若柳駅

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ファイル:Kurihara Wakayanagi Station 1976.JPG
若柳駅付近空中写真(1976年撮影 国土画像情報カラー化空中写真(国土交通省)より)
ファイル:Wakayanagi station sign.JPG
駅名標(2006年3月)

若柳駅(わかやなぎえき)は、宮城県栗原市若柳字川北塚ノ根にあったくりはら田園鉄道くりはら田園鉄道線2007年、路線の廃止に伴い廃駅となった。往時にはくりはら田園鉄道の本社と車両基地があり、同鉄道の拠点となっていた。

現在は、くりはら田園鉄道の車両を保存する鉄道公園として機能している。

駅構造

地上駅。線路はほぼ東西に走り、駅舎は南側にあった。ホームは単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線のあわせて2面3線があり、単式ホームは駅舎に接して敷かれた線路の谷地畑方に、島式ホームは駅舎から北側へ構内踏切を渡った荒町方に互い違いに設置されていた。

2面3線のホームを持つが、末期はここでの列車の行き違いは行われておらず、駅舎に近い単式ホームに上下すべての列車が発着した。このため末期には島式ホームは普段使用されておらず、特に一番北側の乗り場には当線が電気鉄道であった当時使用されていた電車が留置されていた。

この他当駅は側線を多数持ち、気動車や電車などが置かれ、気動車の夜間滞泊場所としても機能していた。駅舎荒町方にある切欠ホームに置かれたままとなっている2両の電車は自転車置き場として開放されていた。

開業当初からの木造駅舎は1階建てで、内部には待合所のほか窓口があった。直営駅であった。

駅周辺

若柳町の市街の北の端にあり、駅の南に銀行や商店などの商業地がある。南を宮城県道4号中田栗駒線が東西に走り、さらに南西には若柳大橋が迫川に架かる。

歴史

鉄道公園

2010年に栗原市は当駅を鉄道公園として整備した[2]。駅舎の再現にあたっては、解体された沢辺駅の部材が使用された[3]

旧駅構内には以下の車両が保存されている

  • KD95形 (951 - 953)
  • KD11
  • ED203
  • DB101
  • M153
  • ワフ74
  • ト10形(102・103)

このうち、KD95形とKD11、DB101は自力走行できる状態にあり、定期的に動態保存活動を行っている。車両の詳細についてはくりはら田園鉄道線#車両を参照されたい。

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隣の駅

くりはら田園鉄道
くりはら田園鉄道線
荒町駅 - 若柳駅 - 谷地畑駅

脚注

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関連項目

外部リンク

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テンプレート:東北の駅百選
  1. 寺田裕一『私鉄の廃線跡を歩くI 北海道・東北編』、JTBパブリッシング、2007年、168p。ISBN 978-4-533-06847-8
  2. 編集長敬白 甦った"くりでん"。より
  3. 編集長敬白:くりはら田園鉄道は今…。より