輪転印刷機

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テンプレート:出典の明記 輪転印刷機(りんてんいんさつき)とは印刷機械の一種。輪転機の印刷部分。輪転機は給紙や折部の装置を含む。大量で高速な印刷に用い、主に新聞や、大量部数を発行する雑誌の印刷に使われる。 輪転機はロール紙であるのに対し、枚葉機は決まったサイズの用紙に印刷する。ただしリソグラフプリポート等のステンシル印刷又は孔版印刷の機械も輪転機と称されることがある。

歴史

輪転印刷機の歴史は古く、1790年には早くも輪転印刷機の特許が申請されている(ただし、これは実用には至らなかった)。その後、1846年にリチャード・マーチ・ホーによって最初の輪転機が作られ、これは1時間に2万部の印刷能力があった。現在の新聞用輪転機の原型となったのは、1868年に作られたウォルター輪転機である。1900年にイギリスにてデビットゲステットナーが、復胴式輪転謄写機を発明。1910年(明治43年)堀井輪転謄写機(第一号単胴式)を完成した。

その後、1903年アメリカのアイラ・ワシントン・ルーベル(Ira Washington Rubel)によってオフセット印刷が発明されると、1915年には浜田初次郎によって輪転オフセット印刷機が作られ、以後輪転オフセット印刷機が主流になった。現在、最速クラスの新聞用輪転機は、毎時10数万部から20万部の印刷能力がある。

印刷速度

新聞用輪転機の印刷速度表記は日本と海外とで異なる。 日本で毎時20万部と表記されているものはアメリカでは毎時10万部と表記されている。 その訳は、日本では両出し(48ページの新聞を印刷する機械で24ページの新聞を2倍印刷する方式)、アメリカでは片出し(48ページの新聞を印刷する機械で48ページの新聞を印刷する方式)で表記されているためである。

主要印刷機械メーカー