藻岩橋

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テンプレート:出典の明記 藻岩橋(もいわはし)は石狩川水系の豊平川にかかるで、北海道札幌市南区にある。南から北に流れる川に対して東西に架かる。長さ173m、幅19m。1969年の架けかえで廃される予定だった先代の藻岩橋は藻岩上の橋(もいわかみのはし)と改称して残った。

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藻岩上の橋と藻岩橋(2004年10月)
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藻岩上の橋の車止め(2004年10月)

1881年の橋

明治天皇を迎えるため1881年(明治14年)に作られたが、しばらくして流された。その後長くこの位置に橋はなく、かわりに馬渡船場という渡し場が設けられた[1]

1932年の橋(藻岩上の橋)

1932年(昭和7年)に十連続コンクリート製桁橋が作られた。上部構造の取りかえ、橋面の全面取りかえなど度々修理を受けたが、老朽化のため新しい藻岩橋を作って取り壊すことになった。住民の働きかけで人と自転車だけが通れる人道橋として残ることになった。長さ150m、幅5m。

しかしこの橋は1973年10月27日に大水で破損して使えなくなった。藻岩橋の名を新しい橋に譲り、当時建設中であった滝野上野幌自転車道のために架け直されることとなった。幅3m、4連桁橋の藻岩上の橋として1975年(昭和50年)2月に完成した。

1969年の藻岩橋

1969年(昭和44年)完成した。1932年の橋よりも約300メートル北の川下にある。長さ173m、幅19m。

橋の周辺

藻岩橋の西は藻岩下といい、藻岩山から東に伸びる二本の尾根にはさまれた地区である。住所表記では、藻岩橋は南35条西と36条西の間、藻岩上の橋は南37条西と南38条西の間に通じる。条と丁目は札幌中心からの延長でつけられているが、35条ともなると中心部から遠い。平地は住宅地で斜面にも住宅が点々とする。藻岩下からさらに奥に入ると登山道やスキー場に通じる。

橋の東は真駒内本町で、本町団地、南本町団地などがあり、やはり住宅地である。約500メートル離れて陸上自衛隊真駒内駐屯地がある。

脚注

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  1. 谷代久恵『真駒内物語』、北海道新聞社、2002年、ISBN 978-4894532328、29頁。