阿寒湖温泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:日本の温泉地

阿寒湖温泉(あかんこおんせん)は、北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉の、阿寒湖畔にある温泉である。温泉街が形成されている。

泉質

阿寒湖温泉の源泉は14ある[1]

  • 単純温泉硫黄泉など
    • 源泉温度 50 - 80℃
    • 弱アルカリ性 - アルカリ性
    • 無色透明、黄褐色

温泉街

国道240号と阿寒湖湖畔の間、遊覧船乗り場あたりに温泉街が広がる。観光の拠点となっている。道内最大のアイヌコタンが形成され、土産物店や、飲食店などが並ぶ。アイヌコタン内のオンネチセアイヌ語で「大きな家」の意。チセは「家」)では、ムックリを用いたアイヌの音楽やアイヌ古式舞踊等のショーが行われる。温泉街の中には、無料巡回バス「まりむ号」が運行されており、各ホテル、ビジターセンター、アイヌコタンなどを結んでいる。

宿泊施設は、団体対応の大型ホテルのほか、比較的低廉な宿から高級旅館まであり、さまざまな客層に対応する。

外湯は、共同浴場として「まりも湯」という浴場が1軒存在するほか、足湯手湯が設置されている。また手湯は阿寒湖温泉が発祥であるとされる。

阿寒湖で漁獲されたヒメマスワカサギをはじめとする淡水魚や、ウチダザリガニ(レイクロブスターとも)などを使った料理が名物となっている。

歴史

開湯は約140年前とされる。発見当初はアイヌの人々が利用する温泉であった。旅館ができたのは1912年(明治45年)になってからである。その後、1934年(昭和9年)の阿寒国立公園の指定により、観光拠点として発展していった。

2009年、北海道を舞台の一部とした中国のラブコメディ映画『狙った恋の落とし方。』のヒットにより、中国人観光客が急増した。

アクセス

国道沿いに「阿寒湖バスセンター(阿寒バス阿寒湖営業所)」が設置され、路線バスと都市間バスが停車する。無料送迎バスなどは施設によっては施設前で停車する。

鉄道・バス

都市間バス

無料送迎バス等

ファイル:Abashiri-kotsu 239.jpg
鶴雅グループの送迎バス

阿寒湖温泉旅館組合が阿寒湖温泉有名ホテルと主要地区を結ぶ無料送迎バス「まりも急行」を、道東地区地方自治体およびホテルにおいて組織しているひがし北海道観光事業開発協議会が冬季間に限り、道東地区温泉地および空港等を結ぶ「ひがし北海道エクスプレスバス」を、一部有力ホテルが観光バス会社に委託した独自の無料送迎バスを運行している。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Sister

外部リンク

テンプレート:温泉
  1. p.106『まっぷる温泉&やど北海道 '11』昭文社、2010年