維新

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維新(いしん)は、「変革」の意味を持つ語句である。和訓では「これあらた」と読む。

日本では天保元年(1830年)、水戸藩藤田東湖藩政改革への決意を述べる際に、『詩経』「大雅・文王篇」の一節である「周雖旧邦 其命維新(周は旧邦なりといえども、その命これ新たなり)」を引用して用いたのが最古とされている。それより少し遡る安永8年(1779年)、平戸藩主の松浦清(松浦静山)藩校を設立した際、校名を「維新館」と名付けたことに対し、幕府から「維新とは不穏当である(倒幕の意思ありか)」と問責されているが、その後も校名に変更はなかった。これもまた『詩経』より採られたものであった。

なお、『日本書紀大化2年(646年)3月の記事に、大化改新の詔に応じた皇太子(中大兄)の言葉として「天人合応厥政惟新」とあり、「天も人も合応(こた)へて厥(そ)の政(まつりごと)惟(これ)新(あら)たなり」と訓まれている。依拠した漢籍文は不明。

「維新」と付けられた思想、名称など


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