長塚圭史
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テンプレート:ActorActress 長塚 圭史(ながつか けいし、1975年5月9日 - )は、日本の劇作家、演出家、俳優。東京都出身。ゴーチ・ブラザーズ所属。身長181cm、体重65kg。父は俳優の長塚京三。夫人は女優の常盤貴子。
目次
人物
東京都立戸山高等学校を経て、1994年、 早稲田大学第二文学部演劇専修在学中に、「劇団笑うバラ」を結成。解散後、福田将就とのユニット「カーズ」を経て、1996年 演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」を結成(後に伊達暁と中山祐一朗が参加する)。主宰としてほぼ全ての作品の作・演出を手がける。
1998年3月、早稲田大学第二文学部演劇専修卒業、学位は学士(文学)。
2004年の『はたらくおとこ』の作・演出、及び『ピローマン』の演出で、第4回朝日舞台芸術賞と芸術選奨新人賞を受賞する。
俳優としても映画などに出演。映画『tokyo.sora』では高崎映画祭新人男優賞を受賞。
2008年9月から1年間、文化庁・新進芸術家海外留学制度でイギリスに留学した。
2009年10月20日に常盤貴子と結婚したことを発表した[1]。
2011年1月に「阿佐ヶ谷スパイダース」とは別のプロジェクト「葛河思潮社(くずかわしちょうしゃ)」の第一回公演として三好十郎の『浮標(ブイ)』を上演した。
受賞歴
- 2002年 第17回高崎映画祭最優秀新人男優賞(石川寛監督『tokyo.sora』)
- 2004年 第4回朝日舞台芸術賞(『はたらくおとこ』作・演出、『ピローマン』演出)
- 2004年 第55回芸術選奨文部科学大臣新人賞(『はたらくおとこ』作・演出、『ピローマン』演出)
- 2005年 第13回読売演劇大賞優秀作品賞(『LAST SHOW』作・演出)
- 2006年 第14回読売演劇大賞優秀演出家賞(『ウィー・トーマス』演出)
主な作品
作・演出
- クラフト(1994年、劇団RUDE)
- グレート・ホールマン〜すごい穴男〜(1994年、劇団笑うバラ)
- fault2(1994年、劇団笑うバラ)
- Z〜俺が死んだ後の世界を誰が証明できるのか〜(1995年、劇団笑うバラ)
- めたる・ゔぉ〜ぐ(1995年、劇団笑うバラ)
- 灰色と茶色(1996年、ザ・グレートバンビ、共同演出)
- GEBO1(1996年、劇団笑うバラ)
- 無頼(1996年、劇団笑うバラ)
- 館内放送担当山崎幸子(1996年、カーズ、共同演出)
- イタリアン・カップ(1997年、カーズ、共同演出)
- ザ・グレート・バンビ(1997年、カーズ、共同演出)
- SAUDADE(1997年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- 黙れ!(1998年、CIGARO、作のみ)
- SPIDERS LIMITED(1998年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- 鮫'98(1998年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- メロディ(1999年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- 綺麗(1999年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- スキャンティ・クラシッコ(1999年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- メオト綺想曲(2000年、山崎一プロデュース)
- イヌの日(2000年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- 侍(2000年、長塚京三ひとり芝居)
- ライヒ(2001年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- テキサス(2001年、HIGHLEG without JESUS 長塚JESUS)
- 日本の女(2001年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- 麒麟(2001年)
- 十字架(2002年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- ポルノ(2002年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- マイ・ロックンロール・スター(2002年、パルコ)
- みつばち(2003年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- はたらくおとこ(2004年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- 真昼のビッチ〜The Bitch Shouts in the Midday.〜(2004年、ヴィレッヂプロデュースVol.3 阿佐ヶ谷スパイダースPREMIUM)
- 悪魔の唄(2005年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- 仮装敵国(2005年、AGAPEstore、共同脚本)
- LAST SHOW(2005年、パルコ)[2]
- 桜飛沫(2006年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- アジアの女(2006年、新国立劇場)
- 少女とガソリン(2007年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- ドラクル(2007年、Bunkamura)
- 失われた時間を求めて(2008年、阿佐ヶ谷スパイダース)
- SISTERS(2008年8月、パルコ)
- 音のいない世界で(2012年、新国立劇場)
- あかいくらやみ 〜天狗党幻譚〜(2013年5月、シアターコクーン)
演出
- ウィー・トーマス(2003年、パルコ、作:マーティン・マクドナー)
- ピローマン(2004年、パルコ、作:マーティン・マクドナー)
- ビューティ・クイーン・オブ・リナーン(2007年、パルコ、作:マーティン・マクドナー)
- ハーパー・リーガン(2010年、パルコ、作:サイモン・スティーヴンス)
- タンゴ(2010年、Bunkamura、作:スワボミール・ムロジェック)
- 浮標(2011年・2012年、葛河思潮社、作:三好十郎)
- 十一ぴきのネコ(2012年、こまつ座/ホリプロ、作:井上ひさし)
- ガラスの動物園(2012年、シアターコクーン、作:テネシーウィリアムズ)
- 冒した者(2013年、葛河思潮社、作:三好十郎)
- 背信(2014年、葛河思潮社、作:ハロルド・ピンター)*予定
その他
- 夜叉ヶ池(2004年、シアター・ドラマシティ、脚色)
出演作
映画
- tokyo.sora(2001年)
- ゲロッパ!(2003年)
- リアリズムの宿(2004年) - 坪井小介 役、主演
- せかいのおわり(2005年)
- 遠くの空に消えた(2007年)
- 容疑者Xの献身(2008年)
- ヘブンズ・ドア(2009年)
- マイ・バック・ページ(2011年)
- アフロ田中(2012年)
舞台
- デジャ・ヴュ‘01〜伊集院警部補の憂鬱〜(2001年、紀伊國屋ホール・近鉄劇場)
- A列車で行こう(2001年、東京グローブ座)
- THE GREAT ESCAPE (2002年)
- 2002年ガガーリン(2002年、京都アートコンプレックス1928)
- ダブリンの鐘つきカビ人間(2002年、PARCO劇場)
- ともだちが来た(2003年、ザ・スズナリ)
- 奇跡の人(2003年、シアターコクーン)
- 西へ行く女(2003年、本多劇場/ほか地方公演)
- 胎内(2005年、青山円形劇場)
- LOVE LETTERS(2006年、PARCO劇場)
- 写楽考 (2007年、シアターコクーン)
- LOVE LETTERS(2008年、PARCO劇場)
- あかいくらやみ 〜天狗党幻譚〜(2013年5月、シアターコクーン)
- 背信(2014年、KAAT神奈川芸術劇場他)*予定
テレビドラマ
- 火曜サスペンス劇場「検事・霞夕子14 早朝の手紙」(1999年、日本テレビ)- 槙輝一 役
- 喪服のランデヴー(2000年、NHK)- 辰岡由海の婚約者 役
- アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜(2001年、フジテレビ) - 鬼塚トオル 役
- ウェルかめ(2009年、NHK)- 佐古きよし(イラストレーター) 役
- ヒトリシズカ 第1 - 3話(2012年、WOWOW) - 青木久則 役
- ネオ・ウルトラQ(2013年、WOWOW) - ナレーター
- グーグーだって猫である(2014年10月予定、WOWOW)
ラジオドラマ
- DOCOMO シーソーメール〜SHE SAW MAIL〜(TOKYO FM 2010年) - 平川郁生(シーズン1)/白坂雅人(シーズン2) 役
バラエティ
- 笑っていいとも! テレフォンショッキングゲスト(2008年3月14日出演)
- スタジオパークからこんにちは ゲスト(2009年12月7日出演)
- ボクらの時代 (2010年11月7日出演)
- Q~わたしの思考探究~(2011年3月26日出演)
書籍
戯曲
- みつばち(『せりふの時代』小学館、2003年夏号 掲載)
- 悪魔の唄(『せりふの時代』小学館、2005年春号 掲載)
- 桜飛沫(『せりふの時代』小学館、2006年春号 掲載)
- LAST SHOW(パルコ、2006年6月)
- はたらくおとこ(ゴーチ・ブラザーズ、2006年11月)
- ドラクル(『文學界』2007年10月号 掲載)