許斐剛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Sidebar with collapsible lists

許斐 剛(このみ たけし、1970年6月26日 - )は、大阪府豊中市出身の日本の漫画家東海大学卒業。既婚。千葉県在住。血液型はO型。

略歴

人物

桐山光侍浅美裕子かずはじめアシスタントをしていた。代表作『テニスの王子様』のヒットにより長者番付(漫画家部門)でも上位に顔を出す。

テニスインストラクターの経験がある。

「テニスの王子様」関連

テニスを題材とした漫画「エースをねらえ!」以来の「上品」な「女の子のスポーツ」と言うテニスのイメージを、男性的なものにしたいと考え、本作を制作[1]

集英社ジャンプ・コミックスにおいて、コミックスと同じ判型のファンブック(10.5巻)、リバーシブルジャケット仕様(35巻)が初めて刊行された。連載半ばに当時の編集長から「アニメ化はしない」と言われ、その鬱憤晴らしにファンブック10.5巻の制作に打ち込んだと、のちにコメントしている。しかし2001年にアニメ化が決定。のちに小説・ラジオ・映画・実写映画・ミュージカル・OVAなど様々なメディアで展開され、ジュニアのテニス人口が急増する現象が起こるなど、名実共にヒット作品となる。

キャラクターソングのリリースも豊富(2008年2月29日に200タイトル目をリリース)で、そのほとんどがオリコンチャートにエントリー。最高でウィークリー6位に食い込んだこともある。出身大学が作中に登場する立海大付属中の外観モデルとなっている。モデル校は硬式テニスの強豪湘南工科大学附属高等学校。青春学園のモデル校は東京都の成蹊学園と言われているが、外観モデルは鹿児島県立松陽高等学校である。

主人公・越前リョーマの愛猫である「カルピン」のモデルは、作者自身の愛猫だったヒマラヤンの「カル(本名:カルアミルク)」である。アニメ声優陣(特に青学)とは交流があり、「寿司テニス部」を結成している。活動内容は作中に登場するかわむらすしのモデルとなった店で寿司を食べ、テニスをすること。

詳細は『テニスの王子様』の項を参照。

メディアミックスにおける作者の露出等

コミックス単行本ではほぼ毎回、カバー折り返しに自分の写真(あるいは飼い猫・カル)を掲載している。テレビアニメにてファミレスのウェイター役、ゲームのPS『テニスの王子様 SWEAT&TEARS』とPS2『テニスの王子様 SWEAT&TEARS 2』では作者をモデルにした許斐コーチ役として声優にも挑戦した。また、ゲームのPS2『テニスの王子様 SWEAT&TEARS 2』初回版に付属されていた『青春学園庭球祭’03 Perfect Live』のDVDにも出演している。

アニメにヒロイン・竜崎桜乃役で出演している声優高橋美佳子がパーソナリティをつとめるネットラジオ『美佳子@ぱよぱよ』にゲスト出演。2005年3月、文化放送『テニスの王子様 オン・ザ・レイディオ』にて2週分連続でゲスト出演。ライブにも足を運ぶほど、音楽ユニットSCRIPTの大ファンであり、彼らを「テニスの王子様」劇場版の主題歌への起用に指名。長編の主題歌として『青春グローリー』という書き下ろしの楽曲が使用された。

2006年、実写映画でもモブの1シーンのみだが登場し、銀幕デビューを果たしている。(当初は「手塚の主治医」という台詞ありの役が用意されていたが、そもそも多忙なスケジュールの合間を縫ってのロケ参加だったために断念された)2007年1月、母校である東海大学の機関誌『TOKAI』(在籍生の保護者に配布されている)にて、インタビューが掲載された。『テニスの王子様』の単行本や画集、小説、テニスラケットなどが置かれた仕事場を公開している。

2007年8月、千葉コープのカタログに登場。仕事場で食べているという、きのこを使った「きのこの王子様サンド」(しめじとシュレッドチーズをパンに乗せて焼いたもの)を披露した。

2007年8月、中国のドラマ版『網球王子』制作開始式に映像で「とても驚くと共に大変嬉しく思っている、このドラマの成功率200%」といった祝辞を述べている。2008年3月、パシフィコ横浜で開催された「テニスの王子様100曲マラソン」にシークレット・ゲストとして登場。参加声優陣と共に3曲歌った。また、ステージ上で昼夜計約1万1500人のファン[2]の前で、『テニスの王子様』の連載終了と感謝の言葉を告げた。2008年10月、韓国・COEX Convention Center Auditoriumで公演された「The Imperial Presence 氷帝 feat. 比嘉」の公演にキャストと同行。その姿は2009年5月に発売されたミュージカルテニスの王子様写真集「musical the prince of tennis 2008 summer」の中に掲載されている。2008年11月、東京芸術劇場で公演された「The Imperial Presence 氷帝 feat. 比嘉」の東京凱旋公演千秋楽に足を運び、公演後壇上に登場。ファンの前で「テニスの王子様」新シリーズ連載の告知をした。

体調不良による長期休載

2006年35号本誌に体調不良の為、長期休載を宣言。「連載を終わらせるつもりは全くない」とも告げた。2006年42号で連載再開。腰痛で2週間ほど椅子に座れない状態であったとコミックス35巻で明かしている。

作品リスト

漫画作品

音楽作品

『テニスの王子様』にて、作曲・作詞・歌など音楽活動を行っている。個人名義でソロデビューもしている。

  • 『cool E』歌:越前リョーマ(皆川純子)、2003年3月5日
    • 「between you&me~ここだけの話~」「キミが待つ家まであと6分」(作詞)
  • 『BREATH』歌:不二周助(甲斐田ゆき)、2004年2月29日
    • 「Grand Slam」(作曲)
  • 『PROGRESS』歌:越前リョーマ(皆川純子)、2005年12月24日
    • 「GO」(リョーマとのデュエット)
  • Dear Prince〜テニスの王子様達へ〜』歌:イケメン侍、2008年4月23日
    • 「Dear Prince〜テニスの王子様達へ〜」(作詞)
  • 『テニプリっていいな/Smile』歌:許斐剛、2009年8月19日
    • 「テニプリっていいな」「Smile」(作詞・作曲・歌)
    • 「Adventure Hero」(作詞・歌)
    • 「青春グローリー TK Piano Version」(歌)
  • 「この声が届きますように」RESTART東日本大震災義捐金寄付の為にTUBE前田亘輝の呼び掛けで結成されたチャリティーグループ)メンバーとして参加している。

師匠

脚注

  1. Sportiva 2009年3月号
  2. テニスの王子様:異例のキャラソン100曲マラソン開催 毎日jp、2008年3月5日。なお、出演に関してオフィシャルサイトでは一切告知されていなかった。

外部リンク

テンプレート:Manga-artist-stub テンプレート:テニスの王子様