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[[ファイル:Battering ram.jpg|thumb|190px|right|屋根と車輪のついた攻城用破城槌]] '''破城槌'''(はじょうつい)は、[[城門]]を突破するために使用される[[攻城兵器]]のひとつ。 最も古い形態は、木を切り倒して枝を掃ったもの(≒丸太)を、数人~数十人で両側から抱え持ち突進し、何度も[[城門]]にぶつけるものであった。 しかし、それだけでは敵による上方からの攻撃などに対して非常に弱いため、破城槌を車輪と屋根のついた台に[[遊動円木]]や[[鐘]]をつく[[撥|撞木]]のように槌を吊り下げる[[円運動]]を利用したものなどが考案された。また多くの場合丸太の先端を補強し威力を増すために金属が被せられた。また古代[[アッシリア]]の軍隊で用いたものは丸太の一端が軸で固定され、補強した他端を人力で高く持ち上げては落として城門や[[城壁]]などにぶつける型式のものがあった。 中国では「[[衝車]]」があり、日本でも戦国期では「掻盾牛」(かいだてうし・車輪付き盾)を縦向きにし、その中に槌を載せ、用途に応じて、「亀甲」と呼ばれる破城槌とした<!-- 参考・『歴史人 5 2013』 p.97 -->(外観は、右の画像と同じ)。用途に応じて破城槌となる攻城兵器として、「転盾(まくりたて)」もあり、車輪付きの大盾([[狭間]]付き)だが、盾の上辺にも車輪を備え、城門まで来たところで、盾を底として倒し、この上に槌となる材を置き、破城槌とした<!-- 『歴史人 5 2013』 p.95 -->。転盾と同様の(城門まで来たら破城槌とする)兵器は、『[[軍法極秘伝書]]』([[竹中重治]]著伝の兵書)内にも記載され、「車井楼(- せいろう)」という名称で、2階ほどの大型盾ゆえ鎖付きで、これを用いてゆっくり倒す、または起き上がらせる構造になっている。この他、『[[海国兵談]]』には、「破門材」と呼ばれる槌自体に車輪(前後に一輪ずつの長車)を備えさせ、左右には、持つ為の縄を複数つけ、先端を鉄で覆った破城槌が紹介されている(破門材の応用兵器として、「[[車掛り (兵器)|車掛り]]」も記載されている)。 現代では、[[SWAT]]などの[[特殊部隊]]がドアを破壊するために、1人~数名で使用できる破城槌を用いることがある。英語では[[:en:Battering_ram|Battering Ram]]、ドイツ語では[[:de:Einmannramme|Einmannramme]]などと呼ばれている。 [[レイセオン]]社ではControlled Impact Rescue Toolという[[火薬]]の力で衝撃を与えて[[コンクリート]]の壁を破壊して穴を開ける道具が開発されている。 <gallery> ファイル:Rammbock.jpg|シュトルムボック ファイル:US Army CID raid.jpg|Battering Ram </gallery> == 関連項目 == *[[兵器]] *[[攻城戦]] {{DEFAULTSORT:はしようつい}} [[Category:攻城兵器]] [[Category:兵器の歴史]]
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