羽後交通横荘線

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|} 横荘線(おうしょうせん)は、秋田県内陸南部の横手盆地を走っていた羽後交通鉄道路線横手市横手駅由利郡東由利村(現・由利本荘市)の老方駅を結んでいたが、1971年(昭和46年)に全線が廃止された。通称「横荘っこ」と呼ばれていた。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):横手 - 老方間 38.2km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:14駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:票券閉塞式

歴史

大正時代に「釜石 - 横手 - 本荘間」を結ぶ“陸羽横断鉄道構想”で建設が始まったが、昭和恐慌や戦争、水害などの度重なる天災により、最後まで目的を果たせず「壮大な構想」で終わった。

現在、由利本荘市の羽後本荘 - 矢島を結んでいる由利高原鉄道鳥海山ろく線のうち羽後本荘 - 前郷間は、横荘鉄道西線として建設され、本来は横荘線(東線)「老方駅」と連絡する計画であった。

  • 1914年(大正3年)7月 - 横手鉄道として鉄道線路敷設免許願を政府に申請
  • 1915年(大正4年)1月13日 - 横手 - 本荘間の鉄道敷設免許状交付[1]
  • 1916年(大正5年)
    • 10月24日 - 横荘鉄道株式会社設立総会
    • 12月5日 - 社名を横荘鉄道株式会社として、法務局に登記
  • 1918年(大正7年)8月18日 - 横手 - 沼館間(9.5マイル 15.31km)開業[2]
  • 1919年(大正8年)7月15日 - 沼館 - 舘合間(3.6km)開業[3]
  • 1920年(大正9年)3月24日 - 舘合 - 羽後大森間(1.8km)開業[4]
  • 1928年(昭和3年)
    • 3月19日 瓦斯倫動力併用認可(横手-羽後本荘間)[5]
    • 11月1日 - 羽後大森 - 二井山間(5.4km)開業[6]
  • 1930年(昭和5年)10月5日 - 二井山 - 老方間(12.1km)開業[7]
  • 1931年(昭和6年)8月21日 - 羽後大森 - 八沢木間に上溝駅開業[8]
  • 1944年(昭和19年)5月31日 - 羽後鉄道に改称
  • 1947年(昭和22年)7月23日 - 台風により線内39か所に被害
  • 1949年(昭和24年)12月27日 - 旅客運輸営業休止認可(二井山-老方間)[9]
  • 1951年(昭和26年)4月18日 - 貨物運輸営業休止認可(二井山-老方間)[10]
  • 1952年(昭和27年)2月15日 - 羽後交通に改称
  • 1953年(昭和28年)8月5日 - 二井山 - 老方間(12.1km)廃止許可
  • 1965年(昭和40年)
    • 7月9日 - 集中豪雨により雄物川橋りょう(舘合 - 羽後大森間)の橋脚が傾く
    • 10月21日 - 舘合 - 二井山間(7.2km)が営業休止
  • 1966年(昭和41年)
    • 2月4日 - 河川増水により、雄物川橋りょう第9橋脚が倒壊
    • 6月15日 - 舘合 - 二井山間(7.2km)廃止
  • 1969年(昭和44年)1月16日 - 沼館 - 舘合間(3.6km)廃止
  • 1971年(昭和46年)7月20日 - 横手 - 沼館間(15.3km)廃止、横荘線全線廃止

駅一覧

開業時

横手停車場(よこてていしゃば) - 栄村停留場(えいむらていりゅうじょう) - 樋ノ口(ひのくち)停留場 - 浅舞停車場 - 羽後里見(うごさとみ)停車場 - 沼館(ぬまだて)停車場

なお、若林 (2004) で幻の駅と書かれている栄村停留場は、1918年(大正7年)8月18日から1921年(大正10年)3月31日まで営業した。その位置は、工事竣工届の書類に記載されていたものでは、横手駅から2哩5分、約4キロである。現在は、秋田自動車道横手インターチェンジとなっている。これは、羽後交通関係者の資料・証言による。

1953年(昭和28年)当時

横手駅 - 樋ノ口停留所(ひのくち) - 東浅舞停留所(ひがしあさまい)※ - 浅舞駅(あさまい) - 豊前停留所(ぶぜん) - 羽後里見駅(うごさとみ) - 沼館駅(ぬまだて) - 船沼停留所(ふなぬま) - 舘合駅(たてあい) - 羽後大森駅(うごおおもり) - 上溝停留所(うわみぞ) - 八沢木駅(やさわぎ) - 二井山駅(にいやま) - 浮蓋停留所(うきぶた) - 老方駅(おいかた)

※ 東浅舞は1962年(昭和37年)の開業。

接続路線

脚注

  1. 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1915年1月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1918年8月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1919年7月21日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. 「地方鉄道運輸開始」『官報』1920年3月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  6. 「地方鉄道運輸開始」『官報』1928年11月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. 「地方鉄道運輸開始」『官報』1930年10月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. 『鉄道停車場一覧. 昭和12年10月1日現在』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  9. 「運輸省告示第348号」『官報』1949年12月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. 「運輸省告示第76号」『官報』1951年4月18日(国立国会図書館デジタルコレクション)

参考文献