航空集団

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曖昧さ回避 この項目では、海上自衛隊の航空集団について説明しています。1957年（昭和32年）から1958年（昭和33年）に航空自衛隊に置かれていた部隊については「航空総隊」をご覧ください。

テンプレート:軍隊資料 航空集団（こうくうしゅうだん、英称：Fleet Air Force）とは、日本の海上自衛隊自衛艦隊に配備された航空部隊である。諸外国の海軍航空隊に相当する。

概要

航空集団は、有事に即応すべく、平素から日本の領海および排他的経済水域内において対潜哨戒機を飛行させ、不審船の監視、航路上の対潜哨戒をしたり、隷下の飛行艇を主体とした航空救難等の任務を実施している。司令部は神奈川県綾瀬市の厚木航空基地におかれている。航空群（航空群司令部・航空隊2・整備補給隊・航空基地隊）を主体とする。航空集団司令官の階級は海将をもって充てられている[1]。

沿革

　　　　　　　　　　 　12月21日 - 「臨時沖縄航空隊」に改編。

　　　　　　　　　 　　12月25日 - 航空集団司令部と第4航空群が下総航空基地から厚木航空基地に移転。

部隊編成

  • 航空集団司令部（厚木航空基地）：哨戒機P-3C約10機
  • 第1航空群（鹿屋航空基地）：哨戒機P-3C約20機
    • 第1航空隊
    • 第1整備補給隊
    • 鹿屋航空基地隊
  • 第2航空群（八戸航空基地）：哨戒機P-3C約10機
    • 第2航空隊
    • 第2整備補給隊
    • 八戸航空基地隊
  • 第4航空群（厚木航空基地）：哨戒機P-3C約20機
    • 第3航空隊
    • 第4整備補給隊
    • 厚木航空基地隊
    • 硫黄島航空基地隊
      • 南鳥島航空派遣隊
  • 第5航空群（那覇航空基地）：哨戒機P-3C約20機
    • 第5航空隊
    • 第5整備補給隊
    • 那覇航空基地隊
  • 第21航空群（館山航空基地）：艦載哨戒ヘリSH-60J、SH-60K約40機
    • 第21航空隊（館山航空基地）
    • 第23航空隊（舞鶴航空基地）
      • 舞鶴航空基地隊
    • 第25航空隊（大湊航空基地）
      • 大湊航空基地隊
    • 第73航空隊（館山航空基地） :救難ヘリUH-60J
      • 硫黄島航空分遣隊（硫黄島航空基地）
      • 大湊航空分遣隊（大湊航空基地）
    • 第21整備補給隊
    • 館山航空基地隊
  • 第22航空群（大村航空基地）：艦載哨戒ヘリSH-60J、SH-60K約40機
    • 第22航空隊（大村航空基地）
    • 第24航空隊（小松島航空基地）
      • 小松島航空基地隊
    • 第72航空隊（大村航空基地） :救難ヘリUH-60J
      • 徳島航空分遣隊（徳島航空基地）
      • 鹿屋航空分遣隊（鹿屋航空基地）
    • 第22整備補給隊（大村航空基地）
    • 大村航空基地隊
  • 第31航空群（岩国航空基地）：電子戦機約10機
    • 第71航空隊：US-1A、US-2による捜索・救助、離島等からの急患輸送（厚木航空基地：救難待機派遣機あり）
    • 第81航空隊：電子戦データ及び画像情報収集
    • 第91航空隊：航空標的訓練・電子戦訓練支援
    • 第31整備補給隊
    • 標的機整備隊（江田島）：航空標的の整備
    • 岩国航空基地隊
  • 第51航空隊（厚木航空基地）：航空機等の試験評価および運用指導
  • 第61航空隊（厚木航空基地）：YS-11、LC-90による輸送部隊
  • 第111航空隊(岩国航空基地）：回転翼掃海輸送部隊MH-53E約10機
  • 第1航空修理隊（鹿屋航空基地）
  • 第2航空修理隊（八戸航空基地）
  • 航空管制隊（厚木航空基地）
  • 機動施設隊（八戸航空基地）

主要幹部

職名 氏名 階級 就任日 出身校・期 前職
司令官 佐藤誠 海将 2014年3月28日 防大26期 佐世保地方総監部幕僚長
幕僚長 森田義和 海将補 2014年8月5日 防大30期 第4航空群司令
歴代の航空集団司令官（海将）
代 氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職
1 山田龍人 1961.9.1 - 1963.4.30 海兵58期 鹿屋航空隊司令
→1960.8.1幹部学校付
→1963.1.1海将昇任		 大湊地方総監
2 大野義高 1963.5.1 - 1964.12.15 海兵59期 教育航空集団司令
→1964.1.1海将昇任		 佐世保地方総監
3 相生高秀 1964.12.16 - 1965.12.15 自衛艦隊幕僚長
→1965.1.1海将昇任		 自衛艦隊司令官
4 岡本晴年 1965.12.16 - 1967.12.31 海兵60期 幹部候補生学校長 退職
5 伊吹正一 1968.1.1 - 1968.12.31 海兵62期 教育航空集団司令官 自衛艦隊司令官
6 内田　泰 1969.1.1 - 1971.1.15 海兵64期 教育航空集団司令官
→1968.12.16航空集団司令部付		 呉地方総監
7 安藤信雄 1971.1.16 - 1972.12.15 海兵65期 教育航空集団司令官
8 鮫島博一 1972.12.16 - 1973.11.30 海兵66期 海上幕僚長
9 肥田真幸 1973.12.1 - 1975.6.30 海兵67期 退職
10 矢板康二 1975.7.1 - 1977.6.30 海兵69期 自衛艦隊司令部幕僚長
11 宮澤正介 1977.7.1 - 1979.1.31 海兵71期 教育航空集団司令官
12 門松安彦 1979.2.1 - 1980.2.14 海兵72期 自衛艦隊司令部幕僚長 幹部学校長
13 青野　壮 1980.2.15 - 1983.3.15 海兵73期 退職
14 重野正夫 1983.3.16 - 1984.1.16 海兵75期 教育航空集団司令官
→1983.2.16自衛艦隊司令部付		 佐世保地方総監
15 古閑健一郎 1984.1.17 - 1985.7.31 熊本大・
3期幹候		 教育航空集団司令官 自衛艦隊司令官
16 東山収一郎 1985.8.1 - 1986.6.16 東京水産大学・
4期幹候		 自衛艦隊司令部幕僚長 横須賀地方総監
17 寺井愛宕 1986.6.17 - 1987.7.6 海保大・
6期幹候		 教育航空集団司令官 横須賀地方総監
18 松本克彦 1987.7.7 - 1989.8.30 防大1期 統合幕僚会議事務局第3幕僚室長 呉地方総監
19 岡田　毅 1989.8.31 - 1991.3.15 自衛艦隊司令部幕僚長 退職
20 齊藤又三郎 1991.3.16 - 1992.3.15 防大2期 教育航空集団司令官
21 岡田　孝 1992.3.16 - 1993.6.30 防大5期 海上幕僚監部監察官 舞鶴地方総監
22 松本哲雄 1993.7.1 - 1995.6.29 防大5期 統合幕僚会議事務局第3幕僚室長 退職
23 杉山靖樹 1995.6.30 - 1996.6.30 防大8期 教育航空集団司令官 呉地方総監
24 藤田幸生 1996.7.1 - 1997.6.30 防大9期 海上幕僚副長
25 仲摩徹彌 1997.7.1 - 1998.6.30 防大10期 呉地方総監
26 福谷　薫 1998.7.1 - 2000.3.29 防大12期 海上幕僚監部人事教育部長 幹部学校長
27 角田陽三 2000.3.30 - 2002.3.21 防大11期 教育航空集団司令官 退職
28 小串　茂 2002.3.22 - 2003.3.26 防大13期 呉地方総監
29 高橋　亨 2003.3.27 - 2005.3.27 神奈川大学 海上幕僚監部監察官 退職
30 赤星慶治 2005.3.28 - 2007.3.27 防大17期 横須賀地方総監部幕僚長 佐世保地方総監
31 松岡貞義 2007.3.28 - 2009.3.23 防大18期 大湊地方総監 横須賀地方総監
32 倉本憲一 2009.3.24 - 2010.7.24 防大19期 教育航空集団司令官 自衛艦隊司令官
33 畑中裕生 2010.7.25 - 2012.12.4 防大22期 海上自衛隊幹部学校長 退職
34 重岡康弘 2012.12.4 - 2014.3.27 防大25期 佐世保地方総監部幕僚長 海上幕僚副長

脚注

  1. ↑ 自衛隊法施行令　第16条の7
  2. ↑ 昭和55年度防衛白書

外部リンク

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