阪急神戸高速線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
テンプレート:UKrail-header2テンプレート:BS-datenテンプレート:BS-tableテンプレート:BS-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS3-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS3-2テンプレート:BS3-2テンプレート:BS3-2テンプレート:BS3-2テンプレート:BS3-2テンプレート:BS3-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2テンプレート:BS5-2

|}

ファイル:KOBE RTR tunnel.jpg
地上から地下の花隈駅へ向かう

神戸高速線(こうべこうそくせん)は、兵庫県神戸市新開地駅から神戸三宮駅に至る阪急電鉄鉄道路線

神戸高速鉄道第三種鉄道事業者として路線を保有し、阪急が第二種鉄道事業者として運送(列車の運行)を行っている。神戸高速鉄道での路線名は阪神電気鉄道(阪神)の神戸高速線区間もあわせて東西線である。

概要

神戸市中心部の阪急神戸本線と、阪神 - 山陽電鉄を結ぶ阪神神戸高速線を接続しており、高速神戸駅 - 新開地駅間では同線と重複している。花隈駅 - 神戸三宮駅間の約600m(大半が高架線のため踏切はない)をのぞき、全線が地下線となっている。

なお、正式な起点は新開地駅だが、列車運行上は神戸三宮駅から新開地駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。

鉄道事業法施行以前は神戸高速鉄道が阪急・山陽から車両を借用して自社路線として運営していた。その経緯から、同法施行後は、阪急、山陽の2社が当路線の第二種鉄道事業者となったが改札・運賃収受・保線などの業務を第三種鉄道事業者となった神戸高速鉄道に委託することで、従前のサービスを維持した。

その後、乗り入れ各社の運行形態の変更や阪急・阪神経営統合、出資比率の変更に伴い、阪急の西代駅 - 新開地駅間と山陽の第二種鉄道事業は2010年10月1日に廃止され[1]、山陽は単に乗り入れてくる形(他社線からの直通運転)となり、西代駅 - 新開地駅間の第二種鉄道事業は阪神の単独に変わった(事業許可区間重複の大幅解消)。同日に、三宮駅 - 新開地駅間の列車運行管理業務が阪急へ移管され(ただし、阪急は高速神戸駅 - 新開地駅間の列車運行管理業務を阪神に委託)、駅運営管理は、高速神戸駅・新開地駅が阪神、花隈駅が阪急に変更され、駅名標も管理する各社のデザインと同一のものになった[2]。それにあわせて、神戸高速鉄道の駅務などの従業員のほとんどは、阪急および阪神が神戸高速線の業務を新たに委託した阪急レールウェイサービスに転籍して業務にあたることになった(制服は、花隈駅駅員も含めて阪神社員仕様のものを採用)。

営業に際して表記する路線名称についても、第三種鉄道事業者の定める「(神戸高速鉄道)東西線」に代わり、第二種鉄道事業者の定める「阪急 神戸高速線」とされた。これらの結果、運賃設定をのぞけば、全国で多数例のある第二種・第三種の鉄道事業形態にならうものとなった(運賃もこの形態にならった場合、例えば花隈から大開・高速長田・西代までの運賃が新開地を境に阪急・阪神2社にまたがることになるため、現時点では従前維持の境界設定となっている)。なお、駅の場内アナウンスや発車ベルについては、2010年10月1日の体制変更以前のものが引き続き使用されている。

企画乗車券に関しては現時点では「阪神全線」および「阪急全線」と記載されたものに当路線は含まれず利用できない[3]

路線データ

  • 管轄・路線距離(営業キロ):
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:4駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 最高速度:65km/h

運行形態

テンプレート:See also

神戸高速鉄道は車籍を持った自社の車両を保有しておらず[4]、すべて阪急・山陽の各社所属の旅客用車両で運転される。全区間にわたり阪急車が運転されるほか、新開地以西の阪神神戸高速線を経由して山陽車が乗り入れている。なお、阪神車の乗り入れはない。

各社のダイヤパターンにあわせるため、ダイヤの作成には非常に苦労するという。この影響で高速神戸や新開地で時間調整を行う列車もある。かつては阪急神戸線が昼間10分、阪神本線が12分、山陽電気鉄道本線が15分間隔のダイヤを採用していたため、非常に複雑なダイヤであった。現在は阪急・阪神が10分、山陽が15分間隔である。

1968年(昭和43年)4月の開業以来、阪急・山陽とも、当路線内は全列車各駅に停車していた。1987年(昭和62年)の西日本旅客鉄道(JR西日本)発足後の同社への対抗の意味もあり、1991年(平成3年)4月7日改正より、山陽の特急に限り、花隈駅・大開駅を通過するようになった。当路線内の速達運転はこれが最初である。ただし、1998年(平成10年)2月には花隈駅への停車が復活し、当線内での通過運転は行われなくなったほか、2001年3月には山陽特急の乗り入れ自体が廃止されている。

乗務員

阪急車は阪急の乗務員が、山陽車は山陽の乗務員が乗務する。

歴史

  • 1968年(昭和43年)4月7日:西代駅 - (阪急)三宮駅間が開業。当路線を介して阪急・山陽が相互直通運転開始。
    • 毎日新聞によれば開業当日は桜の見頃の日曜日であったため多くの乗客が押し寄せダイヤが大混乱。桜の名所である須磨浦公園駅には30万人の乗降客を記録し一時乗車券の発売を停止する事態となった。
  • 1988年(昭和63年)4月1日:鉄道事業法施行にともない神戸高速鉄道が第三種鉄道事業営業開始。阪急・山陽が西代駅 - (阪急)三宮駅間で「神戸高速線」として第二種鉄道事業営業開始。
  • 1995年(平成7年)1月17日阪神・淡路大震災により全線不通。
    • 2月6日:花隈駅 - 新開地駅間の運転再開。
    • 6月1日:(阪急)三宮駅 - 花隈駅間の運転再開。
  • 1996年(平成8年)1月17日:大開駅の営業再開により全駅復旧。
  • 1998年(平成10年)2月15日:阪神・山陽が阪神梅田駅 - 山陽姫路駅間に直通特急を運転開始。一方、阪急による乗り入れは新開地駅までとなる。
  • 2010年(平成22年)10月1日:阪急の新開地駅 - 西代駅間、山陽の全線の第二種鉄道事業廃止。同時に運営体制を変更し、神戸高速鉄道が担ってきた列車運行や駅舎、付随する施設の管理業務を第二種鉄道事業許可の区分に従って各社に移管。
  • 2013年(平成25年)12月21日:三宮駅を神戸三宮駅に改称、同時に神戸三宮駅・花隈駅に駅ナンバリング導入[5][6]

駅一覧

新開地 - 阪急神戸三宮間
駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
(HS 36) 新開地駅 - 0.0 神戸電鉄:神戸高速線 (KB01)
阪神電気鉄道:神戸高速線(西代方面)
兵庫区
(HS 35) 高速神戸駅 0.6 0.6 阪神電気鉄道:神戸高速線(元町方面)
西日本旅客鉄道東海道本線山陽本線JR神戸線)(神戸駅
神戸市営地下鉄:13px 海岸線ハーバーランド駅:K04)
中央区
HK-17 花隈駅 0.9 1.5  
HK-16 神戸三宮駅 1.3 2.8 阪急電鉄:神戸本線(直通運転)
阪神電気鉄道:本線(阪神神戸三宮駅:HS 32)
神戸市営地下鉄:13px 西神・山手線(三宮駅:S03)、13px 海岸線(三宮・花時計前駅:K01)
神戸新交通ポートアイランド線(三宮駅:P01)
西日本旅客鉄道:東海道本線(JR神戸線)(三ノ宮駅
直通運転区間 神戸三宮駅から
○普通・急行・快速急行・通勤特急・特急…梅田駅まで
これらのほか、行楽期の臨時列車として直通特急(阪神・山陽の直通特急とは別)が、阪急神戸本線・京都本線を経由して嵐山線嵐山駅まで運転される。「阪急京都本線#嵐山線直通臨時列車」参照。

脚注および参考文献

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目


テンプレート:阪急電鉄の路線
  1. テンプレート:PDFlink - 阪急阪神ホールディングス、2010年7月16日。
  2. テンプレート:PDFlink- 阪神電気鉄道 2010年9月13日
  3. 阪急の「お得な乗車券の御案内」に「※阪急全線に神戸高速線は含まれません。」と記載、ただし、2011年4月1日より発売する「阪急阪神1dayパス」は神戸電鉄神戸高速線を含む神戸高速全線が利用できる。
  4. ただし保線用に車籍のない機械としてモーターカーを所有していた。
  5. 5.0 5.1 テンプレート:PDFlink - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日
  6. 6.0 6.1 テンプレート:PDFlink - 阪急阪神ホールディングス、2013年6月5日。
  7. テンプレート:PDFlink - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日。