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'''超対称大統一理論''' (ちょうたいしょうだいとういつりろん、Supersymmetric Grand Unified Theory : SUSY GUT)とは[[大統一理論]] ([[GUT]]) を超対称化した[[理論]]、[[仮説]]である。 素粒子[[標準理論]]では[[ヒッグス粒子]]の質量パラメータに対して2次発散が生じ、素朴にはプランク質量程度 (〜10<sup>36</sup>GeV<sup>2</sup>) になると期待される。しかしながら、この質量パラメータは現実的には電弱スケール (〜10<sup>4</sup>GeV<sup>2</sup>) 程度でなければならず、[[繰り込み]]を受けることによって32桁にわたる尋常ではない相殺が起きていると考えられている。これは自然がそのように選ばれていると考えることもできるが、多くの研究者は不自然なことであると認識している。この問題をゲージ階層性問題と呼ぶ。 [[超対称性理論]]はゲージ階層性問題に対する一つの答えとなっており、高エネルギーを記述する理論として着目されている。一方で、理論に超対称性を課すと[[大統一理論]]の観点から魅力的な出来事が起こる。以下このことについて説明する。 ゲージ結合の強さは測定するエネルギースケールによって変化し、その変化の度合いは繰り込み群という手法を使って計算でき、 標準理論においては三つのゲージ群のゲージ結合定数は10<sup>16</sup>GeVでほぼ一致することが知られているが、厳密には一致していない。しかし超対称標準理論でゲージ結合定数の変化を調べた場合、結合定数の一致する程度が標準理論と比較して格段に上がる。これは自然が超対称性をもっており、大統一が実現されていることを示唆するのではないかと思われる。しかし、現実的な大統一理論はいまだ構築されておらず、一部では第5の時空の次元(第4の空間方向)を考えた余剰次元理論なども提唱されている。 [[Category:統一場理論|ちようたいしようせいたいとういつりろん]]
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