舞鶴地方隊

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テンプレート:Infobox Military Unit 舞鶴地方隊(まいづるちほうたい、JMSDF Maizuru District)は海上自衛隊地方隊の一つ。主要部隊は京都府舞鶴市にある舞鶴基地に配備されている。日本海中部海域の沿岸防備を担う。

第二次世界大戦前は帝国海軍舞鶴鎮守府が置かれていたが、平時は戦艦は置かれず、ワシントン体勢時代には閉鎖されるなど、他の鎮守府に比べ運用上軽視されていた。現在では北朝鮮への工作船の活動などに備えるためミサイル艇の配備や特別警備隊なども順次配備され、島根県山口県県境から秋田県青森県県境までという広大な守備範囲を持つ、日本海側唯一の海上自衛隊の基地として増強が図られている。

概要

秋田県以南で島根県以東の日本海秋田県山形県新潟県富山県石川県福井県滋賀県京都府兵庫県豊岡市及び美方郡に限る。)、鳥取県及び島根県の区域並びに青森県と秋田県の境界線が海岸線と交わる点から270度に引いた線と島根県と山口県の境界線が海岸線と交わる点から315度に引いた線との間にある京都府及びこれらの県の沿岸海域)を担任区域とし、日本海の中部域の防衛警備を担当する。

舞鶴地方隊所属の実施部隊は、第44掃海隊及び第2ミサイル艇隊程度であるが、舞鶴地方総監は、必要に応じフォースユーザーとして、護衛艦隊や航空集団から提供された部隊の運用を行なう。

沿革

編制

※ 平成25年3月時点

1952年(昭和27年)12月27日に舞鶴練習隊が新編される。1957年(昭和32年)5月10日に舞鶴教育隊となる。

総監部

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主要幹部

職名 氏名 階級 就任日 出身校・期 前職
地方総監 井上力 海将 2012年7月26日 防大24期 統合幕僚監部運用部長
幕僚長 佐伯精司 海将補 2013年8月22日 東京大学 統合幕僚監部指揮通信システム部長
歴代の舞鶴地方総監(海将
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
1 安藤平八郎 1952年8月1日
1953年8月15日
海兵50期 第八管区海上保安本部長
→1952年7月31日
海上警備隊総監附
第二幕僚監部
→1953年9月16日
警備隊術科学校長
海将補
2 伊藤邦彦 1953年8月16日
1954年6月30日
海兵51期 海上保安大学校 海上幕僚監部付
→1954年8月3日
海上幕僚副長
3 麻生孝雄 1954年7月1日
1956年1月15日
海兵55期・
海大37期
第二幕僚監部総務部総務課長 第1警戒隊群司令
4 松崎純生 1956年1月16日
1958年1月15日
海兵53期 海上幕僚監部技術部長 海上幕僚監部付
→1958年2月16日退職
5 大松勝藏 1958年1月16日
1958年7月31日
海兵54期・
海大37期
術科学校横須賀分校長 海上幕僚監部附
→海将・1958年11月3日死去
6 吉松田守 1958年8月1日
1960年7月31日
海兵55期・
海大38期
海上幕僚監部調査部長 海上幕僚監部付
→1960年9月1日退職
姓は吉松
就任時海将補
1959年8月1日海将
7 蔵富一馬 1960年8月1日
1961年2月28日
海兵56期・
海大39期
海上幕僚監部付
→196.8.28海将・退職
海将補
8 杉江一三 1961年3月1日
1962年7月15日
海兵56期・
海大37期
第1護衛隊群司令 自衛艦隊司令官 就任時海将補
1962年1月1日海将
9 石黒進 1962年7月16日
1963年6月30日
海兵57期・
海大39期
海上幕僚監部防衛部長 横須賀地方総監 海将
10 續 平 1963年7月1日
1964年12月31日
海機40期 防衛研修所副所長 需給統制隊司令 就任時海将補
19..海将
11 折田三郎 1965年1月1日
1966年6月30日
海兵60期 海上幕僚監部経理補給部長 海将
12 竹山百合人 1966年7月1日
1968年3月31日
海兵61期 自衛艦隊司令部付 第1術科学校長
13 堀江文彦 1968年4月1日
1969年6月30日
海機42期 幹部候補生学校長 退職
14 星野清三郎 1969年7月1日
1970年6月30日
海兵63期 統合幕僚会議事務局長
統合幕僚学校
自衛艦隊司令官
15 浜口玄吉 1970年7月1日
1971年6月30日
海兵64期 第2術科学校長 退職
16 大川秀四郎 1971年7月1日
1972年6月30日
第1術科学校長
17 國嶋清矩 1972年7月1日
1973年6月30日
海兵68期 海上幕僚監部総務部長 幹部学校長
18 今井梅一 1973年7月1日
1974年12月4日
海兵67期 幹部候補生学校長 佐世保地方総監
19 石榑信敏 1974年12月5日
1976年6月30日
海兵68期 退職
20 青木國雄 1976年7月1日
1978年3月15日
海兵70期 教育航空集団司令官
21 佐藤文夫 1978年3月16日
1980年2月14日
海兵73期 練習艦隊司令官
→1977年12月5日
海上幕僚監部付
横須賀地方総監
22 篠原清健 1980年2月15日
1981年12月1日
海経35期 調達実施本部副本部長
(調達管理第一担当)
退職
23 志賀安雄 1981年12月2日
1982年12月20日
海機55期 需給統制隊司令
24 井ノ山隆也 1982年12月21日
1983年12月19日
海兵75期 統合幕僚会議事務局第3幕僚室長 統合幕僚会議事務局長
25 菅田昭男 1983年12月20日
1984年12月16日
海兵76期 第1術科学校長 退職
26 岡田 憲 1984年12月17日
1986年6月16日
55外4期幹候
海保大
幹部候補生学校長 呉地方総監
27 後藤 理 1986年6月17日
1987年7月6日
防大1期 海上幕僚監部総務部長 海上幕僚副長
28 久保 宏 1987年7月7日
1988年7月6日
55外4期幹候
早大理工
海上幕僚監部技術部長 退職
29 岡部文雄 1988年7月7日
1989年8月30日
防大2期 教育航空集団司令官 佐世保地方総監
30 手塚正水 1989年8月31日
1991年3月15日
防大3期 幹部候補生学校長 海上幕僚副長
31 福地建夫 1991年3月16日
1992年6月15日
防大5期 海上幕僚監部人事教育部長 幹部学校長
32 内田耕太郎 1992年6月16日
1993年6月30日
防大4期 護衛艦隊司令官 佐世保地方総監
33 岡田 孝 1993年7月1日
1994年6月30日
防大5期 航空集団司令官 退職
34 古澤忠彦 1994年7月1日
1996年3月24日
防大8期 海上幕僚監部人事教育部長 統合幕僚会議事務局長
35 石神庚一 1996年3月25日
1997年6月30日
防大7期 自衛艦隊司令部幕僚長 退職
36 坂部邦夫 1997年7月1日
1998年12月7日
防大10期 潜水艦隊司令官 横須賀地方総監
37 竹村 訓 1998年12月8日
2001年1月10日
防大11期 海上幕僚監部調査部長 退職
38 齋藤隆 2001年1月11日
2002年7月31日
防大14期 海上幕僚監部防衛部長 横須賀地方総監
39 岡 俊彦 2002年8月1日
2004年8月29日
補給本部長 幹部学校長
40 加藤 保 2004年8月30日
2005年7月27日
防大17期 統合幕僚会議事務局第1幕僚室長 統合幕僚会議事務局長
41 泉 徹 2005年7月28日
2007年7月3日
第1術科学校長 幹部学校長
42 加藤耕司 2007年7月4日
2008年3月23日
防大20期 掃海隊群司令 海上幕僚副長
43 方志春亀 2008年3月24日
2009年3月23日
佐世保地方総監部幕僚長 教育航空集団司令官
44 宮浦弘兒 2009年3月24日
2010年3月28日
防大19期 補給本部長 退職
45 柴田雅裕 2010年3月29日
2011年4月27日
名古屋工業大学
昭和51年卒
46 佐々木孝宣 2011年4月28日
2012年7月25日
防大21期 第1術科学校長

舞鶴基地

舞鶴基地は、護衛艦「はるな」(現在は「しらね」)を旗艦とする護衛艦隊第3護衛隊群の母港でもある。2001年(平成13年)3月22日には、航空整備基地である舞鶴飛行場が完成し、今まで館山航空基地大村航空基地に駐留せざるを得なかった「はるな」艦載ヘリコプターも舞鶴に常駐する事ができるようになった。

関連項目

外部リンク

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