神辺駅

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神辺駅(かんなべえき)は、広島県福山市神辺町大字川南にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・井原鉄道である。

JR西日本の福塩線と、井原鉄道の井原線が乗り入れ、接続駅となっている。井原線は当駅が終着駅であるが、ごく一部の列車が福塩線に直通する。福塩線の福山方面に限りICOCAが利用可能である。当駅から府中方面と、井原鉄道では利用できない。

駅構造

西日本旅客鉄道福塩線は相対式ホーム2面2線を有し、行違い可能な地上駅。一見すると2面3線に見えるが、下りホームの反対側の線路は保守車両用の線路である。福塩線では唯一の橋上駅舎を有する。ホーム間、跨線橋で連絡。

せとうち地域鉄道部が管理し、ジェイアール西日本岡山メンテックが駅業務を受託する業務委託駅で、福塩線内では福山駅・府中駅とともにみどりの窓口が設置されている。ただし、府中鉄道部(→せとうち地域鉄道部府中派出)の営業方針から、ワンマン列車における運賃収受は無人駅同様に車内で行われる。なお、終日営業だった直営駅時代はワンマン列車でもすべてのドアを開閉して駅での収受を行っていた[注 1]

井原鉄道井原線の駅舎は福塩線上りホーム脇にあり、同ホームと直結する乗換改札も存在する(ただし早朝・夜間は閉鎖)。単式ホーム1面1線を持つが、福山方面に直通する列車は福塩線のホームに発着する。こちらは2012年(平成24年)3月まで井原鉄道の直営駅であり、携帯型券売機や補充券(定期券・回数券・愛好者に発売の補充乗車券)で乗車券を販売し、早朝と夜間は無人となっていた。2012年(平成24年)4月から無人化されていたが、2013年(平成25年)以降不定期で窓口営業を再開し、窓口に営業日と時間を記したポスターが掲示されていた。2014年(平成26年)8月より、子守唄の里高屋駅の乗車券販売が終了したことや、井笠鉄道の廃業・井笠バスカンパニーへの移管による並行バス路線の廃止・減便による鉄道需要の増加などの観点から駅員が再配置されている[1][2]

神辺駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
JR線のりば
1 テンプレート:Color福塩線 上り 福山方面
2 テンプレート:Color福塩線 下り 府中三次方面
テンプレート:Color井原鉄道井原線 井原総社方面 福山始発のみ
井原鉄道線のりば
テンプレート:Color井原鉄道井原線 井原・総社方面 当駅始発

駅周辺

利用状況

以下のデータは、「統計ふくやま」に基づいたものである。

西日本旅客鉄道

1日平均の乗車人員は以下の通りである。

  • 1,225人(2001年度)
  • 1,208人(2002年度)
  • 1,240人(2003年度)
  • 1,208人(2004年度)
  • 1,159人(2005年度)
  • 1,162人(2006年度)
  • 1,213人(2007年度)
  • 1,186人(2008年度)
  • 1,148人(2009年度)
  • 1,132人(2010年度)
井原鉄道

1日平均の乗車人員は以下の通り[注 2]

  • 36人(2001年度)
  • 63人(2002年度)
  • 93人(2003年度)
  • 60人(2004年度)
  • 236人(2006年度)
  • 211人(2008年度)
  • 233人(2010年度)

歴史

両備軽便鉄道として開業、高屋線の分岐駅となったが、非電化の高屋線は国有化の対象にならず運命が分かれてしまった。井笠鉄道として廃止された旧高屋線は、井原鉄道として32年後に復活した。

年表

  • 1914年大正3年) - 7月21日、両備軽便鉄道開業と同時に設置。
  • 1922年(大正11年) - 4月9日、高屋線の神辺駅 〜 高屋駅間が開業。
  • 1926年(大正15年) - 6月26日、両備軽便鉄道が両備鉄道に改称。
  • 1933年昭和8年)
    • 9月1日、両備鉄道の両備福山駅 〜 府中町駅間が国有化され福塩線となる。神辺駅 〜 高屋駅間は神高鉄道に譲渡され、国鉄と神高鉄道の駅となる。
    • 11月15日、福塩北線開業に伴い、それまでの福塩線が福塩南線に改称され、当駅もその所属となる。
  • 1938年(昭和13年) - 7月28日、当駅を含む福山駅 〜 塩町駅間全通により福塩南線が現行の福塩線の一部となり、当駅もその所属となる。
  • 1940年(昭和15年) - 1月1日、神高鉄道が井笠鉄道に合併され、同社の神辺線となる。
  • 1967年(昭和42年) - 4月1日、井笠鉄道神辺線(神辺駅 〜 井原駅間)が廃止。
  • 1979年(昭和54年) - 3月15日、駅西側の区画整理事業(住民の強い反対により頓挫)を見越して国鉄(当時)福塩線の駅としては初めて橋上駅化される。
  • 1987年(昭和62年) - 4月1日、国鉄分割民営化で西日本旅客鉄道の駅になる。
  • 1992年平成4年) - 11月よりみどりの窓口が営業開始[3]
  • 1999年(平成11年) - 1月11日、井原鉄道井原線が開業し、同線の駅が開業。
  • 2007年(平成19年)
    • 7月21日より改札口(JR側)にICOCA対応の簡易型自動改札機導入。
    • 7月30日より井原線乗換改札にICOCA対応の簡易型自動改札機導入。
    • 9月1日よりJR駅にICOCA導入(なお福塩線内では自動改札機設置は当駅までの予定)。
  • 2012年(平成24年) - 4月1日より井原鉄道の駅が無人化(その後は不定期営業に移行)。
  • 2014年(平成26年) - 8月1日より井原鉄道の駅が再有人化[1][2]

隣の駅

西日本旅客鉄道
テンプレート:Color福塩線
横尾駅 - 神辺駅 - 湯田村駅
井原鉄道
テンプレート:Color井原線
湯野駅 - 神辺駅 (- 横尾駅)

かつて存在した路線

井笠鉄道
神辺線
湯野駅 - 神辺駅

脚注

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注釈

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出典

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関連項目

外部リンク

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テンプレート:福塩線 テンプレート:井原鉄道井原線 テンプレート:井笠鉄道神辺線


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  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite news
  2. 2.0 2.1 テンプレート:Cite news
  3. 『JR時刻表』1992年11月号・12月号