近鉄四日市駅

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ファイル:近鉄四日市駅ホーム(パノラマ).jpg
近鉄四日市駅ホーム(右より1,2,3,4,5,6番のりば)

近鉄四日市駅(きんてつよっかいちえき)は、三重県四日市市安島一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)のである。

概要

四日市市の中心部に位置し、平日は1日491本の列車が発着する三重県最大のターミナル駅である。

名古屋線湯の山線内部線が乗り入れている。湯の山線・内部線は当駅が起点である。また、八王子線の全列車は、起点の日永駅から内部線経由で当駅まで乗り入れるため、計4路線の列車が乗り入れている形になる。

駅構造

名古屋線・湯の山線が使用する高架駅舎と、内部線が使用する地上駅舎に分かれ、両者は改札外連絡となっている。

名古屋線・湯の山線(高架駅舎)

島式ホーム3面6線を持つ高架駅である。地上11階・地下1階の駅ビルに接続しており、2階が改札・コンコース、3階がホームとなっている。各階にはエレベーター、上りエスカレーターが設置されている。改札口は南北に各1ヶ所が設けられている。2006年2月末までは、東側に近鉄百貨店(当時は中部近鉄百貨店)四日市店への直通の改札口が設けられていた。

名古屋線のホームは内側2線(2番線と3番線)を主本線、外側2線(1番線と4番線)を待避線としている。ホーム有効長は、1 - 4番線が停止位置目標で8両(設計上は10両まで可能[1]だが、ホームが10両分ない)、5番線が6両、6番線が4両である。湯の山線ホームは分岐の関係上、伊勢中川寄りにずれて設置されている。

内部線(地上駅舎)

島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、湯の山線の高架下にある。名古屋線・湯の山線コンコースとは改札外だが陸橋で連絡している。改札口はホーム頭端部に位置する。内部線ホームの有効長は3両である。

のりば

近鉄の中では最もホームの番号が多い。7・8番のりばは地上駅時代に存在し、現在は欠番だが名古屋線の引き上げ線を7番線、湯の山線の引き上げ線を8番線としている。

高架駅舎
1・2 テンプレート:Color名古屋線(下り) 鳥羽賢島大阪神戸方面(一部4・5番のりば)
3・4 テンプレート:Color名古屋線(上り) 桑名名古屋方面
5 テンプレート:Color名古屋線(上り) 桑名・名古屋方面(昼間の当駅発着急行)
テンプレート:Color湯の山線 湯の山温泉行き
6 テンプレート:Color湯の山線 湯の山温泉行き
地上駅舎
9・10 テンプレート:Color内部・八王子線 内部西日野方面

構内店舗

  • 1・2番のりば - ファミリーマート(小型店舗)
  • 3・4番のりば - ファミリーマート(小型店舗)
  • 名古屋・湯の山線改札内コンコース - ファミリーマート(コンビニ型店舗・PiTaPaiDが利用可能)、Kornblume(ベーカリーショップ)
  • 南口改札前 - マツモトキヨシ近鉄四日市店、軽食店舗、チャオプレッソ(カフェ)
  • 内部線改札前 - ファミリーマート

駅設備

日本信号製の自動改札機が設置されている。南改札口にICカード専用改札が1基設置されている[2]他は、全て赤い自動改札機が設置されており、出場時2枚一括処理、PiTaPaICOCAなど全国の交通系ICカードに対応している。また、自動精算機は北改札口と南改札口に各1台設置されている。ICカード履歴確認、高額紙幣に対応したタッチパネル式の精算機である。 スルッとKANSAIはエリア外のため、使用できない。ただし、公式にはアナウンスされていないがタッチパネル式の券売機及び内部線改札口の2台あるうちの1台の券売機にこれらを投入して切符の購入が可能である。 名古屋線・湯の山線と内部・八王子線の乗り換えの際、自動改札機を通した切符は回収されない。ただし、回数券カード(パールカード11・オフピークチケット・サンキューチケット)から引き換えた乗車券は回収される。

反転フラップ式案内表示機(ソラリー)による発車標が改札コンコースと名古屋線・湯の山線ホームに、行灯式の発車標が内部・八王子線ホームに設置されている。 2009年11月頃に構内アナウンスの自動放送が更新され、特急列車を除き列車接近時の放送に両数案内が行われる。特急列車の場合、到着後の放送に発車時刻を追加している。ただし当駅では白子駅津駅などで流れる「次の、○時○分発・□□□行き・特急にご乗車のお客様は、あと暫くお待ち下さい」と言うアナウンスは省略されている。構内アナウンス更新に伴い、次の停車駅の案内がなくなっている。2011年3月3日から、近鉄百貨店営業時間帯に限り到着時の放送に「四日市、四日市、近鉄百貨店前です」というアナウンスが流れるようになった。内部・八王子線ホームは引き続き発車ベルのみとなっている。

駅長が置かれ、名古屋線の川原町駅 - 楠駅間と、湯の山線・内部線・八王子線の各駅を管理している[3]

ダイヤ

名伊名阪甲特急(近鉄名古屋線内を途中津駅のみ停車する特急)を除き、すべての列車が停車する。また、ほぼすべての普通が特急・急行と連絡し、一部の普通は特急・急行の2本を待避する。2本待避の際は10分程度の長時間停車となる。名古屋方面へは特急、急行の順に到着し、一部の急行は特急を待避する。塩浜で特急を待避した急行は、新正付近から当駅付近まで徐行運転または本線上で信号待ちの停車をすることが多い。津方面へは急行、特急の順に到着する。

2013年から運行開始された観光特急「しまかぜ」は当駅に停車し、津駅は通過している[4]

近鉄名古屋駅 - 当駅間に準急が設定されている。ほとんどの準急は当駅で普通列車に種別変更し伊勢中川駅または津新町駅まで直通する。ラッシュ時に近鉄名古屋駅 - 当駅間を4両・5両編成で走る準急は、当駅から津方面の普通となる際に2両と2両・3両に切り離され、切り離された車両は塩浜駅に回送もしくは後発の普通列車として運転される。一部の名古屋行き準急は待避線の4番線で増結を行うが、平日朝の1本については3番線で増結し、作業中は4番線で急行が客扱いを行うという逆転現象が起こる。これは、駅南方の側線から入線する増結車が4番線へ直接進入できないためである。

また、平日朝7時台の当駅始発の名古屋線下り(津新町行き)普通列車と、昼間の当駅始発名古屋行き急行が、本来は湯の山線ホームである5番のりばから発車する。土曜・休日の6時台には、名古屋方面ホームの4番のりばから伊勢中川行きの普通列車が発車する。

平日早朝には鈴鹿線直通急行が当駅を始発として運転される。この列車は近鉄名古屋駅 - 当駅間を普通として運行し、当駅で鈴鹿線直通急行に系統変更する。

内部・八王子線は、基本的に9番のりばに内部行き、10番のりばに西日野行きが発着するが、朝ラッシュ時はこの限りではない。

夜間停泊が3本設定されており、名古屋線や湯の山線、内部・八王子線で各1本設定されている。

利用状況

県下最大の都市の中心部に位置することもあり、三重県内の鉄道駅ではJR・その他の私鉄も含め最多の利用客を誇る。また、中部地方の私鉄駅の利用者数では名鉄名古屋駅金山駅近鉄名古屋駅に次いで多く、三重県下はもとより、名古屋市以外の東海地方を走る全ての私鉄駅でも最多を誇る(ただし、岐阜市豊橋市津市など、東海地方の他の有力都市では私鉄駅とJR駅が中心駅において一体化していたり、至近距離にあったりすることも多く、利用者数を単純に中心市街地の賑わいと置き換えることには注意が必要である)。

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1997年 26,855
1998年 25,920
1999年 24,892
2000年 24,345
2001年 23,467
2002年 22,006
2003年 21,693
2004年 21,375
2005年 21,658
2006年 21,909
2007年 21,797
2008年 21,642
2009年 20,727
2010年 20,633
2011年 20,720
2012年 21,103

近鉄四日市駅の利用状況の変遷を下表に示す。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人/年度である。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
    • 2012年11月13日の調査結果によると、1日の利用客は47,102人(前回2010年11月9日の調査では51,496人)。
      • 近鉄の全調査対象駅(287駅)中、10位。
      • 名古屋線の駅(44駅、他線接続駅含む)の中、近鉄名古屋駅に次いで2位。
      • 三重県内の近鉄の駅(116駅)の中では最多。

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年 度
[年 度]
当駅分輸送実績(乗車人員)[人/年度] 乗降人員調査結果
[人/日]
特 記 事 項
通勤定期 通学定期 定期外 合 計 調査日 調査結果
1956(昭和31) 4,733,340 ←←←← 3,432,887 8,166,227      
1957(昭和32) 4,725,570 ←←←← 2,978,860 7,704,430      
1958(昭和33) 4,996,020 ←←←← 2,832,196 7,828,216      
1959(昭和34) 5,332,650 ←←←← 2,871,755 8,204,405      
1960(昭和35) 6,474,120 ←←←← 3,469,899 9,944,019      
1961(昭和36) 7,213,140 ←←←← 3,837,319 11,050,459      
1962(昭和37) 8,096,350 ←←←← 4,217,232 12,313,582      
1963(昭和38) 8,672,490 ←←←← 4,328,385 13,000,875      
1964(昭和39) 9,215,340 ←←←← 4,404,756 13,620,096      
1965(昭和40) 8,783,450 ←←←← 5,440,299 14,223,749      
1966(昭和41) 8,797,500 ←←←← 5,300,051 14,097,551      
1967(昭和42) 8,848,260 ←←←← 5,358,240 14,206,500      
1968(昭和43) 8,563,290 ←←←← 5,584,182 14,147,472      
1969(昭和44) 8,535,210 ←←←← 5,759,268 14,294,478      
1970(昭和45) 8,291,820 ←←←← 5,806,833 14,098,653      
1971(昭和46) 8,220,390 ←←←← 5,640,227 13,860,617      
1972(昭和47) 8,036,490 ←←←← 5,654,569 13,691,059      
1973(昭和48) 7,748,850 ←←←← 5,603,234 13,352,084      
1974(昭和49) 7,922,580 ←←←← 5,551,376 13,473,956      
1975(昭和50) 7,986,960 ←←←← 5,524,978 13,511,938      
1976(昭和51) 7,356,810 ←←←← 5,041,978 12,398,788      
1977(昭和52) 7,225,860 ←←←← 4,963,456 12,189,316      
1978(昭和53) 7,074,850 ←←←← 4,957,904 12,032,754      
1979(昭和54) 7,044,180 ←←←← 5,012,687 12,056,867      
1980(昭和55) 7,037,370 ←←←← 5,062,925 12,100,295      
1981(昭和56) 7,052,940 ←←←← 4,995,573 12,048,513      
1982(昭和57) 6,805,770 ←←←← 5,010,461 11,816,231 11月16日 69,302  
1983(昭和58) 6,662,100 ←←←← 4,941,369 11,603,469 11月8日 74,040  
1984(昭和59) 6,420,330 ←←←← 4,713,167 11,133,497 11月6日 72,237  
1985(昭和60) 6,295,560 ←←←← 4,681,254 10,976,814 11月12日 67,657  
1986(昭和61) 6,245,250 ←←←← 4,773,341 11,018,591 11月11日 69,384  
1987(昭和62) 6,218,610 ←←←← 4,618,455 10,837,065 11月10日 70,088  
1988(昭和63) 6,275,280 ←←←← 4,711,638 10,986,918 11月8日 70,230  
1989(平成元) 6,303,210 ←←←← 4,703,103 11,006,313 11月14日 70,672  
1990(平成2) 6,363,240 ←←←← 4,721,532 11,084,772 11月6日 69,870  
1991(平成3) 6,539,160 ←←←← 4,920,263 11,459,423      
1992(平成4) 6,587,730 ←←←← 4,967,915 11,555,645 11月10日 69,826  
1993(平成5) 6,416,520 ←←←← 4,882,153 11,298,673      
1994(平成6) 6,146,220 ←←←← 4,739,260 10,885,480      
1995(平成7) 6,066,330 ←←←← 4,738,116 10,804,446 12月5日 68,798  
1996(平成8) 5,783,220 ←←←← 4,600,436 10,383,656      
1997(平成9) 5,449,440 ←←←← 4,352,730 9,802,170      
1998(平成10) 5,280,840 ←←←← 4,179,985 9,460,825      
1999(平成11) 5,046,960 ←←←← 4,063,437 9,110,397      
2000(平成12) 4,859,370 ←←←← 4,026,573 8,885,943      
2001(平成13) 4,591,350 ←←←← 3,974,247 8,565,597      
2002(平成14) 4,284,900 ←←←← 3,747,268 8,032,168      
2003(平成15) 4,267,380 ←←←← 3,672,428 7,939,808      
2004(平成16) 4,232,010 ←←←← 3,569,965 7,801,975      
2005(平成17) 4,266,030 ←←←← 3,639,276 7,905,306 11月8日 52,309  
2006(平成18) 4,330,680 ←←←← 3,666,103 7,996,783      
2007(平成19) 4,309,440 ←←←← 3,668,117 7,977,557      
2008(平成20) 4,284,750 ←←←← 3,614,649 7,899,399 11月18日 52,378  
2009(平成21) 4,156,140 ←←←← 3,409,082 7,565,222      
2010(平成22) 4,097,730 ←←←← 3,433,433 7,531,163 11月9日 51,496  
2011(平成23) 4,104,060 ←←←← 3,479,503 7,583,563      
2012(平成24) 4,139,850 ←←←← 3,562,790 7,702,640 11月13日 47,102  

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駅周辺

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ファイル:近鉄四日市駅西口.jpg
近鉄四日市駅西口方面

当駅周辺の商業地区は三重県最大であり、東海地方では名古屋市静岡市浜松市に次いで多く、東海地方の政令指定都市以外ではトップで2位の豊橋市豊田市の2倍以上の規模を有している[5]テンプレート:リンク切れ

バス路線

ファイル:近鉄四日市駅南バスのりば.jpg
近鉄四日市駅南バスのりば

三重交通

  • 西のりば
    • 0番乗り場
    • 1番乗り場
      • 41系統: 笹川団地・笹川ジャブ (南日永経由)
      • 41系統: 笹川テニス場 (南日永経由)
      • 65・66系統 高花平 (笹川通り経由) ※平日のみ
    • 2番乗り場
    • 3番乗り場
      • 03系統: 桜リサーチパーク (松本駅前・桜花台経由) ※1日1本
      • 04系統: 悠彩の里 (中川原駅前・松本駅前経由)
      • 78系統: 桜台 (大井手経由)
      • 80系統: 桜花台 (松本駅前・桜台団地経由)
      • 80系統: 桜リサーチパーク (松本駅前・桜台団地・桜花台経由) ※1日1本
  • 南のりば
  • 東のりば
    • 10番乗り場
      • 61・62・63・64・65・71系統: JR四日市
      • 95系統: 四日市港 (JR四日市・千歳町経由)
      • 96系統: 四日市港 (JR四日市・曙町経由)
    • 11番乗り場
      • 01系統: JR四日市 (東新町経由)
      • 02系統: 市内循環 (JR四日市・北条町経由) ※朝夕のみ
    • 12番乗り場
      • 11系統: 新小杉・Jヒルズ ※朝一本のみ近鉄四日市発バスが東芝四日市工場まで延長
      • 12系統: 垂坂・Jヒルズ・東芝四日市工場・垂坂駐車場

三岐鉄道バス

  • 南のりば
    • 4番乗り場
      • 山城駅前 (みたき総合病院前・坂部ヶ丘・大沢台・あさけが丘3丁目経由)
      • 山城駅前 (みたき総合病院前・坂部ヶ丘・東芝四日市工場北門・四日市大学・あさけが丘3丁目経由)
      • 暁学園駅前 (みたき総合病院前・坂部ヶ丘経由) ※平日のみ1日1本
      • 四日市大学前 (みたき総合病院前・坂部ヶ丘経由)
      • 山城駅前 (末永・坂部ヶ丘・あさけが丘3丁目経由)
      • あさけが丘3丁目 (末永・坂部ヶ丘経由) ※深夜バス金曜日のみ
      • 四日市大学前 (直行)

その他

歴史

  • 1913年大正2年)5月16日 - 三重軌道(現・内部線)諏訪前 - 南浜田間開通時に同線の諏訪前駅開業[6]
  • 1913年(大正2年)9月24日 - 四日市鉄道(現・湯の山線)諏訪 - 川島村(現・伊勢川島)間開通時に同線の諏訪駅開業。
  • 1915年(大正4年)12月25日 - 三重軌道四日市市 - 諏訪前間が延伸開業。
  • 1916年(大正5年)3月3日 - 四日市鉄道四日市(後に四日市市と改称) - 諏訪間が延伸開業。
  • 1916年(大正5年)7月19日 - 三重軌道の路線が三重鉄道に移管される。
  • 1922年(大正11年)3月1日 - 伊勢鉄道(現・名古屋線)海山道 - 新四日市(後に四日市と改称)間開通時に省線駅前に開業。
  • 1926年(大正15年)9月12日 - 伊勢鉄道の社名変更により、伊勢鉄道四日市駅が伊勢電気鉄道の駅となる。
  • 1927年昭和2年)11月29日 - 四日市鉄道の四日市市 - 諏訪間が廃止。
  • 1928年(昭和3年)1月29日 - 三重鉄道の四日市市 - 諏訪前間が廃止。諏訪前駅を廃止し四日市鉄道諏訪駅に統合。
  • 1929年(昭和4年)1月30日 - 伊勢電気鉄道の桑名 - 四日市間延伸時に同線の諏訪駅開業。
  • 1931年(昭和6年)3月1日 - 三重鉄道が四日市鉄道を合併。諏訪駅は伊勢電気鉄道と三重鉄道の駅となる。
  • 1936年(昭和11年)9月15日 - 参宮急行電鉄が伊勢電気鉄道を合併。伊勢電の諏訪駅と四日市駅が参宮急行電鉄伊勢線の駅となる。
  • 1938年(昭和13年)12月7日 - 参宮急行電鉄で線路名称改定。諏訪駅と四日市駅は名古屋線所属となる。
  • 1941年(昭和16年)3月15日 - 大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併、関西急行鉄道に改称。参急の諏訪駅と四日市駅が関西急行鉄道の駅となる。
  • 1944年(昭和19年)2月11日 - 会社合併により三重鉄道諏訪駅が三重交通の駅となる。
  • 1944年(昭和19年)6月1日 - 関西急行鉄道と南海鉄道が合併して近畿日本鉄道が成立。関急の諏訪駅と四日市駅が近畿日本鉄道の駅となる。
  • 1956年(昭和31年)9月23日 - 近鉄名古屋線の海山道 - 川原町間経路変更に伴い同線の四日市駅廃止。近鉄と三重交通の諏訪駅を現在地に移転、近畿日本四日市駅に改称。
  • 1964年(昭和39年)2月1日 - 三重交通の鉄道事業が三重電気鉄道として分社され、近鉄と三重電気鉄道の駅となる。
  • 1964年(昭和39年)3月23日 - 湯の山線の改軌に伴い、同線と内部線が分断。
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併。近鉄単独駅となる。
  • 1970年(昭和45年)3月1日 - 近鉄四日市駅に改称。
  • 1971年(昭和46年)12月8日 - 高架化工事開始により名古屋線 - 湯の山線の直通運転休止及び名古屋線の待避線撤去[7]。代替として阿倉川駅に待避線設置[8]
  • 1973年(昭和48年)3月11日 - 名古屋線上り線・湯の山線高架化。
  • 1973年(昭和48年)10月11日 - 名古屋線下り線高架化。
  • 1974年(昭和49年)6月29日 - 内部線四日市駅移設。
  • 1974年(昭和49年)7月3日 - 高架化完成。名古屋線の待避線復活。
  • 1975年(昭和50年)5月9日 - 高架下店舗「パティオ近鉄」開業。
  • 1979年(昭和54年)6月28日 - 旧駅ビル跡に四日市近鉄ビル増築。
  • 1992年平成4年)9月24日 - 四日市近鉄ビル増築。
  • 2001年(平成13年)2月1日 - SF(ストアードフェア)システムの導入および大阪地区における「スルッとKANSAI」対応カードの取り扱い開始に伴い、当駅における「途中下車指定駅」の制度が廃止される。
  • 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始。
  • 2008年(平成20年)1月25日 - ホームの特急券売り場が廃止。(自動券売機はそのまま)。
  • 2009年(平成21年)7月28日7月29日 - 10番線(主に西日野方面)ホームの改装工事を実施。
  • 2009年(平成21年)11月19日 - 駅自動放送とソラリー表示を更新。

諏訪駅

ファイル:Yokkaichi hist map.png
路線変更前後の近鉄四日市駅付近

昭和30年(1955年)までは現在の近鉄四日市駅付近には駅はなく、現在地から300メートルほど東、諏訪栄町交叉点の北西側にあたる場所に諏訪駅が存在した。

1890年に市街地東縁の地に関西鉄道四日市駅が開業したが、四日市の町の中心である諏訪神社周辺への駅設置が望まれた。大正2年(1913年)、諏訪神社近くに三重軌道(現在の近鉄内部八王子線)が諏訪前駅(後に諏訪駅に統合)を設け、続いて同年四日市鉄道(現近鉄湯の山線)も諏訪駅を開業し、四日市郊外からの鉄道網の拠点として成長した。1929年に伊勢電気鉄道(後の近鉄名古屋線)が開通し、諏訪駅は外部の鉄道網とも結ばれることになった。なお、先行して諏訪駅を経由し四日市駅まで開業した三重鉄道(旧三重軌道・内部八王子線)および四日市鉄道(湯の山線)の線路敷は、買収されて伊勢電気鉄道の線路となり、両線の四日市 - 諏訪間は廃止された。

当時の伊勢電気鉄道の線形は、名古屋方面からの線路が現在の近鉄四日市駅北方500メートル付近からカーブを描いてほぼ直角に曲がり(天理教カーブ)そのまま東に進み、四日市駅前でまたほぼ直角にカーブして(善光寺カーブ)、南に方向転換していた。なお南側は、現在は関西本線と近鉄名古屋線が立体交差しているあたりで、現在の路線に合流していた。

諏訪駅の周りには商店街が形成され、イオングループの前身である岡田屋もすぐそばにあった。しかし、諏訪駅前後の急曲線は速度向上や車両大型化に支障し、近鉄名古屋線最大の線形上のネックであった。諏訪駅は市の中心駅にしては規模が狭く建物の老朽化もあったため、 1956年(昭和31年)に近鉄名古屋線の大幅なルート変更で現在地へ移転し、名称も「近畿日本四日市駅」に変更された。

線形変更前は、諏訪駅と川原町駅の間には西町駅が存在していた。また、線形変更の結果、近鉄名古屋線と関西本線は四日市では接続しなくなった。

cf. 線形変更前の四日市市内を写した航空写真国土地理院

隣の駅

近畿日本鉄道
名古屋線
テンプレート:Color急行
近鉄富田駅 - 近鉄四日市駅 - 塩浜駅
テンプレート:Color準急(蟹江まで各駅に停車)
川原町駅 - 近鉄四日市駅
テンプレート:Color普通
川原町駅 - 近鉄四日市駅 - 新正駅
湯の山線(全列車各駅に停車)
近鉄四日市駅 - 中川原駅
内部線・八王子線(全列車各駅に停車)
近鉄四日市駅 - 赤堀駅

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

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テンプレート:近鉄湯の山線

テンプレート:近鉄内部・八王子線
  1. 『最近20年のあゆみ』近畿日本鉄道株式会社編、1980年10月1日、p104
  2. 2013年7月初頭に、近鉄名古屋線内では初めて設置。
  3. 『HAND BOOK 2010』、近畿日本鉄道総合企画部編、2010年9月
  4. テンプレート:PDFlink - 近畿日本鉄道株式会社、2012年9月28日付ニュースリリース
  5. 「駅周辺型商業集積地区」年間商品販売額 経済産業省 2007年 http://www.meti.go.jp/
  6. 公式サイトによる。ただし駅名は『日本鉄道旅行地図帳 8号 関西1』新潮社、pp.31-32、および『全国鉄道いろは順線別駅名鑑』鉄道公認運送取扱人組合中央会、1920年、p.187(国立国会図書館 近代デジタルライブラリーより)による。
  7. 『80年のあゆみ』近畿日本鉄道株式会社編、1990年10月1日、p213
  8. 『鉄道ピクトリアル』(電気車研究会)1971年12月号(No.258)p.91