釧路町

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釧路町(くしろちょう)は、北海道釧路管内釧路郡の町。 長靴ホッケー発祥の地として知られる。

地理

  • 釧路管内中南部に位置、釧路市東部に隣接。南部は太平洋に面する。町役場は別保地区にあり、釧路市から東に10kmに位置。
  • その他に、セチリ太、中央、遠矢、昆布森の計5地区があり、雪裡、遠矢、昆布森に3つの支所が置かれる。
  • セチリ太地区は釧路市北東部に隣接した地域。イオン北海道が展開するイオン釧路店をはじめとして多くの郊外型商業施設が立ち並び、釧路市を含めた商業の中心地となっている。
  • 昆布森地区は太平洋沿岸部地域で北太平洋シーサイドライン(尻羽海岸)は厚岸道立自然公園に位置する。地勢は険しく、海と山に囲まれ、そこにいくつかの漁村が点在する。この地域は難読地名が多い。以下にそれらの地名と読み、由来となったアイヌ語を示す。
跡永賀
あとえか (「あとえが」と濁ることも) - 「アトイ・オカケ」(海の跡)
老者舞
おしゃまっぷ - 「オ・イチャン・オマプ」(川尻に鮭鱒の産卵場がある)
来止臥
きとうし - 「キト・ウシ」(ギョウジャニンニクが生える)
去来牛
さるきうし - 「サルキ・ウシ」(が生える)
賤夫向
せきねっぷ
仙鳳趾
せんぽうし
「チェプ・ポプ・ウシ」(魚が沸き立つところ)
初無敵
そんてき (「そむてき」ということも)
知方学
ちっぽまない (「ちほまない」「ちぽまない」ということも)
「チプ・オマ・ナイ」(舟のある川)、もしくは「チェプ・オマ・ナイ」(魚のいる川)
気象庁アメダスが設置されており、夏期は日本全国の観測点で最も涼しくなる地点の一つとして知られる。8月の月平均最高気温は19.8℃でえりも岬と並び全国で最も低い。)
十町瀬
とまちせ
「トマ・チ・エ・ヌプ」(エゾエンゴサクの根を採る野)
入境学
にこまない
「ニ・オマ・ナイ」(木のある川)
冬窓床
ぶいま (「ぶゆま」ということも)
浦雲泊
ぽんとまり
「ポン・トマリ」(小さな入り江)
又飯時
またいとき
「ワッカ・タ・エトク」(水を汲む源)
分遺瀬
わかちゃらせ
「ワッカ・チャラ・セ」(水がチャラチャラ流れ下る)
重蘭窮
ちぷらんけうし
「チプ・ランケ・ウシ」(舟下ろしをするところ)

隣接している自治体

歴史

昆布森村

(釧路村・釧路町)

  • 1920年(大正9年) 釧路町(当時、現・釧路市)の区政施行と同時に分村、釧路郡釧路村となる。この際11万円の年賦助成金を受ける。
  • 1955年昭和30年)1月1日 昆布森村と合併、新たに釧路村となる。
  • 1965年(昭和40年)雪裡橋が完成、セチリ太地区と別保地区が結ばれる。
  • 1980年(昭和55年) 町制施行、釧路町となる。

財政

平成22年度決算による財政状況

  • 住基人口 20,864人
  • 標準財政規模 54億5,511万1千円
  • 財政力指数 0.46 (類似団体平均0.67)~悪い
  • 経常収支比率 82.0% (類似団体平均85.6%)~類似団体平均を下回り、財政の弾力性が高まっている
  • 実質収支比率 5.8%(類似団体平均5.5%)
  • 実質単年度収支 4億423万7千円~標準財政規模の7.4%の黒字額
  • 地方債現在高 82億930万8千円(人口1人当たり39万3,468円)
  • 普通会計歳入合計 82億765万円
    • 地方税 23億9,581万6千円(構成比 29.2%)
    • 地方交付税 26億3,211万6千円(構成比 32.1%)
    • 地方債 6億3,043万2千円(構成比 7.7%)
  • 普通会計歳出合計 78億6,655万6千円
    • 人件費 14億5,329万6千円(構成比 18.5%)
      • うち職員給 9億5,725万6千円(構成比 12.2%)
    • 扶助費 8億737万8千円(構成比 10.3%)
    • 公債費 9億7,480万6千円(構成比 12.4%)

基金の状況

  • 1財政調整基金 6億3,101万5千円
  • 2減債基金 1億26万8千円
  • 3その他特定目的基金 1億828万8千円
    合計 8億3,957万1千円(人口1人当たり4万240円)

定員管理の適正度(平成22年度)

  • 人口1,000人当たり職員数 7.91人(類似団体平均6.82人)~人口に比べて職員数がやや過剰である:類似団体平均の1.2倍
  • 一般職員164人 (うち技能系労務職4人)、教育公務員1人、消防職員0人、臨時職員0人 一般職員等合計 165人
  • ラスパイレス指数 96.4 (道内市町村平均96.6)~ほぼ平均的な人件費
  • 参考
    • 一般職員等(165人)一人当たり給料月額 32万4,600円 (職員手当を含まない)
    • 職員給(給料+手当)÷一般職員等(165人)=580万2千円~給料月額の17.9か月分

健全化判断比率・資金不足比率(平成23年度決算~確報値)

健全化判断比率

資金不足比率

  • 水道事業会計 37.6% ~ 経営健全化団体(H20決算~:ピーク時207.9%)となる
  • (その他の公営企業会計は資金不足額がなく、比率が算定されず)

経済

産業

  • 旧セチリ太地区~釧路市のベッドタウン、商業集積のまち。
    • 釧路市が長年郊外型大規模小売店舗の出店を規制していたことから、旧セチリ太地区に集積した結果、東北海道最大の商業地域を形成している。
    • 中でも1987年に出店したホクホー1992年に北海道ニチイ釧路店→1994年マイカル北海道釧路サティ2002年よりポスフール釧路店→2011年3月1日よりイオン釧路店は、郊外型大手大型スーパー出店に拍車をかけさせた上、釧路市の中心街をシャッター街に追い込んだとして知られている。
    • 旧セチリ太地区は釧路市と隣接しているため、釧路市のベッドタウンとしても発達していることから、人口は後述する地域に比べて比較的増加している。
  • 遠矢地区~釧路湿原に隣接、釧路市のベッドタウン、農業が盛ん。
    • 元来、農業が盛んな地域であり、良質な北限大根が生産されている。
    • 遠矢地区の各地に住宅地が形成されており、釧路市内の住宅地と比較して土地価格が安価なことと、近年では釧路湿原道路や新釧路川右岸通の開通により、釧路市昭和・鳥取・鶴野・星が浦・大楽毛方面へのアクセスや、国道38号釧路新道へのアクセスが便利になり利便性が増したことで、旧セチリ太地区と同様に釧路市のベッドタウンとして発展している。
  • 別保地区~釧路町役場が置かれている釧路町の中心。
    • かつては、別保炭山が開かれ炭鉱の町として発達していたが、現在では全て閉山している。
    • 工事中の釧路外環状道路のルートとして、別保IC国道272号との交点)が設置される。
  • 昆布森地区~旧昆布森村にあたる地域。
    • 漁業が盛んで昆布森、老者舞、仙鳳趾の三つの漁港があり、昆布かきウニホッキなどを生産している。

農協・漁協

  • 標茶町農業協同組合(JAしべちゃ)釧路町支所
  • 昆布森漁業協同組合

郵便局

  • 釧路東郵便局(集配局)
  • 遠矢郵便局(集配局)
  • 釧路桂郵便局
  • 昆布森郵便局
  • 別保郵便局

宅配便

公共機関

警察

消防

  • 釧路東部消防組合
    • 釧路消防署
    • 遠矢支署

地域

人口

テンプレート:人口統計

2009年9月末現在(外国人登録含む)

  • 総数 21,220人(男10,333人、女10,889人)
  • 世帯数 9,181世帯
    • 別保地区 1,442人
    • 東陽・中央地区 1,386人
    • 遠矢地区 5,627人
    • 昆布森地区 1,135人
    • セチリ太地区 11,632人

教育

  • 高等学校
  • 中学校
    • 昆布森、遠矢、富原、別保
  • 小学校
    • 昆布森、仙鳳趾、知方学、遠矢、富原、別保

住宅団地

  • 道営住宅睦団地

交通

空港

鉄道

バス

道路

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

レジャー

  • 釧路町運動公園
  • ばあ〜く108

観光

祭り

  • 釧路町産業まつり
  • 昆布森みなとまつり

その他

  • かつて釧路町の財政が芳しくなかった際、釧路市に合併を提案したが断られている。その因縁もあってか、財政が苦しくなった釧路市の市町村合併時には釧路市側の提案を断っている。
  • 釧路市との合併が争点の一つだった2002年平成14年)10月の町議会議員選挙の際、合併推進派候補への投票依頼で買収工作を行ったとして、当時の釧路市長・市助役・市幹部が逮捕される事件も発生した。

関わりのある有名人

関連項目

外部リンク

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