磐田市

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磐田市(いわたし)は、静岡県西部地区の。旧磐田郡の一部。

概要

かつては(律令時代以降)、遠江国国府国分寺が置かれた古代の政治文化の中心都市であり、戦国時代から江戸時代にかけては、東海道宿場町である「見付宿」があった見付地区が発達した。東海道本線敷設以後は駅が設置された中泉地区も発展。見付と中泉が合併した1942年以降は郡名に由来した磐田の自治体名で呼ばれることになった。現在は、輸送機器産業を始めとする工業都市で、また隣接する浜松市衛星都市としても栄えている。

近年は、Jリーグジュビロ磐田本拠地として有名である。また、日本ラグビーフットボール協会 トップリーグ ヤマハ発動機ジュビロ日本女子ソフトボールリーグ ドリーム☆ワールドもある。

「スポーツのまち」として全国的に有名で小中学校のグラウンドの芝生化や総合型地域スポーツクラブの育成、スポーツによる健康づくりの推進、スポーツ合宿やスポーツ大会の拠点づくりを重要整備としている。磐田スポーツ交流の里・ゆめりあのほかジュビロ磐田や静岡産業大学が本拠地を置くため、市内のいたるところにサッカー場が見られる。全日本高等学校女子サッカー選手権大会を第13回から継続開催するなど女子サッカーの聖地化を目指している。

2005年4月1日に、旧磐田市と磐田郡竜洋町福田町豊田町豊岡村新設合併して、現在の磐田市となった。

地理

静岡県の西部に位置し、天竜川の東岸の磐田原台地の上にある。台地を分断するように南北に今之浦川が流れ、JR東海道本線が東西に横断している。

太田川水系 太田川今之浦川仿僧川安久路川

隣接している自治体・行政区

歴史

古代

特徴:古墳の時代

  • 黒曜石石器貝塚が発掘されており、石器時代縄文時代より人々が生活していた。
  • 銚子塚古墳附小銚子塚古墳、御厨古墳群など古墳が多く存在。その規模から、現在の磐田市がこの地方の中心地であったことが示されている。畿内古墳と類似した石室・埴輪が見られる。出土した三角縁神獣鏡は、現在、東京都の国立博物館にある。

律令時代から室町時代まで

特徴:「遠江府中」の時代、遠江国の中心地

戦国時代から江戸時代まで

特徴:「見付」の時代、東海道宿場町

明治時代以後

特徴:市町村合併により、「磐田郡(見付)、豊田郡(中泉、池田)、長上郡(掛塚)、山名郡(福田)」といった多彩な顔ぶれが集合

人口

ファイル:Iwata city center area Aerial photograph.1988.jpg
磐田市中心部周辺の空中写真。
1988年撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

テンプレート:人口統計

行政

立法

市議会

  • 定数:26名
  • 任期:2013年(平成25年)4月24日~2017年(平成29年)4月23日
  • 議長:鈴木昭二(志政会、3期)
  • 副議長:岡實(志政会、3期)
会派名 議席数 議員名(◎は代表)
志政会 10 ◎寺田幹根、絹村和弘、草地博昭、細谷修司、髙田正人、加藤治吉、鈴木昭二、川村孝好、岡實、増田暢之
新磐田 7 ◎寺田辰蔵、芥川栄人、芦川和美、虫生時彦、加藤文重、松野正比呂、川崎和子
日本共産党磐田市議団 3 ◎稲垣あや子、根津康広、高梨俊弘
きずなの会 3 ◎山田安邦、八木正弘、太田佳孝
公明党磐田 2 ◎小野泰弘、鈴木喜文
25

2013年10月9日、議員の室田大が免許停止中に車を運転したとして道交法違反容疑で逮捕された。翌々日の10月11日に室田が辞職したことにより、市議会は現在欠員1となっている[2]

静岡県議会(磐田市選挙区)

  • 定数:3名
  • 任期:2011年(平成23年)4月30日~2015年(平成27年)4月29日
氏名 会派名 当選回数 備考
三ッ谷金秋 ふじのくに県議団 5
柏木健 無所属 2
野崎正蔵 自民改革会議 1 2013年6月の県議補選で無投票当選

2014年3月31日現在。

経済・産業

ファイル:YAMAHA-Hatsudoki.jpg
ヤマハ発動機本社

第一次産業

第二次産業

商業

磐田市の商業は、隣接する政令指定都市である浜松市の影響などから、人口に対しては商業集積規模が小さめである。近年は、浜松市などと同様に中心市街地の衰退が問題となっている。磐田市内の商業が集積している地域は、今之浦や上岡田などがある。ららぽーと磐田が出店しており、イオンモール浜松志都呂に匹敵する県西部最大の商業施設がある。現在、「磐田名物おもろカレー」による町おこしが盛り上がっている。市内に9店舗が加盟中[3]

市外局番

豊岡地区を除いた区域は0538(20~89 袋井市周智郡森町と共通・磐田MA)、豊岡地区のみ0539(60~63・74・77・90~99 豊岡地区内のみ・天竜MA(現在でも名称は変更なし))である。
豊岡地区の市外局番は、2007年3月31日までは浜松市天竜区(当時は政令指定都市移行前)と共通だった。2007年4月1日から、0539エリアのうち天竜区は浜松MA・市外局番053(920~959・964~973・975・976・978~989)に変更となった。このため、同日以降は豊岡地区(天竜MA(名称は変更なし))から市内通話できるのは豊岡地区内だけになり、全国でも特に加入回線数の少ない市内通話エリアの一つとなった。なお、豊岡地区の市外局番を0538に変更するなどといった、磐田市内の市外局番統一は現時点では計画されていない。

姉妹都市・提携都市

国内

海外

教育

大学

専修学校

高等学校

中学校


小学校


特別支援学校

交通

東海道本線東名高速道路国道1号といった東西日本を結ぶ大動脈が通過する。

鉄道

  • かつてはこれ以外に光明電気鉄道(新中泉 - 二俣町 19.8km)が走っていた。1928年(昭和3年)に新中泉 - 田川間が開業し、1930年(昭和5年)には神田公園前 - 二俣町間が開業した。最新鋭の電車を保有していたが、経営難から電力供給を停止されたこともあり、1935年(昭和10年)7月20日に廃止され、開業から廃線まで僅か6年余りで幕を閉じた。

路線バス

道路

空港

民話

見付天神社の裸祭りの由来には、「猿神退治」の類型で知られる人身御供伝承がある。見付天神社では、毎年祭りの時期になると白羽の矢が飛び娘を生贄に差し出していたが、室町時代の延慶年間に旅の僧侶が信濃国赤穂村(長野県駒ヶ根市)の光前寺から悉平太郎(しっぺいたろう)と呼ばれる霊犬を連れ怪物を退治し、裸祭りは怪物退治を歓喜した起こったのが始まりであるという。

悉平太郎は猿神退治伝承のなかで東日本で類例が多く、駒ヶ根では早太郎(はやたろう)の名で呼ばれる。光前寺は天台宗寺院であるため修験系の民間宗教社を通じて両社の間で説話の流布が行われたと考えられているが、光前寺の古記録では霊犬が怪物退治を行ったとする説話は見られるが人身供養については初見資料が近世に至るまで見られず、御霊信仰を基盤に説話化されて成立したものであると考えられている。

磐田市のキャラクター「しっぺい」は、この民話が元となっている。

観光

観光地
祭事

出身有名人

政界

  • 竹山祐太郎(政治家・第三代静岡県知事・元建設大臣)

学術

芸術

芸能

スポーツ

その他

関連項目

脚注

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外部リンク

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  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite news
  3. 磐田おもろドットコム