産化したもの
平成20年度(2008年度)予算から調達再開
なお、自衛隊での装備分類は戦闘用の装備ではなく「施設科機材」である
圧搾空気銃 120px FNハースタル[18]
同社の非致死性兵器FN 303と思われる

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M2火炎放射器 ※焼却器、焼却装置 120px (供与) 米軍よりの供与品
60式12.7mmスポットライフル ※スポットライフル、測距銃、標定銃 60式106mm無反動砲の照準に用いる
アメリカのM8 スポットライフルのコピー生産品
戦後初の国産銃器

火砲・ロケット

無反動砲・ロケット発射筒

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
84mm無反動砲 ※84RR、ハチヨン、カール君 120px スウェーデン、FFV社のカールグスタフM2を導入したもの
普通科以外には施設戦車後方支援部隊なども保有
1979年導入開始、1984年よりライセンスを取得し国産化
84mm無反動砲(B) 120px スウェーデン、FFV社のカールグスタフM3を導入したもの
M2の軽量化改良型
平成25年度以降に84RRの後継として普通科部隊などに対装甲用途に限定しない多目的装備として配備予定
110mm個人携帯対戦車弾 ※パンツァーファウスト、空飛ぶ日産マーチ、LAM(ラム)[27] 120px ドイツ、ダイナマイト·ノーベル社製のパンツァーファウスト3を導入したもの
主に普通科部隊小銃小隊が保有
なお、書類上は「装備」ではなく「弾薬」の扱いである

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
57mm無反動砲 M18 ※57RR、57無反動 120px 警察予備隊時代に供与されたものを継続して使用
1951年供与開始、1989年退役
75mm無反動砲 M20 ※75RR、75無反動 120px 警察予備隊時代に供与されたものを継続して使用
1951年供与開始、1994年退役
ロケット発射筒 M9 ※バズーカ 120px アメリカのM9バズーカを供与されたもの
警察予備隊時代に供与され1960年代前半頃まで使用
退役済
89mmロケット発射筒 M20改4型 ※スーパーバズーカ、ロケラン[28] 120px アメリカのM20A1B1 スーパー・バズーカを導入したもの
84RRに更新され退役
1951年導入開始
60式106mm無反動砲 ※106RR、106無反動 120px アメリカのM40 106mm無反動砲を採用しライセンス生産したもの
2014年退役

迫撃砲

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
81mm迫撃砲 L16 ハンマー
※81迫、81モーター
120px イギリスのL16 81mm 迫撃砲をライセンス所得により国産化したもの
1990年代初頭より導入開始
120mm迫撃砲 RT ヘヴィハンマー
※120モーター、120重迫
120px 429 フランストムソン-ブラーント社製MO-120-RT-61 120mm迫撃砲をライセンス取得により国産化したもの
1992年より導入
榴弾砲を装備しない第1空挺団においては最大の火砲である
M6Cコマンドゥ・モーター 105px 1名で運搬・射撃の可能な携行型小型無反動砲
ヒルテンベルガー・ディフェンス・システムズ(Hirtenberger Defence Systems)製[18]

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
60mm迫撃砲M2 ※60迫 120px 米軍からの供与品
威力・射程共に不十分だったが81mm迫撃砲の不足を補うため1970年代頃まで使用
1951年供与開始、退役済
81mm迫撃砲M1 ※81迫 120px 米軍からの供与品
1990年代初頭まで使用
1951年供与開始、退役済
64式81mm迫撃砲 ※64式迫撃砲、81迫 120px アメリカM29 81mm 迫撃砲を元に国産化したもの
1990年代に入り81mm迫撃砲 L16に更新され、退役
107mm迫撃砲M2 ※重迫
初期にはインチ表示で「4.2インチ迫撃砲」と呼称
120px アメリカのM2 107mm迫撃砲を導入したもの
1992年より120mm迫撃砲 RTに更新が進められた
2010年退役
68式155mm迫撃砲 3 61式特殊運搬車に合わせて主に山岳戦用に開発
制式化されるも試作砲3門のみ
武器学校に現存

りゅう弾砲[29]

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
155mmりゅう弾砲FH70 サンダーストーン
※エフエッチナナマル、エフエッチ、新15榴(シンジュウゴリュウ)
120px 492
保有数 310
1983年より導入開始
中砲けん引車とセットで運用されている
補助動力装置を搭載しているため短距離ならば自走が可能
後継装備として「火力戦闘車」の名称で装輪式自走砲の開発が計画されている

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
75mmりゅう弾砲M1A1 ※パックハウザー、ナナジュウゴリュウ(75榴) 120px 153(供与) 1952年導入、1981年退役
空挺型のM8砲架を導入
大口径砲を補完する軽量火砲として導入されたが射程・威力が低いため予備装備という位置づけとなった
試製57式105mm軽りゅう弾砲 外部リンク
二次試作砲
2 61式特殊運搬車に合わせて主に山岳戦用に開発
試作砲2門のみ
愛知県幸田町にある幸田町郷土資料館に二次試作砲が現存
105mmりゅう弾砲M2A1 58式105mmりゅう弾砲
※ジュウリュウ(10榴)
120px 378(供与)
+22(国産)
1952年供与開始、1998年退役
退役後も礼砲用に北方・東北方・東方などの各補給処にて少数が保管されている
155mmりゅう弾砲M1 58式155mmりゅう弾砲
※ジュウゴリュウ(15榴)
120px 220(供与)
+17(国産)
1952年供与開始、1998年退役
155mm加農砲M2 ※ロングトム、ジュウゴカノン(15加)、ジュウゴガン(15ガン/15Gun) 120px 32(供与) 1952年導入、1996年退役
203mmりゅう弾砲M2 ※ニジュウリュウ(20榴) 120px 70(供与) 1954年導入、1994年退役

高射砲

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
12.7mm高射機関砲M55 ※四連装 120px 12.7mm重機関銃M2を4連装銃架に載せたもの
退役済だが予備装備として現在でも保管
40mm高射機関砲M1 ※40AAG、ボフォース 120px 傑作高射機関砲として名高いスウェーデンボフォース社製40mm機関砲をアメリカライセンス生産したもの
1951年より供与され方面隊直轄の高射特科群で使用
1982年退役
75mm高射砲M51 ※75AG、75高(ナナゴコウシャ) 120px レーダー射撃管制装置、自動装填装置を備えた高度な対空速射砲
1958年より供与開始、1987年退役
90mm高射砲M1 ※90AG、90高(キュウマルコウシャ) 120px
120px
北部方面隊高射特科を中心に配備された
M1のほかに改良型のM2(画像下)も使用
1956年より供与開始、1974年退役
35mm2連装高射機関砲 L-90 ※L-90、35AAG、エリコン 120px スイスエリコン社製 GDF-001 35mm連装機関砲システムを共同開発により改良し導入、ライセンス取得により国産化
1969年導入開始、2009年退役

ロケット弾

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M31 ロケット弾 ※M31、GPSロケット M26の代換として導入
GPSにより誘導される単弾頭型自己誘導ロケット弾
2009年より導入開始
ハイドラ70 ※70ロケット、ロケット弾 120px AH-1SおよびAH-64D搭載用

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
68式30型ロケットりゅう弾[30] ※R-30、30センチロケット、30ロケット 67式30型ロケット弾発射機より発射される
1992年退役
75式130mmロケットりゅう弾[30] ※130ミリロケット、13ロケット 75式130mm自走多連装ロケット弾発射機より発射される
2003年退役
M26 多弾頭ロケット弾 ※M26、MLRSロケット弾 120px 約1,200基[31](有償援助) MLRSより発射されるロケット弾
訓練弾のM28も導入
対外有償軍事援助(FMS)により導入
クラスター弾に関する国際的合意に従った日本政府の決定により、2009年度以降順次廃棄処分

誘導弾

対空誘導弾

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
地対空誘導弾 改良ホーク ※ホーク、ホークIII、中距離誘導弾など 120px 約200基 1964年より原型のMIM-23Aを導入(後に「基本ホーク」と改称)
1977年より「改良ホーク」、「改善I型」(1982年)「改善II型」(1987年)と発展改良され1991年より「改善III型」に改修
03式中距離地対空誘導弾 SAM-4
※中SAM
120px
120px
14個中隊分(2013年)
32個中隊分(調達予定総数)
ホークの後継として開発・導入された新型対空誘導弾システム
対空戦闘指揮装置、幹線無線伝送装置、幹線無線中継装置及び射撃管制装置、捜索兼射撃用レーダー装置車、発射装置車、運搬・装てん装置車及びレーダー信号処理兼電源車で構成される
03式中距離地対空誘導弾(改) ※新中SAM改、03式改/改03式 03式中距離地対空誘導弾の能力向上型として2010年度より開発中
計画では2016年(平成28年)度の開発完了を目指している
81式短距離地対空誘導弾 ショートアロー
※SAM-1、短SAM/短SAM改
120px
120px
63
陸上自衛隊調達分)
戦後初の国産地対空誘導弾
フェーズドアレイレーダー、及び射撃管制装置を搭載した射撃管制車と誘導弾の4連装発射装置を搭載した発射装置車、及び目視照準具にて構成される
1995年より能力向上型の「81式短距離地対空誘導弾(C)」(部隊通称:短SAM改)を導入
航空自衛隊及び海上自衛隊でも使用されている[32]
93式近距離地対空誘導弾 クローズドアロー
※SAM-3、近SAM
120px 113 91式携帯地対空誘導弾の多連装発射装置及び観測・誘導装置を高機動車に搭載したもの
35mm2連装高射機関砲 L-90の後継として開発
11式短距離地対空誘導弾 ※短SAM(改II)(開発時呼称) 5(既調達数) 81式短距離地対空誘導弾の後継として開発
平成23年より調達開始
航空自衛隊では一部仕様の違うものを「基地防空用地対空誘導弾」として制式化
91式携帯地対空誘導弾 ハンドアロー
※ピーサム、携SAM、SAM-2
120px スティンガーの後継として1983年より開発
93式近距離地対空誘導弾及び観測ヘリコプターOH-1の搭載誘導弾に転用されている
91式携帯地対空誘導弾(改) ※SAM-2B 77
(2013年度)
91式携帯地対空誘導弾の改良型
2007年度より調達開始

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
MIM-3 ナイキ・アジャックス ※ナイキ、長距離誘導弾 120px 24基
うち、12基分は無償供与
1962年より導入
1964年より全基を航空自衛隊に移管
携帯地対空誘導弾 スティンガー
※携SAM、FIM-92
120px
120px
対外有償軍事援助(FMS)により導入
1981年導入開始、2009年退役(AH-64D搭載用は現役)
海上自衛隊や航空自衛隊でも導入された

対戦車誘導弾

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
79式対舟艇対戦車誘導弾 ※ATM-2、HMAT、重MAT 120px
120px
120px
戦後2代目に開発された大型の対戦車誘導弾
装甲目標の他近接信管を用いて舟艇への攻撃も可能
発射機、照準器、送信器他で構成され、発射機には1型及び2型、車載型がある。車載型は89式装甲戦闘車の搭載武装として使用されている(画像下)
87式対戦車誘導弾 タンクバスター
※ATM-3、MMAT、中MAT
120px 発射機とレーザー照射機より構成される
64式対戦車誘導弾の後継として開発
平成18年度(2006年)をもって調達終了
01式軽対戦車誘導弾 ラット
※ATM-5、LMAT、軽MAT、01ATM、01(まるひと)
120px
120px
1,073
(2010年度)
赤外線画像誘導方式を用いた“撃ち放し式”の誘導弾
小銃小隊の対戦車任務用として当初は84mm無反動砲の後継装備とされていたが、84mm無反動砲(B)の導入決定により、別系統の装備となったと見做される
96式多目的誘導弾システム 96マルチ
※MPMS、ATM-4
120px
120px
37セット
(最終調達年度までの調達数)
野砲のように曲射弾道を描いて飛翔する長射程の大型誘導弾
1システムは発射機及び地上誘導装置、射撃指揮装置、情報処理装置、装填機、観測機材で構成される
中距離多目的誘導弾 ※ちゅうた、XATM-6、新中MAT(開発時名称) 120px
120px
57
(2013年度)
87式対戦車誘導弾の後継として開発され、後に79式対舟艇対戦車誘導弾と87式対戦車誘導弾を統合する装備として開発計画を整備
普通科連隊直轄の対戦車中隊及びナンバー中隊対戦車小隊を更新予定
平成21年度(2009年)より調達開始
TOW ※BGM-71 120px
120px
約700 1982年よりAH-1Sと共に導入
AH-1Sの主対戦車兵装
ヘルファイア ※AGM-114 120px
120px
約80 2001年、AH-64Dと共に採用
AH-64Dの主対戦車兵装
海上自衛隊でもSH-60Kに搭載する対艦兵装として使用中

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
64式対戦車誘導弾 ※MAT、ATM-1 120px 戦後初の国産対戦車誘導弾
2009年末退役済

地対艦誘導弾

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
88式地対艦誘導弾 シーバスター
※88SSM、SSM-1
120px
120px
100セット システム全体は発射機、装填機、捜索・標定レーダー装置、レーダー中継装置、射撃管制装置、発射統制装置で構成される
誘導弾本体は80式空対艦誘導弾の派生型である
12式地対艦誘導弾 120px 発射機車両6両+誘導弾72基
(2013年度までの調達数)
88式地対艦誘導弾の後継として「88式地対艦誘導弾(改)」の名称で開発が進められていたもの
発射機車両は03式中距離地対空誘導弾と共通の車体を使用している

地雷[33]及び指向性散弾

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
対人障害システム システム構成要素の「障害」には2種類あり、障害I型は80式対人地雷[34]を、障害II型は指向性散弾を遠隔操作運用できるようにしたもの
指向性散弾 ※クレイモア スウェーデン製のFFV 013のライセンス生産
92式対戦車地雷
87式ヘリコプター散布対戦車地雷
94式水際地雷 120px 地雷」の名称だが事実上は機雷に属する装備
I型は沈底式、II型は係維式

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M6A2対戦車地雷 退役済[35]
63式対戦車地雷 退役済[35]
72式対戦車地雷 120px 退役済
画像のものは演習用のもの[36]
87式ヘリコプター散布対人地雷 2003年退役[37]
M3対人地雷 退役済
63式対人地雷 退役済[35]
67式対人地雷 退役済[36]
80式対人地雷 2003年退役[37][36]

地雷関連装備

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
94式水際地雷敷設装置 120px
120px
70式自走浮橋と同様の構造の水陸両用車に水際地雷機雷の一種)の敷設装置を搭載したもの
83式地雷敷設装置 120px 車両によって牽引されて用いられる埋設式地雷敷設装備
87式地雷散布装置 120px UH-1ヘリコプターの機体側面に装着して使用される空中散布式地雷敷設装備
70式地雷原爆破装置 ※70(ナナマル)投射など ロケット弾を用いて爆索を展伸し、地雷原を爆破処理する装置
ロケット弾、発射器、爆索で構成される
92式地雷原処理車 マインスィーパー
※MCV
120px
120px
73式けん引車の車台を流用した車体に地雷原処理用ロケット弾発射機を搭載した車両
92式地雷原処理ローラ ※マインローラー 120px
120px
装軌車両の車体前面に装着して地雷原開削を行うための装備
90式戦車及び74式戦車、89式装甲戦闘車に装着されたものが確認されている
M1破壊筒 ※バンガロー、破壊筒 他 120px 円柱状の外筒に爆薬を充填した障害物爆破器材
89式地雷原探知機セット 80px 金属探知機の一種
音波により地中の埋設物を捜索する装置
地雷探知機画像型 120px 電波と磁気を用いて地中の埋設物を捜索する装置
視覚的に埋設物を確認することが可能

装甲車両

戦車

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
74式戦車 ナナヨン[38]
※74TK
120px
120px
873
保有数 280
装備の完全国産化を目指し開発された戦後二代目の国産戦車
順次退役が始まっており、これまでに多くの車輌が退役した
ドーザープレート装備型などの他、パッシブ式赤外線暗視装置の装備他の近代化改修を施した「74式戦車(G)(74式戦車改)」(画像下)が制式化されているが、改修が施されたものは試作1両+生産4両の計5両に留まる
90式戦車 キュウマル[38]
※90TK
120px 341 戦後三代目の国産戦車
北部方面隊に重点配備されている
10式戦車 ヒトマル[38]
※10TK
120px 66
保有数 39
陸上自衛隊の最新鋭戦車
C4I搭載
平成23年度より順次部隊配備

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M24軽戦車 チャーフィー 120px 375(供与) 陸上自衛隊の前身である警察予備隊/保安隊より継続装備
1952年導入、1974年退役
導入当初の呼称は「M24特車」
M4A3E8中戦車 シャーマン
※M4、エムヨン
120px 232(供与) 1954年導入、1972年退役
導入当初の呼称は「M4特車」
M41軽戦車 ウォーカー・ブルドッグ 120px 147(有償供与) 1961年導入、1983年退役
導入当初の呼称は「M41特車」
61式戦車 ※61TK、ロクイチ 120px 560 戦後初の国産戦車
2000年度全車退役[39]

装甲車

装軌装甲車

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
73式装甲車 ※73APC、APC 120px 338 60式装甲車に次いで開発された装甲兵員輸送車
シャーシは多くの派生車両に流用されている
89式装甲戦闘車 ライトタイガー
※89FV、FV
120px 69 陸上自衛隊の装備する唯一の歩兵戦闘車
北部方面隊富士教導団にのみ配備
AAV7 120px 4
52(調達予定数)
平成25年度予算で4両[40]、2014年度からの中期防で52両を導入予定[41]
平成26年度予算で指揮車型と回収車型も導入される予定

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
60式装甲車 ※ロクマル、60APC 120px 428 戦後初の国産装甲車
2006年退役
化学防護車 化学防護車(装軌)
※化学防護車(旧)、60式化防車
3 60式装甲車を改装して所定の装備を搭載したもの
1968年より装備が開始されたが試験的採用に留まる

装輪装甲車

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
82式指揮通信車 コマンダー
※CCV、シキツウ
120px 231 戦後初の国産装輪装甲車
普通科機甲科特科他で本部指揮車として使用
富士教導団隷下部隊より96式装輪装甲車による更新が開始されている
87式偵察警戒車 ブラックアイ
※RCV
120px 110 82式指揮通信車の派生型
発煙弾発射機の異なる前期型と後期型が存在する
前期型は順次後期型に改修
96式装輪装甲車 クーガー
※WAPC
120px
120px
120px
357 96式40mm自動てき弾銃を装備した「A型」(画像上)と、12.7mm重機関銃M2を装備した「B型」(画像中)の二種類が存在
派生型に海外派遣仕様として装甲を追加したII型(画像下)がある
軽装甲機動車 ライトアーマー
※LAV(ラブ)、ケイキ
120px 1,673 2001年度より調達開始
海外派遣仕様を始め、異なる複数の仕様がある
航空自衛隊でも警備車両として導入され、現在、戦後最も生産された国産装甲車両となっている
輸送防護車 120px 4(調達予定数) 25年度補正予算で調達された装輪装甲車
調達情報にはタレス・オーストラリア社製のブッシュマスターであることが記載されている[42]
納入先は宇都宮駐屯地であり、中央即応連隊に配備されるとみられる[43]
化学防護車 ※CRV、化防車 120px 約30 82式指揮通信車の派生型
1987年制式採用
装備と細部が改修されたB型も存在する
NBC偵察車 ※NBC RV[44] 120px 14
約50(調達予定総数)
化学防護車及び生物偵察車の後継装備
1両でNBC(核/生物/化学兵器)兵器汚染状況に対応可能
2010年度より装備開始
機動戦闘車 ※MCV[44] 120px 4(試作車両)
99(調達予定数)[41]
いわゆる「装輪戦車」として有事の際に迅速な展開能力を持つ戦闘車両として開発
2015年度に開発完了予定
近接戦闘車 将来装輪戦闘車両」研究に基づいて策定された「将来の装輪戦闘車両」構想により計画されている車両
87式偵察警戒車の後継たる「偵察型」及び89式装甲戦闘車の後継たる「人員輸送型」が計画されている

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M3A1装甲車 ※ハーフトラック、APC 120px 36(警察予備隊供与分) 警察予備隊/保安隊より継続装備
主に戦車部隊や特科部隊の本部車両として使用
1950年導入、1981年退役
M8装甲車 120px 8(警察予備隊供与分) 警察予備隊/保安隊より継続装備
大量導入が予定されたが特車(戦車)の本格導入により少数供与に終わる
1950年導入、1967年退役
M20装甲車 120px 4(警察予備隊供与分) 警察予備隊/保安隊より継続装備
M8装甲車と併せて大量導入が予定されたが少数供与に終わる
1950年導入、1967年退役

自走砲

自走無反動砲

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
60式自走106mm無反動砲 ※106SP、自走無反動、連装106mm 他 120px 253 初期量産型のA型、改良型のB型、エンジンを変更したC型の3種が存在する
2008年退役

自走迫撃砲

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
96式自走120mm迫撃砲 ゴッドハンマー
※120MSP、自走RT
120px 24 73式けん引車などと共通の車体に120mm迫撃砲を搭載したもの

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
60式自走81mm迫撃砲 ※81MSP 120px 18 60式装甲車に81mm迫撃砲を搭載したもの
2008年退役
(画像は試作車のもの)
60式自走107mm迫撃砲 ※107MSP、60式自走4.2インチ迫撃砲 120px 18 60式装甲車に107mm迫撃砲を搭載したもの
2008年退役

自走りゅう弾砲[29]

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
75式自走155mmりゅう弾砲 75HSP
※SP、自走15りゅう 他
120px 201 74式自走105mmりゅう弾砲と並行して開発・配備された
長砲身化改装の計画もあったが新自走砲の開発が決定され、99式自走155mmりゅう弾砲への更新が進められる
2015年までに全車退役予定
203mm自走りゅう弾砲 サンダーボルト
※20りゅう、203SP
120px 91 1984年配備開始
ライセンス取得による国産だが砲身のみは米国からの有償供与
99式自走155mmりゅう弾砲 ロングノーズ
99HSP
※新SP、新15りゅう 他
120px 99[45] 75式自走155mmりゅう弾砲の後継として開発された長砲身・長射程の自走砲
射撃や装填の自動化が進みデータリンク装置を始めとした高度な砲兵システムに対応している
火力戦闘車 FH70の後継として開発が計画されている装輪式自走砲
高度ネットワーク化された砲兵システム下での運用を前提とし、重装輪回収車と共通の車体に99式自走155mmりゅう弾砲と共通の砲を搭載した車両となる予定
開発作業は平成30年度(2018年度)まで継続される予定となっている

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
試製56式105mm自走砲 SY(試作通称) 1[46] M24軽戦車に58式105mmりゅう弾砲を搭載した戦後初の国産自走砲
要求性能を達成できず試作のみで計画中止
M44A1 155mm自走りゅう弾砲 120px 10(供与) M41軽戦車の発展型の車体に155mm榴弾砲を搭載
1965年導入、1980年代に入り75式自走155mmりゅう弾砲により代換され順次退役、1986年全車用途廃止
M52A1 105mm自走りゅう弾砲 120px 30(供与) M41軽戦車の発展型の車体に限定旋回式砲塔に105mm榴弾砲を搭載
1966年導入、1977年より75式自走155mmりゅう弾砲により代換され順次退役、1984年全車用途廃止
74式自走105mmりゅう弾砲 ※105SP、自走10りゅう 他 120px 22 75式自走155mmりゅう弾砲と並行して開発・配備された小型自走砲
西側各国において105mm口径榴弾砲の存在価値が低下した事で少数の生産に留まる
1999年退役

自走ロケット弾発射機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
多連装ロケットシステム 自走発射機 M270 MLRS マルス
※新多連装、MLRS
120px 99 システム全体は発射機、弾薬車、指揮装置で構成される
1992年より導入
M31ロケット弾の運用を可能にするための改修が進められている

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
67式30型ロケット弾発射機 ※R-30、67RL 4tトラックに68式30型ロケットりゅう弾の2連装発射機を搭載したもの
発射機及び装填機で構成される
1992年退役
75式130mm自走多連装ロケット弾発射機 ※75MSSR、MSSR、多連装 120px 66 MLRSの導入に伴い部隊改変や装備改変[47]により退役が進み、2003年第2特科連隊第5大隊の改編[48]に伴い全車退役

自走高射機関砲

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
87式自走高射機関砲 スカイシューター
※87AW、ガンタンク、ハエ叩き 他
120px 52 74式戦車の発展型の車体に35mm連装機関砲レーダーを装備した砲塔を搭載した戦後初の国産自走高射機関砲

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M15A1対空自走砲 ※AAG、37AASP 120px 98(供与) M3A1装甲車に37mm機関砲と12.7mm重機関銃装備の高射砲塔を搭載したもの
保安隊より継続装備
1952年導入、1990年退役
M16対空自走砲 ※AAG、自走4連装 120px 168(供与) M3A1装甲車にM45 12.7mm四連装機関銃座を搭載したもの
保安隊より継続装備
1952年導入、1974年退役
退役済だが銃座部分のみが予備装備として現在でも保管されている
M19A1自走高射機関砲 ※40AAG、連装、対空チャーフィー 120px 35(供与) M24軽戦車の車体に40mm連装高射機関砲を搭載したもの
1953年導入、1979年退役
M42自走高射機関砲 ※40AASP、40AAG 120px 22(供与) M41軽戦車の車体に40mm連装高射機関砲を搭載したもの
1960年導入 1994年退役

けん引車・弾薬車

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
中砲けん引車 120px 野戦特科でFH70のけん引に使用
ベースは7tトラック
87式砲側弾薬車 ※ASV 120px 55以上 203mm自走りゅう弾砲に随伴して弾薬と乗員を輸送し、継続的に弾薬を供給するための車両
99式弾薬給弾車 ※ASV、FAASV 120px 17 99式自走155mmりゅう弾砲に随伴して継続的に弾薬を供給するための車両
自動給弾装置により弾薬の高速補給が可能

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
18tけん引車 M4 120px 特科で155mm加農砲M2および203mmりゅう弾砲M2、高射特科で90mm高射砲M1の牽引に使用
1953年導入、1970年代に入り順次退役
13tけん引車 M5 120px 特科で155mmりゅう弾砲M1の牽引に使用 後には155mm加農砲M2の牽引にも用いられた
改良型のM5A1も運用
1953年導入、1970年代に入り順次退役
25tけん引車 M8 120px 高射特科で75mm高射砲M51の牽引に使用
M51の退役が進むと特科で重砲牽引にも使われた
1953年導入、1978年退役
73式けん引車 120px 73 M4/M5/M8の後継として開発された国産の装軌式装甲牽引車
退役済
一部の車両は退役後に 87式砲側弾薬車の試作車に改修されている
(画像は改造された試作車)

戦車回収車

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
78式戦車回収車 ※78TR 120px 約50 74式戦車の回収車型
90式戦車回収車 リカバリー
※90TR
120px 約30 90式戦車の回収車型
11式装軌車回収車 ※CVR 120px 1
(2013年)
10式戦車の回収車型
2013年開発完了

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M32 戦車回収車 ※TR、回収シャーマン、シャーマンレッカ 120px 80(供与) M4中戦車の回収車型
1954年導入、1980年退役
70式戦車回収車 ※SR、70TR 4 61式戦車の回収車型
退役済

その他

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M36駆逐戦車 120px 2(供与) 国産戦車開発の参考として少数が供与
用途廃止により退役
退役後は武器学校にて保存展示
M47中戦車 120px 1(供与) M24、M4に次ぐ主力戦車として採用が打診されたが導入されず、戦車国産化の参考用に少数が供与される
用途廃止により処分[49]
M37 105mm自走榴弾砲 120px 1(供与) 試製56式105mm自走砲の参考として供与
退役済[49]
M39装甲車 120px 主に研究用として少数が供与
退役済
M59装甲車 120px 1(供与) 60式装甲車開発の研究用に少数が供与
用途廃止により処分[49]
LVT(A)-5装軌式水陸両用車 120px 1(供与) (画像はLVT(A)-4)
LVT水陸両用装甲車のうち75mm自走砲型のLVT(A)-5を水陸両用機構の参考として供与
用途廃止により退役
退役後は武器学校にて保存展示

輸送車輌

トラック

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
1/2tトラック(旧) 73式小型トラック
※ジープ、小トラ
120px 三菱 J24ジープベースの小型汎用輸送車両
1997年のメーカーの生産終了により以降は調達車両は(新)に切り替えられる
1/2tトラック(現行型) (新)73式小型トラック
※パジェロ、小トラ
120px 1996年より導入された三菱・パジェロベースの新型
製造は民生用と同じくパジェロ製造
高機動車 疾風(はやて)
※HMV、高機(コウキ)
120px 1993年より導入、トヨタ(製造は日野)製。
派生型として重迫牽引車や各種装備の搭載車両、更に民生用としてメガクルーザーが生産され、航空海上自衛隊及び幾つかの官公庁が導入している
1 1/2tトラック 73式中型トラック
※1トン半、キャリア、中トラ、ヤオトラ
120px
120px
(画像下が(新))
トヨタと日野の共同開発(製造は日野、納入はトヨタ)
派生型:1 1/2t救急車(※通称「アンビ[50]」)など
3/4tトラックの更新として導入
現在は高機動車と共通のシャーシを使用した(新)に生産が切り替えられている[51]
3 1/2tトラック 73式大型トラック(旧型)
※3トン半、カーゴ、大トラ
120px いすゞ製。
派生型:除染車軽レッカ3 1/2tダンプ車3 1/2t水タンク車など
調達時期によって初期/改良型に分かれておりエンジン・変速装置などの仕様と外観の一部が異なる
3 1/2tトラック(現行型) 73式大型トラック(新型)
※3トン半、カーゴ、大トラ
120px いすゞ製。
1999年より導入されている車両はキャビンの形状とエンジン及び変速機が異なる新型車両に切り替えられている
変速装置は6速AT(一般部隊用)と5速MT(一般部隊及び教習用)を採用
調達時期によってエンジン・変速装置などの仕様が異なる
旧型同様数多くの派生型あり
7tトラック 74式特大型トラック
※特大
120px 三菱ふそう製(≒スーパーグレート)。

派生型:重レッカ特大型ダンプ中砲けん引車など
現在自衛隊で装備されているトラックでは最も積載量の大きいもの
全長を若干短くした「7tトラック(短)」もあり

10tトラック(PLS付) ※特殊トラック 規格化貨物の輸送/積載装置を装備した4軸大型トラック
パレット化された大型貨物や弾薬の輸送に用いられる
重装輪回収車の派生型の一つ
平成24年度予算から調達開始予定

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
ジープ
(1/4トントラック)
※ジープ、ウイリス[52] 120px アメリカ・ウィリス社のウイリスMBおよびフォードGPWを供与されたもの
1950年供与開始、1980年全車用途廃止
1/4tトラック ※ジープ、三菱ジープ、小トラ、1/4トン 120px アメリカ・ウィリス社のノックダウン/ライセンス生産品である三菱CJ3A/Bの自衛隊(警察予備隊/保安隊)向け生産型J4
1968年-1972年までは右ハンドル・ディーゼル車のJ54Aを調達
1953年調達開始、1980年全車用途廃止
ダッジWC 3/4tトラック
(3/4トントラック)
※ダッジ(ダッヂ)、ウェポンキャリア 120px (画像はWC51)
警察予備隊発足時の供与品
自衛隊発足後も長らく使われた
1950年供与開始、1970年代後期に全車用途廃止
3/4tトラック ※ウェポンキャリア、キャリア 120px ダッジWCの更新のため導入
トヨタFQ10/HQ15と日産Q4W70シリーズの二種類があった
主にトヨタ製が本州以南、日産製が北海道の部隊に配備
1950年導入開始、1979年/1987年(HQ15)全車用途廃止
GMC 2.5tトラック
(2トン半トラック)
※GMC、2トン半、ボンネット、長鼻など 120px 警察予備隊発足時の供与品
自衛隊発足後も長らく使われた
1950年供与開始、1978年全車用途廃止
2トン半トラック ※2トン半、ボンネット、長鼻など
特に広く使われたいすゞTWD21型(6×6)は非公式に56式と呼称
120px (画像は航空自衛隊のもの)
供与のGMCトラックの更新として導入されたいすゞTW・TXシリーズの自衛隊(警察予備隊/保安隊)向け生産型
初期にはトヨタBM型や日産180型も使用された
1951年導入開始、1988年全車用途廃止
4tトラック 外部リンク
日野ZC10
(民間型)
日野自動車製ZCシリーズを採用 他に三菱自動車製W11シリーズなども使用
派生型:4tレッカ、4tダンプ、67式30型ロケット弾発射機など
1951年導入開始、1972年調達終了
5tトラック 120px 初期に米軍からM543などが少数供与された
退役済
6tトラック 外部リンク
三菱W121
三菱自動車製W12シリーズ、次いでW121シリーズを採用
派生型:大型レッカ、導板橋トラックなど
74式特大型トラックに更新され退役
10tトラック(旧) 外部リンク
TZ10(民間型)
初期に民生デイゼル工業製のTZ10ダンプトラック
とTN93コンクリートミキサー車を限定採用
1950年代-1960年代初期にかけて運用
退役済
泥濘地作業車 ※SA 1 日本陸軍の開発した「湿地車」を参考に開発された、浮嚢付履帯を装備する水陸両用車両
試作のみ
試製56式特殊運搬車 SZ-1/RZ-1 外部リンク
RZ-1
1 山間部もしくは空挺団での迫撃砲及び75mmりゅう弾砲M1A1の牽引用に開発された小型貨物車
装輪式のRZ-1と装軌式のSZ-1が試作され、比較試験の結果装輪型のRZ-1が採用されるも量産されず
61式特殊運搬車 RZ-2 4 オープントップ、オープンキャビンの2軸4輪貨物輸送車両
試製56式特殊運搬車のうち装輪式の二次試作車RZ-2が制式化されたもの
運用試験の結果能力不足と判断され、量産中止

けん引車輌・トレーラー

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
軽レッカ 普通科連隊整備班)や後方支援連隊の整備大隊などに配備され、整備などに使用される
ベース車は73式大型トラック
重レッカ 120px 特科機甲科部隊や後方支援連隊などに配備され、戦闘車両の整備などに使用される
ベース車は74式特大型トラック
中型セミトレーラ ※重機運搬車、トレーラー、中型トレーラ 120px
120px
最大積載量20tのけん引式2軸8輪トレーラ
荷台部を低床型とした「中型セミトレーラ 1型」と荷台部を中低床型とした「中型セミトレーラ 2型」が存在する。
73式特大型セミトレーラ ※戦車運搬車、大型トレーラ 120px 最大積載量40tの3軸12輪トレーラ
74式戦車や99式自走155mmりゅう弾砲を運搬可能
特大型運搬車 ※戦車運搬車(大)、特大トレーラ 120px 最大積載量50tの4軸16輪トレーラ
90式戦車を砲塔と車体が一体のまま運搬可
90式戦車が配備される方面隊方面輸送隊にのみ配備
重装輪回収車 ※HWR 120px 96式装輪装甲車を始めとする装輪装甲車を支援するための大型レッカー車
平成14年(2002年)制式化
車体は03式中距離地対空誘導弾の発射装置車などのベース車両に用いられている
1/4tトレーラ ※小トレーラ 120px 73式小型トラックなどで牽引される1軸2輪の被けん引型運搬車
1tトレーラ ※中トレーラ 120px 73式中型トラック・73式大型トラックなどでけん引される1軸2輪の被牽引型運搬車
機構の異なる高機動車専用型が存在する
1t水タンクトレーラ タンクトレーラ
※水タンク
120px 73式中型トラック・73式大型トラックなどでけん引される1軸2輪の水タンク車
2t弾薬トレーラ 120px
2.5tトレーラ ポールタイプトレーラ
※大トレーラ
120px 73式大型トラック・74式特大型トラックでけん引される1軸2輪の被牽引型運搬車
M1A1運搬車 ※重迫用リヤカー 107mm迫撃砲M2搬送用の1軸2輪の人力運搬車
駐屯地内備品として使用されているリヤカーとは違い正式な装備品

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M26 装甲運搬車 120px
120px
約20(供与) 3軸10輪の牽引車兼装輪式回収車であるM25と最大積載量40tの2軸8輪トレーラーであるM15により構成される
非装甲車体のM26A1(画像下)も使用
1954年よりM4A3E8中戦車と共に米軍より供与
73式特大型セミトレーラに更新される形で1970年代初頭より順次退役

雪上車

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
78式雪上車 ※大雪 120px 52(平成15-17年調達分) 1996年より改良型の「78式雪上車(B)型」の配備が開始されている
10式雪上車 120px 78式雪上車の後継として導入
軽雪上車 ※軽雪、スノーモービル 120px 民生品に所定の改装を施したもの

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M29 120px 1+8 アメリカスチュードベーカー社製の多用途装軌車両
雪上車として導入されたが、国産雪上車整備の方針により少数使用に終わる
1960年代に入り順次退役
60式3t雪上車 64+409 先行量産型の制式名称は「58式3t雪上車」
1980年代に退役
61式大型雪上車 91 60式3t雪上車の拡大改良型
1980年代に退役

二輪車

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
偵察用オートバイ ※オート、ホンダ(XLR250)、カワサキ(KLX250) 120px
120px
偵察・連絡に用いられるオフロード型のオートバイ
XLR250R(画像上)からKLX250(画像下)へ更新中
警務隊用オートバイ ※白バイ、警バイ 120px 警務隊において交通統制業務や車両の誘導・先導に用いられる
VFR400CB400SF(画像左)、XJR400R(画像右)などが採用されている

舟艇

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
渡河ボート ※半型舟、全型舟、半ボート、全ボート、単舟、長舟など 120px FRP製のカッター型短艇
2艘1セットで装備され、2艘を連結してナロウ型のボートとしても使用可能
軽門橋の浮体としても使用される
偵察ボート(2人乗) ※ラフト、ゴムボート 120px インフレータブル式の小型ゴムボート
偵察ボート(5人乗) ※ラフト、ゴムボート(大) 120px インフレータブル式の中型ゴムボート
水中用スクータ 水中よりの偵察、潜入任務に用いられる

鉄道車両[53]

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
9600形蒸気機関車 9677 ※蒸気機関車、SL、キューロク 120px 1 1959年国鉄より譲渡
1966年退役、1970年解体
0-4-0(B)蒸気機関車 ※タンク機、ゼロヨン 1 1956年三菱重工業より譲渡
1966年退役、1993年廃棄処分
現在は民間施設で保存
軽車両 ※軌道ジープ 1 米軍供与の1/4トントラック(ジープ)を軌道・道路両用車に改造したもの
1960年導入、1966年の部隊解隊以後は通常の乗用車として別部隊にて使用
一〇〇式鉄道牽引車 ※一〇〇式、牽引車 1 日本陸軍の開発した軌道・道路両用の牽引車
1960年国鉄より譲渡、1966年退役
朝霞駐屯地内にて保存展示
ワム3500形有蓋貨車 ワム5014 ※ワム 1 1960年導入、1966年退役
十五トン積無蓋貨車 ※トラ 1960年より順次導入、1966年退役
九七式軽貨車 120px 1960年西武鉄道より譲渡 1966年退役
輸送学校にて保存展示、1993年以後所在不明
軌道用モーターカー ※モーターカー 鉄道会社で保線作業に使用される小型動力付き車両と同様のもの
1960年導入、1966年退役
輸送学校で保存展示、1993年以後所在不明
二人用足踏み式線路巡回車 ※巡回車、足漕ぎ 鉄道会社で使用される軌道自転車と同じもの
1960年導入、1966年退役
輸送学校にて保存展示、1993年以後所在不明

施設科装備

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
75式ドーザ ビッグブル
※装甲ドーザ、ドーザ
120px 装甲キャビンを持つ中型ブルドーザー
施設作業車 120px 前線での土木作業を行うための車両
1999年配備開始
坑道掘削装置 ※ドリル、ジェットモグラ 120px 坑道を構築するために地面を掘削するための機材
1991年配備開始
道路障害作業車 ※ドリル、アースオーガー 120px 1985年より導入開始
小型ショベルドーザ ※バックホー、ユンボ 120px 民生品に所定の改装を施したもの
小型ドーザ ※小ドーザ、ショベル付ドーザ 120px 民生品に所定の改装を施したもの
中型ドーザ ※中ドーザ 120px 民生品に所定の改装を施したもの
大型ドーザ ※大ドーザ 民生品に所定の改装を施したもの
グレーダ 120px 民生品がほぼそのまま使われている
掩体掘削機 ※パワーショベル、ユンボ、バックホー 120px アームの先端のアタッチメントの交換により多種多様の掘削作業が可能な装軌式土木作業機械
一般的に言うところの「油圧ショベル
資材運搬車 120px 履帯式の軽貨物運搬車
大型の車両が運用できない山間部などで各種輸送任務に用いられる
市販のゴムクローラーキャリアダンプと同型のもの
バケットローダ ※バケット 120px 民生品に所定の改装を施したもの
トラッククレーン 120px 民生品がほぼそのまま使われている
タイヤローラ ※ロードローラー 120px 民生品がほぼそのまま使われている
自走式破砕機 ※破砕機、粉砕機 120px 瓦礫などを細かく砕いて処理するための機材
民生品がほぼそのまま使われている

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
67式装甲作業車 1 量産が中止されたため試作のみ
試作車はM4A3E8戦車を改造して製作された
退役済

架橋装備

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
81式自走架柱橋 アトラス
※VTLB
120px 半自動で架橋作業が可能な野戦架橋機材
1両につき橋長10m、42tまで通過可能な橋柱式橋梁を架設できる
07式機動支援橋 ※07MSB、MSB 120px 架設車、ビーム及びビーム運搬車、橋節及び橋節運搬車と支持装置他の付属装備により構成され、橋長60m、通過可能重量60tまでの架橋が可能
81式自走架柱橋の後継装備
平成22年度より部隊配備開始
70式自走浮橋 ※自走浮橋、70浮橋、ポンツーン 1両もしくは数両を結合して渡船として使用する他、連結して長大な浮橋とすることができる水陸両用車両
1部隊10両で構成され、10両連結時には最大91m、通過可能重量38tの浮橋を架設可能
92式浮橋 ※92浮橋 120px
120px
(画像は橋間橋節及び動力ボートとその運搬車)
橋間橋節、橋端橋節、動力ボート、道路マット、道路マット敷設装置とそれらの運搬車から構成される
1セットあたり最大104m、積載/通過可能重量50tの浮橋を架設可能
軽徒橋 120px 浮体の上に導板を載せて連結することにより構築する渡河機材
橋節1ユニットは360cm×50cm、1セットは36橋節で構成され最大約130mの人員渡河用浮橋を架設可能
人員渡河用の装備だがオートバイの通過も可能
軽門橋 渡河ボートの上に積載する形で使用する渡河機材
使用する渡河ボート及び導板の数により各種重量の軽車両を運搬可能
パネル橋 ユニット化された橋脚、橋桁及び導板を組み合わせて構築される野戦橋機材
1セットあたり12.5m×3m[54]、50tまでの車両が通行可能な橋梁を架設できる
パネル橋MGB ※MGB 120px パネル橋の後継として導入されたユニット式野戦橋機材
1セットあたり最大42m×4m、60tまでの車両が通行可能な橋梁を架設できる
イギリス アイリアム・フェアリー社製

戦車橋

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
91式戦車橋 タンクブリッジ 120px 22 74式戦車の発展型の車体にカンチレバー式の架橋を搭載したもの
90式戦車の通過が可能

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
67式戦車橋 1+3 61式戦車の車体にシザース式の架橋を搭載したもの
最大通過可能重量40t
1990年代初頭より順次退役

航空機

回転翼航空機(ヘリコプター)

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
AH-1S コブラ 120px 90
保有数 73
1978年より導入
2012年3月時点の保有数は73機
AH-64D アパッチ・ロングボウ
※アパッチ
120px 11
13(調達予定数)
2002年より導入開始
2008年度にて調達価格高騰のため調達中止
2011年度にて調達再開
UH-1B/H/J ※ヒューイ ファイル:JGSDF UH-1B.JPG
120px
UH-1B(90)
UH-1H(133)
UH-1J(130)
保有数 145
UH-1Bを1973年より、UH-1Jを1993年より導入
UH-1Bは退役済
2012年3月時点の保有数は145機
UH-60JA ブラックホーク 120px 39(2013年度) 1997年より導入
UH-1の後継とされる予定であったが、全面的更新機とはならない予定
対戦車ヘリコプター並の武装が可能だが、現状では機銃以外の武装は装備されていない
CH-47J/JA チヌーク
※C、CH
120px
120px
CH-47J(34)
CH-47JA(27)
保有数 55
KV-107IIの後継として1986年より川崎重工業によるライセンス生産機をJ型として導入、1995年度よりは改良型のJA型を導入
J型は初期の機体から退役中、J、JA型を合わせた2012年3月時点の保有数は55機
OH-6D/J カイユース 120px
120px
OH-6J(117)
OH-6D(193)
保有数 90
1969年より導入
1979年より生産/調達機はOH-6Dに切り替え
OH-6Jは退役済
2012年3月時点の保有数は90機
OH-1 ニンジャ 120px 4+34 2001年より導入、平成22年度をもって調達終了
2012年より当機をベースにした「新多用途ヘリコプター」の開発が計画されたが談合疑惑により2013年に計画中止
AS-332L ※シュペルピューマ、VIP 120px 3 1986年要人輸送専用機として導入
2006年度よりEC-225LPに交代して順次退役
EC-225LP ※EC225、LP、新VIP 120px 3+1[55] AS332Lの改良型
2005年よりAS332Lの更新機として導入
TH-480B ※エンストロム 120px 2(既調達数)/30(調達予定総数) 2009年度よりOH-6Dの後継たる新練習ヘリコプターとして導入

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
H-19C はつかり 120px 31 陸上自衛隊初の汎用輸送ヘリコプター
アメリカシコルスキー社のS-55(H-19)をライセンス生産したもの
1954年導入、1976年退役
V-44A ほうおう 120px 2 アメリカ、パイアセッキ社のH-21C双翅式ヘリコプターを研究用に導入
1959年導入、1965年退役
KV-107/II-4 しらさぎ
※バートル
120px KV-107II-4(41)
KV-107IIA-4(18)
KV-107IIA-4A(1)
アメリカ、ボーイング・バートル社のV-107双発双翅ヘリコプターを川崎重工業がライセンス生産した機体
V-44Aの運用結果を受け大型長距離輸送ヘリコプターとして導入
輸送型の他1機がKV-107IIA-4Aの名称でVIP輸送機として製造されAS-332Lに交替するまで用いられた
1965年導入、1997年全機退役
H-13E/F/G/H/KH ひばり 120px H-13E(6)H-13H(75)
H-13KH(19)
練習ヘリコプターとして導入されたが、連絡観測機としても運用された
1954年保安隊に採用、1958年より川崎重工業によるライセンス生産機であるH-13H及びH-13KHを導入
1982年退役
TH-55J ※トンボ、オニヤンマ 120px 38 初等練習ヘリコプターとして導入されたが連絡・観測機としても運用可能
1972年導入、1995年退役

固定翼航空機

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
LR-1 ※ミツビシ 120px 20 三菱MU-2の陸上自衛隊向け型
1967年より導入
2015年全機用途廃止予定
LR-2 ハヤブサ 120px 7(2012年3月末現在) 旧ビーチクラフトキングエア350の陸上自衛隊向け改装型
LR-1の後継として1999年より導入

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
L-16 ※エアロンカ、ロンカ 120px 20(供与) 1952年米軍より保安隊に供与
1953年 L-5の供与により返還
L-5 ※スチンソン 120px 35(供与) 1953年米軍より保安隊に供与
1957年全機退役
L-21 ※パイパー 120px 62(供与) 1953年米軍より保安隊に供与
1965年退役
18機を日本赤十字社に払い下げ
T-34A メンター
※はつかぜ(航空自衛隊および陸上自衛隊の一部にて)
120px 10(供与) 1953年米軍より保安隊に供与
航空自衛隊に移管された後に9機が再度移管
1978年退役
L-19 そよかぜ 120px L-19A(107)(供与)
+L-19E-1(14)+L-19E-2(8)
1954年米軍よりL-19Aを供与
1957年よりL-19Eを富士重工によりライセンス生産し導入
1986年全機退役
KAL-1 120px 1 1954年導入 1964年退役
KAL-2 120px 1 KAL-1の発展型
1964年、航空自衛隊より1機を移管受領するも同年中に退役
LM-1/-2 はるかぜ 120px 27(有償供与) T-34メンターを基にした国産機だが米軍の対外有償軍事援助(FMS)により供与の扱いで装備
1956年導入 1983年退役
TL-1 ※こまどり(海上自衛隊での愛称、陸自でも一部で呼称) 120px 2 LM-1/-2 の発展型
1981年導入 1990年海上自衛隊に移管

無人装備

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
RMAX Type II G ヤマハ発動機が開発した民生用無人ヘリコプターを導入
イラク派遣で使用
遠隔操縦観測システム FFOS
※無人機システム
120px 無線操縦式の無人ヘリコプターを主体とした観測・情報収集システム
無人機、統制装置、追随装置、簡易追随装置、発射装置、機体点検装置、機体運搬装置の各装置で構成される
2001年より調達開始
2006年度をもって調達は改良型のFFRSに移行
無人偵察機システム FFRS
※新無人機システム
120px 遠隔操縦観測システムの改良型
2007年より調達開始
23年度3次補正予算で原子力災害に対応した改良型が調達されている
無人偵察機 CHUKAR-R ※チャカR BQM-74無人標的機に偵察装備を搭載し無人偵察機に転用したもの
小型模型標的機 RCMAT ※RCMAT、ラジコン 射撃訓練用の小型ラジコン飛行機
低速標的機 RCAT ※RCAT 射撃訓練用の大型ラジコン飛行機
高速標的機 CHUKAR-III ※チャカ3 120px 射撃訓練用の無人標的曳航機
JUXS-S1 ※UAV(近距離用) 120px 全翼式の小型UAV
RQ-11 レイヴン等と同様の小型無人機
フジ・インバックB2 外部リンク フジ・インバック社製のB-II型無人航空機を導入したもの
単発・双胴方式の中型UAV
23年度3次補正予算で調達
スキャンイーグル 120px 全翼式の中型無人UAV
23年度3次補正予算で調達
パックボット 120px 遠隔操作される多目的ロボット
23年度3次補正予算で調達

通信器材、電子器材

暗視装置

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
暗視装置 JGVS-V1
暗視装置 JGVS-V2
微光暗視眼鏡 JGVS-V3 ※V3(ブイスリー) 120px
84式暗視装置 JGVS-V4
暗視装置 JGVS-V5
個人暗視眼鏡 JAVN-V6 120px
近距離暗視装置 JGVS-V7
個人用暗視装置 JGVS-V8 ※V8(ブイエイト) 120px
120px
近距離監視装置 JGVS-V9
75式照準用微光暗視装置II型 (B) ※微光暗視眼鏡
近距離照準用暗視装置

情報システム

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
野戦特科情報処理システム ※FADS(ファドス)
師団対空情報処理システム ※DADS(ダドス)
師団通信システム Division Integrated Communications System:DICS(ディクス)
方面隊電子交換システム Army Electric Switch System:AESS
基幹連隊指揮統制システム Regiment Command Control System:ReCs(レックス)

個人被服・装具

作業服[56]

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
迷彩服2型 作業服,迷彩
※迷彩作業服
120px
120px
1992年より支給開始
細部の仕様が異なる「戦闘服(一般用/空挺用/装甲用/航空用)」「防暑服4型」(画像下)等のバリエーションがある
海上自衛隊、航空自衛隊でも使用されている
迷彩服3型 戦闘服,一般用
作業服,迷彩
70px 2007年頃より支給開始
迷彩服2型の一部改良品
海上自衛隊、航空自衛隊でも使用
戦闘服市街地用 特殊作戦群が使用している迷彩服
砂漠用迷彩服 80px 防暑服4型の砂漠迷彩版
タイベックⅢ型 80px タイベック素材を用いた防護衣

2011年に発生した福島第一原子力発電所事故での出動において使用されている

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
65式作業服 ※作業服 80px 第一線部隊からは退役済
予備自衛官及び予備自衛官補は現在も使用
迷彩服1型 作業服,迷彩
※旧迷彩
旧型迷彩服
80px 1970年代より調達・支給開始
機甲部隊、空挺団向け等に仕様の異なるバリエーションがある
退役済であるが、PX品や処分されずに各部隊で残された官品の一部は創立記念展示・訓練等における対抗部隊役の隊員が着用しており、完全に姿を消したわけではない

鉄帽

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
66式鉄帽 ※テッパチ 120px 第一線部隊からは姿を消しつつある。陸幕・方面直轄の後方職種や装備実験隊等の部隊、及び予備自衛官等では現役
外帽と中帽(1形)で構成されている
88式鉄帽 ※テッパチ 120px 鉄帽という名称だが鉄製ではない
中帽,2形 ※ライナー 120px 軽作業や災害派遣で使用されるヘルメット
合成樹脂製で防弾能力は無い

退役

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
M1ヘルメット ※テッパチ 120px 警察予備隊/保安隊創設時にアメリカから供与されたもの
退役済

防弾衣

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
戦闘防弾チョッキ ※ボディアーマー 120px 1992年より導入
防弾チョッキ2型 ※ボディアーマー2型 他 80px セラミックプレートの挿入で小銃弾阻止可能
現在は細部を改良した「防弾チョッキ2型(改)」が調達されている
防弾チョッキ3型 2012年度より調達開始

長靴

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
半長靴 半長靴として一般隊員に支給されているフック式編み上げブーツ
戦闘装着セットに当初導入されたものは戦闘長靴の名称で、紐は足首から上部はフックへの編み上げ式であったが後に鳩目へ通すタイプへ変更された(この時にズボン裾のはみ出し防止のために履き口にゴム製のヒダも縫い付けられたものになった)
現在は予備自衛官等にて使用される
派生型として空挺用、航空用が存在する
牛革製で新品のうちは堅い
半長靴2型 80px 2000年頃より調達されているブーツ
戦闘装着セットとして支給されるものは「戦闘靴」と名称が変わる
派生型として空挺用、航空用が存在する。
半長靴3型 半長靴2型の改良型、シュータンがメッシュに変更され通気性が改善されている
戦闘装着セットとして支給されるものは「戦闘靴2型」と名称が変わる
派生型として空挺用・航空用・装甲用・防暑靴3型(黒色)・防暑靴4型(タンカラー)が存在する
戦車靴 装甲車両乗員用の茶革の靴
靴紐を省略し、車両事故で足を挟まれた際にすぐ脱ぐことが出来る設計になっている
2013年の駒門駐屯地祭で新型のマジックテープ式が公開された

その他

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
戦闘装着セット 120px 1980年台後半から現在までに採用された戦闘服、鉄帽、防弾チョッキなどの総称
隠密行動用戦闘装着セット 80px 狙撃手等が着用する装具
いわゆる“ギリースーツ

需品装備

空挺・ヘリボーン用装備

名称 愛称(※は部隊内通称) 画像 調達数 注釈
60式空挺傘 120px
空挺傘696M1 120px おもに第一空挺団で使用されている。
自由降下傘 120px おもに第一空挺団で使用されている。
高高度空中投下装置
重物量投下器材
スリングネット
スリングベルト
ラペリング器材
ファストロープ器材 120px
エクストラクションロープ

化学装備

駐屯地内装備

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献・資料/参照元

  • 『自衛隊装備年鑑』朝雲新聞社出版局 各年号
  • J-Wings別冊『J-Ground「陸上自衛隊装備ファイル」』イカロス出版 各年度版
  • 『グランドパワー '00/7月号別冊 陸上自衛隊 車輌・装備ファイル』(テンプレート:ASIN)デルタ出版 2000年
  • 『自衛隊歴代最強兵器BEST200』(ISBN 978-4415095059)成美堂出版 2000年
  • 『戦後日本の戦車開発史―特車から90式戦車へ』(ISBN 978-4906124497/ISBN 978-4769824725) 林磐雄:著 かや書房/光人社 2002/2005年
  • 『グランドパワー 2003年11月号別冊 陸上自衛隊の装備車輌 Vol.1』ガリレオ出版 2003年
  • 『自衛隊航空機全集 陸海空自衛隊、歴代装備機のすべて』(ISBN 978-4871497718)松崎豊一:著 イカロス出版 2005年
  • 『自衛隊装備名鑑1954~2006』(ISBN 978-4775805978)コーエー出版局 2007年
  • PANZER臨時増刊 陸自車両50年史』アルゴノート社 2008年
  • 『本当にあった陸自鉄道部隊-知られざる第101建設隊の活躍』(ISBN 978-4769825746) 伊藤東作:著 光人社 2008年
  • MAMOR Vol. 26 2009年4月号「オモテからウラまでわかる エンサイクロペディア自衛隊用語辞典」』(テンプレート:ASIN扶桑社 2009年
  • 『Strike And Tactical (ストライク・アンド・タクティカルマガジン) 2009年9月号別冊 戦後の日本戦車』(テンプレート:ASIN)SATマガジン出版 2009年

*以下は文献ではないが参照元として記す

関連項目

外部リンク

テンプレート:陸上自衛隊2
  1. 北部方面隊のあゆみ 2003年発刊 - 一部火器の愛称が記載されている
  2. 通称に関しては広報資料館展示物や、自衛隊が監修協力を行った映画守ってあげたい!・戦国自衛隊等にも登場する。「パンツァー」誌2010年7月号の誘導弾関係の特集、「Soyou」各号の隊員投稿コーナー、「ここが変だよ、自衛隊」等に記述あり
  3. 部内で使用される部内用広報ビデオにも隊員間の通称が用いられている
  4. 扶桑社『MAMOR』Vol. 26
  5. 1-4番の切り替えがあり、それぞれの番号でライト機器類の点灯が変化する。エンジンを止める場合は「off」にしなければバッテリー上がりの原因に繋がる。1は前照灯無灯状態(ブレーキ等は点灯)、2は前照灯点灯、3は灯火制限時における後方の管制灯のみ点灯(前面は無灯で後部のブレーキ管制灯のみ点灯)、4は前部の管制灯含む全ての管制灯が使用可能で夜間走行時に使用する
  6. 元力士、水戸泉政人のブログ「水戸泉メモリー」の2004年12月16日の記事に写真[1]が掲載されている
  7. 随意契約に係る情報の公表(物品役務等)
  8. 公告 第 輸調-343号 平成24年9月14日
  9. 9.0 9.1 平成23年度装備品等(火器車両関連)に係る各種契約希望募集要項
  10. 公告 第 輸調-350号平成 24年9月14日
  11. 陸上隊自衛隊調達分。生産総数は約230,000丁
  12. [2][3][4]
  13. 補給統制本部公示第132号 平成23年1月28日
  14. 1961年に500挺を検査した結果、実用に耐えずと判断され、すべての九九式に射撃禁止措置が執られる
  15. 平成24年度装備品等(火器車両関係)に係る各種契約希望募集要項
  16. 初めて全面的に撮影協力した映画『ゴジラ』(1954年)作中ではゴジラと最初に交戦した装備として登場した
  17. 61式戦車の備砲(主砲同軸機銃)としては2000年まで現役で運用されていた
  18. 18.0 18.1 18.2 18.3 平成21年度装備品等(火器車両関係)に係る各種契約希望募集要項
  19. なお、新ゴボウ剣の通称は九九式を使用していた世代に限られ、現在はほとんど知られていない
  20. 画像上段がM1小銃用M1905銃剣、画像最下段がM1騎銃用M4銃剣
  21. 21.0 21.1 手榴弾の“榴”、擲弾の“擲”がいずれも平仮名なのは、常用漢字の制限によるものである
  22. 催涙剤を正規軍に対して使用することは国際条約で禁じられている(ジュネーヴ議定書及び化学兵器禁止条約の項を参照)ため、国内治安維持任務及び対化学戦訓練用の装備である
  23. [5]
  24. 「エリートフォーセス 陸上自衛隊編[Part2]」p50
  25. この大会は軍制式採用品以外の装備は使用不可であるため、制式採用されたと思われる
  26. 元力士、水戸泉政人のブログ「水戸泉メモリー」の2004年12月16日の記事に写真[6]が掲載されている
  27. Light-weight Anti-tank Munition の略
  28. ロケットランチャーの略
  29. 29.0 29.1 榴弾砲の“榴”が平仮名なのは常用漢字の制限による
  30. 30.0 30.1 ロケット榴弾の"榴"が平仮名なのは常用漢字の制限による
  31. M270自走発射機の調達数より推測
  32. 短SAM改は陸上自衛隊のみ。海上自衛隊では2006年に退役
  33. 日本は1999年に「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」の発効により「対人地雷」に属する装備は保有できない事となった為、2003年をもって全ての「対人地雷」を廃棄し、装備より除外している(模擬弾のみ継続装備)
  34. I型は手動により起爆させるため「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」の範囲対象外
  35. 35.0 35.1 35.2 教練用の模擬弾が現在でも少数使用中
  36. 36.0 36.1 36.2 教練用及び除去訓練用の模擬弾は現在でも使用中
  37. 37.0 37.1 対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」の批准により廃棄
  38. 38.0 38.1 38.2 愛称化される以前に部隊内通称としても使用
  39. http://www.mod.go.jp/j/yosan/2002/sankou.pdf
  40. 当該年度分は参考品としての購入であり、購入後に本格導入の可否を検討する予定我が国の防衛と予算 平成25年度概算要求の概要 5p 平成24年9月
  41. 41.0 41.1 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013121700296
  42. 補給統制本部公示第9号 平成26年度装備品等(火器車両関連)に係る各種契約希望募集要項[7]
  43. 公告 第輸調一 785号[8]
  44. 44.0 44.1 防衛省技術研究本部のパンフレットより[9]
  45. 2001年に米国での演習に参加するための輸送中、貨物船の沈没事故で2両を喪失している
  46. M24軽戦車からの改造によって製作された試作車は1両のみであるが、変速機等の異なる1次試作と2次試作のバリエーションがある
  47. 75式自走155mm榴弾砲に改変されている
  48. 具体的には全般支援大隊としてロケット型ミサイルによる支援大隊から自走15溜大隊を用いた全般支援大隊への改編
  49. 49.0 49.1 49.2 スクラップとして払い下げられたものが現在も日本国内に残存している 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "tk-0"が異なる内容で複数回定義されています
  50. 英語で「救急車」を意味する"アンビュランス(Ambulance)"の略
  51. ただし、他のトラック類と異なり、旧型と新型の外観上の差異は車輪の形状程度である
  52. フォードGPWであっても区別されず"ウイリス"と呼ばれていた
  53. 鉄道車両は第1施設群隷下の第101建設隊のみで使用され、同隊の解散とともに全て用途廃止となった
  54. 通常は2セットを1単位とし25m×3mの2連式仮設橋として運用される
  55. 東日本大震災の津波により1機を損失し、平成23年度3次補正予算にて喪失分の1機を所得_3次補正予算成立 C130再生機など購入 災害対処能力向上へ 朝雲新聞 2011年12月1日号
  56. 自衛隊の公式な用語では「戦闘服」は「作業服」と呼称されていた
  57. **には装備部隊の駐屯地所在地名や設置場所の地名が入れられる
  58. 58.0 58.1 58.2 市販のライトバンもしくはステーションワゴンが使用されている
  59. 59.0 59.1 市販のセダンが使用されている。
  60. 60.0 60.1 一般旅客用の車両が使われている。
  61. 市販のトラックがほぼそのまま使われている