福井駅 (福井県)

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福井駅(ふくいえき)は、福井県福井市中央一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・えちぜん鉄道。福井県の県庁所在地・福井市の代表駅である。

本項では、付近にある福井鉄道福井駅前駅(ふくいえきまええき)についても記述する。

乗り入れ路線

福井駅には、JR西日本の北陸本線と、えちぜん鉄道の勝山永平寺線が乗り入れている。勝山永平寺線は当駅が起点である。さらに、JRの駅には隣の越前花堂駅から分岐する越美北線(愛称:九頭竜線)の列車が乗り入れており、事実上2路線3方向の列車が利用可能である。また、えちぜん鉄道の駅には2つ先の福井口駅から分岐する三国芦原線の列車も乗り入れており、こちらも事実上2路線2方向の列車が利用可能である。

一方、福井鉄道の福井駅前駅は福井駅西方約150mの位置にあり、福武線支線(通称:駅前線またはヒゲ線)の起点駅となっている。

JR西日本

テンプレート:Notice テンプレート:駅情報 直営駅であり、北陸本線南今庄駅 - 牛ノ谷駅間各駅と越美北線(九頭竜線)内の各駅の管理および当該区間運営を行う福井地域鉄道部が置かれている。すべての定期旅客列車が停車するほか、当駅折り返しの普通列車も多い。

駅構造

JR福井駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1・3 テンプレート:Color北陸本線 下り 金沢富山方面 一部4番のりばから発車
2 テンプレート:Color九頭竜線 - 越前大野九頭竜湖方面 -
4・5 テンプレート:Color北陸本線 上り 敦賀大阪米原方面 -

2面5線のホームを持つ高架駅。特急は「おはようエクスプレス」を除き、1番・5番のりばからの発車となる。2番のりばは、3番のりばの越前花堂方の切り欠き部分にあり、非電化である。3・4番のりばは両方向の入線・発車に対応しており、当駅で直接折り返しを行う普通列車はすべてこれらのホームに入線する。また、1・5番のりばに発着する普通列車も朝夕のみ設定されている。列車運転指令上では、1番のりばは「下り本線」、2番のりばは「中1番線」、3番のりばは「中2番線」、4番のりばは「中3番線」、5番のりばは「上り本線」とされている。ホーム屋根には、「越前海岸の岩」「九頭竜川河岸段丘」をイメージした天窓が付けられている。

2009年2月には北陸新幹線のホーム800m分が完成している[1]。しかし主要駅にも関わらず、1面2線のシンプルな構造であるため、2面4線にすべきとの声もあがっている[2]

みどりの窓口みどりの券売機、青色の自動券売機が設置されている。みどりの窓口とみどりの券売機はJR東海エクスプレス予約に対応している。みどりの窓口には5489サービス優先窓口がある。高架化されて以降は改札が1箇所に集約された。有人改札であり、自動改札機は導入されていない。高架化される前は西口に大きな改札口があり、東口と駅ビル口にも改札口があった。駅ビル口は福井ステーションビルの営業時間内のみ利用できた。なお、改札前には西口の入り口から立ち食いそばの「今庄そば」(豊岡商店)、駅弁売り場、日本旅行、福井市の観光案内所の順に並んでいる。コインロッカーは高架化の際にPRISM FUKUIの中に移動し、24時間の利用はできなくなっている。

改札を入ると待合室があり、中2階のコンコースには便所とJR西日本系列の売店がある。JRが管理する便所は改札外にはないが、高架下の北側には駐輪場の近くに福井市が管理するかなり大規模な公衆便所があり、PRISM FUKUIの中にも小規模な便所(営業時間外は利用不可)がある。高架化される前は駅舎内の地下道入り口前に改札外便所があり、トイレットペーパーなどの自動販売機が設置されていた。ホームは2階にあり、上りホームには番匠本店が運営する売店と立ち食いそばの「今庄そば」(同じく豊岡商店)が並んである。エレベーターエスカレーター(上りのみ)も設置されていて、1階の改札口と中2階のコンコース、3階のホームを結んでいる。エレベーターは福井県内の駅では小浜線上中駅に続いて導入され、エスカレーターは福井県内の駅では初めて導入された[3]

駅高架下の施設は南北に延びている。コンコースを挟んで南側にショッピングゾーンの「PRISM FUKUI」がある。 テンプレート:Main 出入口は、県庁や市内バス乗り場側が西口、えちぜん鉄道側が東口で、高架化される前は駅舎内の通り抜けができず、改札外にある地下道(廃止)を通らなければならなかった。高架開業後は西口・東口両側からコンコースへ通じ、地平面での東西間通り抜けが可能になった。なお、「PRISM FUKUI」内にも平面の自由通路が1箇所設けられている。

改札からショッピングゾーンの間に設けられたコンコースには、天井には4台の大型ディスプレイが設置され、福井県内の観光情報や運行情報などが流れている。また、コンコース内において月曜日から金曜日の午後5時から7時までの間、福井放送の『おじゃまっテレ ワイド&ニュース』の中継が行われている。『夕方いちばんプラス1』時代の「夕刊マン」や「駅前からハッピーバースデー」などの高架化以前の中継は、駅舎内からではなくコインロッカー近くおよび番匠ビル(解体済み)の前の商店街アーケード下で行われていた。

歴史

ファイル:Fukui Station exterior 200507.jpg
建て替え前の福井駅西口

えちぜん鉄道

テンプレート:駅情報

JR福井駅の東側隣接地にあり、島式ホーム1面2線を持つ地上駅である。旧京福電鉄時代の1996年連続立体高架化工事が着工され、翌年から仮ホームでの営業となっている。

待合室にはコインロッカーと、鉄道以外の収入確保を目的とした有料の自動コーヒーメーカーが設置されている。えちぜん鉄道では自動コーヒーメーカーがかなり多くの有人駅に設置されている。便所改札を入った場所にある。かつては改札外にも駅舎の隣に公衆便所があったが、取り壊されてバスの待合所になっている。改札前のベンチはかつての地下道へつながる通路の跡地である。

ホームに接する2本の本線の線路終端部は、ホームを外れた駅舎両側まで延び、電留線となっている。電留線と本線部分との境界には入換信号機が建植されており、電留線部分には2両編成各1本が収容できる。

えちぜん鉄道福井駅プラットホーム
ホーム 路線 行先
1 テンプレート:Color三国芦原線 あわら湯のまち三国港方面
2 テンプレート:Color勝山永平寺線 永平寺口勝山方面

高架化計画

当初の計画案では、駅を3階立てとし、2階に京福電気鉄道(現・えちぜん鉄道)が乗り入れ、3階に新幹線が乗り入れる予定だったが、景観や予算を勘案した結果、2階建てで決着した[4]。その後、先行的に新幹線ホームを竣工させ、そこに京福電気鉄道を乗り入れさせて暫定的に高架化することが考えられたが[4]、北陸新幹線の着工が具体化すると、今度は新幹線とえちぜん鉄道がそれぞれ単線で高架駅に乗り入れる案が浮上した[4]。この案では、三国芦原線は高架化せず、LRT化したうえで福井鉄道に乗り入れるとされた[4]

しかし、2011年に北陸新幹線を金沢 - 敦賀間で着工されることが決まると、途中駅となる福井を単線とするには難があることから、結局えちぜん鉄道の福井駅は現在線(当初計画の仮線)の位置に独立して設置されることとなった[4]。この計画では、まず北陸新幹線の高架を完成させ、そこにえちぜん鉄道を乗り入れさせる[4]。その上で現在線の位置に高架駅を建設するもので、2014年度末から2015年度までに仮線へ移転し、高架化工事は2018年の福井国体までの竣工を目指す[5]

歴史

福井鉄道

テンプレート:駅情報

テンプレート:UKrail-header2テンプレート:BS-tableテンプレート:BS-colspan福井駅前駅テンプレート:BS6テンプレート:BS6テンプレート:BS6テンプレート:BS6テンプレート:BS6テンプレート:BS6テンプレート:BS6テンプレート:BS-colspan

|} 福井駅前電停は、福井駅の西方約150m、福井市中央一丁目9番地先の道路(通称「駅前電車通り」)上にある。この電停は、福武線本線の市役所前からの分岐線(通称・「ヒゲ線」)に設けられており、1面1線の構造である。なお一部の列車は当電停で終着とならず、市役所前に戻って継続運行されるので、設備上は終着駅でありながら運行上は途中駅にも分類される珍しい形態となっている。

かつては道路上に簡易ホームがあるのみだったが、トランジットモールに向けた整備、バリアフリー化に伴う名鉄岐阜市内線から譲り受けた低床車導入により、ホームの嵩下げおよび簡易な屋根と柵が設置された。

電車通り周辺はアーケードなどのリニューアル工事が行われ、2006年3月に完成した。

今後、駅前広場整備にあわせ広場乗り入れを検討している。

歴史

  • 1933年(昭和8年)10月15日 - 福武電気鉄道(現在の福井鉄道)の福井停車場前駅(現在の福井駅前)として開業。
  • 1972年(昭和47年)10月12日 - 無人化。

利用状況

  • 「福井県統計年鑑」によると、2012年度のJR西日本の乗車人員は一日平均9,602人であった。なお近年の推移は以下の通りである。
    • 10,602人(1998年度)
    • 10,500人(1999年度)
    • 10,503人(2000年度)
    • 10,453人(2001年度)
    • 10,251人(2002年度)
    • 9,920人(2003年度)
    • 9,753人(2004年度)
    • 9,913人(2005年度)
    • 9,828人(2006年度)
    • 9,941人(2007年度)
    • 9,981人(2008年度)
    • 9,552人(2009年度)
    • 9,498人(2010年度)
    • 9,542人(2011年度)
    • 9,602人(2012年度)

近隣の高志高校仁愛女子高校北陸高校藤島高校などの生徒の乗降も多い。また、福井市内から仁愛大学越前市)や福井高専鯖江市)に通う学生の乗降もある。当駅はJR沿線から大野方面への乗り換え駅となるため、長距離の利用も見られる。

駅周辺

駅表(西口側)は福井県内最大の繁華街で、再開発が進んでいる。隣接してビジネスホテル東横イン福井駅前・ルートイン福井駅前も開業した。商店街とホテルのほか、福井では唯一の百貨店西武福井店)がありオフィスビルが建ち並ぶ。バスターミナルは駅西側300mから500mの路上に市内バス乗り場、西側約600mの福井県繊協ビル1階に郊外バス乗り場(京福バスターミナル)があったが、2010年3月31日で営業を終了し、「市内バス乗り場」に集約された。

一方、駅裏(東口側)は住宅街となっているが、2000年代に入ってからは東口においても再開発が進められており、西口同様ビジネスホテル(ホテルエコノ福井駅前など)がある。2007年4月19日に再開発ビル「AOSSA」(地上10階・地下2階建て)がオープンしており、商業施設および県民会館や福井市立桜木図書館などの公共施設が入っている。2009年5月22日には交通広場の整備に伴い高速バス乗降場が移設開業し、新たな一面をのぞかせつつある[6]

JR福井駅高架下

西口

東口

東口正面から東へ出ている道路は福井県道228号福井停車場勝見線(愛称・東大通り)、その福井駅東口交差点にて交差する南北方向の市道には「木田橋通り」の愛称が制定されている[7]

バス路線

高速路線バス・空港連絡バス・特急バス

かつて高速路線は、西口から約600m離れた京福バスターミナルより発車していたが、2009年5月22日より東口交通広場へ変更となった(乗車・降車とも)。また2013年の高速路線バス制度発足に伴い、旧高速ツアーバスから転換した路線が同交通広場外に新設した停留所を使用している。

福井駅東口停留所

えちぜん鉄道の駅出入口付近に1番のりば、ロータリーの入口寄りに向かって2番、3番と続く。4番のりばは3番のりばから南約50m、木田橋通り路上のAOSSA東中央玄関付近にある。

日中はバスの発車時刻が近くなると、のりば至近のえちぜん鉄道西隣に出札・待合所を構える京福バス所属の案内スタッフ「コンシェルジュ」が立ち、ワイヤレスマイクでバスの発車案内アナウンスを実施。乗客の対応にあたっている。

路線バス

一般路線バスは、いずれも西口から約200 - 400m離れた道路上の停留所を起終点または経由地としており、福井市内一円、および一部隣接市町の主要地へ向かう。

京福バス 福井駅前停留所

  • 4番のりば(北西方面)
    • 12 学園線
    • 学園線直行(福井高校前行ノンストップ)
    • 14 西安居線
    • 15 鮎川・小丹生線(上呉服町・境町経由)
    • 鮎川線特急(西松本・日光町経由)
    • 16 川西・三国線
  • 5番のりば
  • 7番のりば(西・南西方面)
    • 70 運動公園線(有楽町先回り)
    • 78 茱崎線
    • ほやほや号茱崎
  • 8番のりば(南・南西方面)
    • 63 生部みのり線(木田四ツ辻・花堂経由)
    • 64 生部みのり線(豊公民館前・西谷経由)
    • 71 運動公園線(ベル前先回り)
    • 74 清水グリーンライン線
    • 76 西田中・宿堂線
    • 77 清水山線
  • 9番のりば(東・南・南東方面)
    • 51 上北野循環線(自動車学校前先回り/南四ツ居先回り)
    • 52 上北野・問屋団地循環線(南四ツ居先回り/高志高校グラウンド先回り)
    • 54 岡保線
    • 55 大野線(稲津・花山経由/荒木新保・宿布・川上経由/荒木新保・朝倉資料館前・川上経由)
    • 56 池田線
    • 58 済生会病院線
    • 60 羽水高校線
    • 61 西大味線
    • 62 東郷線(浄教寺行/鹿俣行/東郷止)
  • 10番のりば(北・北東方面)
    • 20 幾久・新田塚線(町屋町先回り)
    • 21 幾久・新田塚線(福井大学前先回り)
    • 25 川東・三国線
    • 26 福井総合病院線
    • 27 大学病院・新田塚線
    • 28 運転者教育センター線
    • 31 丸岡線(体育館前・森田駅前経由/町屋町・森田駅前経由)
  • 11番のりば(北東・東方面)
    • 33 大学病院線(羽崎経由)
    • 34 大学病院線(開発口経由)
    • 35 大学病院・中藤線
    • 36 丸岡線(開発口・羽崎経由)
    • 37 大学病院線(松岡駅前経由)
    • 38 大和田エコライン線
    • 50 県立病院線
    • 53 円山・重立線
    • 57 心臓センター・町屋線
    • 丸岡深夜バス ※平日(月~金)のみ運行。年末年始は運休。 - 京福リムジンバスが運行

福鉄バス 福井駅前停留所・福井西武前停留所

  • 福浦線

コミュニティバス「すまいる」 駅前商店街停留所

  • 北方面 田原 - 文京方面
  • 東方面 城東 - 日之出方面
  • 西方面 照手 - 足羽方面
  • 南方面 木田・板垣方面

隣の駅

※当駅に停車する特急「サンダーバード」・「しらさぎ」・「はくたか」(当駅始発・終着)・「おはようエクスプレス」(平日下りのみ運転、当駅始発)・「おやすみエクスプレス」(平日上りのみ運転、当駅終着)、臨時寝台特急「トワイライトエクスプレス」の隣の停車駅は各列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道
テンプレート:Color北陸本線
テンプレート:Color快速(早朝に福井発上り1本のみ運転)
鯖江駅福井駅
テンプレート:Color普通
越前花堂駅 - 福井駅 - 森田駅
テンプレート:Color九頭竜線(越美北線、ただし越前花堂駅までは北陸本線)
福井駅 - 越前花堂駅
※なお、当駅と越前花堂駅の間には、日本貨物鉄道貨物駅として南福井駅がある。
テンプレート:Color北陸新幹線(未着工、福井駅部のみ完成)
芦原温泉駅 - 福井駅 - 南越駅
えちぜん鉄道
テンプレート:Color勝山永平寺線・テンプレート:Color三国芦原線
快速・普通
福井駅 - 新福井駅
福井鉄道
テンプレート:Color福武線
急行・普通
市役所前駅 - 福井駅前駅

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

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テンプレート:鉄道路線フッター
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  2. 福井市 住みたくなるまちづくり委員会提案書(PDF)内、参考資料3
  3. 当時の旧・上中町が毎月発行していた世帯配布の広報誌「広報かみなか」2005年3月号(No.379)10面
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 『鉄道ファン』2013年5月号、p21
  5. えちぜん鉄道の福井駅付近高架化、年内に仮線着工へ…新幹線高架橋に暫定乗り入れ Response 2013年6月4日
  6. テンプレート:Cite webテンプレート:リンク切れ
  7. テンプレート:Cite news
  8. 金沢・小松・福井~河口湖・富士急ハイランド線