相撲 (雑誌)

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テンプレート:基礎情報 雑誌 相撲(すもう)とは、ベースボール・マガジン社(BBM)が1952年から発行している相撲大相撲専門雑誌日本相撲協会機関誌

前身は1949年発刊の「ベースボール・マガジン編集・相撲号」。その後も「相撲号」(題字は「相撲號」)として「ベースボール・マガジン特集」または「ベースボール・マガジン別冊」の表示を入れた上で発行。1952年から同題。月刊誌で年12回発行され、奇数月号は「○場所展望号」、偶数月号は「○場所総決算号」と呼ばれる(○には初、春、夏、名古屋、秋、九州の各場所名が入る)。展望号は大相撲番付発表の3日後、決算号は場所後最初の木曜日(番付編成会議の翌日)に発売となる(おおよそ20~25日頃)。

相撲専門誌はこれまでに本誌以外にも、NHKサービスセンターより発行の『NHK大相撲中継』と、読売新聞東京本社発行の『大相撲』と、併せて3誌が存在していたが、読売が2010年9月号を最後に休刊し、さらに2011年八百長問題が発覚したことでNHKも休刊となったため(→参照)、相撲専門誌は2011年から『NHK G-Media 大相撲ジャーナル』(イースト・プレス発行)が創刊される2013年6月まで、本誌だけが唯一残る形となっていた。[1]

概要

毎月、全力士の星取表や関取の略歴表が連載されている。なお場所前の奇数月号には、1999年7月号から本物の番付も付くようになった(その番付は本物に、雑誌「相撲」のロゴ等を印刷したもの)。また、活躍した力士のグラビアやピンナップなども掲載されている。

2011年3月号は、八百長問題の影響により「春場所展望号」の名称を外す形で、通常の「3月号」としての発売された[2]。このため、4月号は、〈本場所開催待望号〉として発売された。

連載コーナー

  • 大銀杏が待っている」 - 幕下以下の有望力士を紹介するコーナー。
  • 「相撲界ペット紹介 うちのアイドル大自慢!」
  • 「これにて千秋楽」 - 幕内経験力士が引退した際の記念企画。初土俵以来の星取表や経歴、エピソードが掲載される。若ノ鵬寿則琴光喜啓司など、不祥事で解雇された力士の場合も、別タイトルながら同様の記事が載る。準年寄就任が承認された小城ノ花昭和(現・出羽海)三杉里公似(先代・浜風)の引退から連載が始まっていて、現在は『関取立志伝・幕内力士の足跡』と改題されている。それ以前は、現役時代の幾つかの写真と関取のプロフィールと本人のインタビュー記事が数ページに渡って紹介されただけだった。1960年代後半から連載されていた『戦後新入幕力士物語』(雑誌連載は千代の山雅信から白竜山憲史まで、単行本は全5巻で昭和末の佐賀昇博まで)も、同じような体裁の連載であった。なお、雑誌『大相撲』では引退時ではなく、当該場所の新入幕力士の初土俵から昇進直前までの星取表が本人の化粧回し姿の写真と合わせて紹介されていた。
  • やくみつるの第二代おチャンコくらぶ」 - 四コマ漫画。かつては「やくみつるのおチャンコくらぶ」として連載(単行本としてもBBMから発行された)。
  • 「公開!私のちゃんこ箱」-琴剣淳弥による漫画。ある力士の大好物や、料理にまつわる話を漫画にしたもの。
  • 「男の背中クイズ」 - 毎月巻末に十両以上の力士が一人後姿で登場し、その力士の名前を背中を見て当てるクイズ(ただし、背中だけを見て正解を当てるのは難問であるため、ヒントがついている)。なお、2008年1月号以降は「ズームアップクイズ」となった。

過去の連載コーナー

  • 「ワシのマル秘ケータイ術」 - 裏方や力士などが自身の携帯電話の活用法や魅力について語る。2006年1月号をもって連載終了。

姉妹誌

1980年代から1990年代にかけて、本誌よりひとまわり小さいサイズ(A5判)で、『van van相撲界』という雑誌も刊行していた。最初は隔月刊、のちに月刊に移行した。やくみつるデーモン閣下が連載をもっていた。

脚注

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関連項目

外部リンク

  • 相撲 - ベースボール・マガジン社による紹介
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  1. 36年の歴史に幕!「NHK大相撲中継」事実上の廃刊…八百長問題 スポーツ報知 2011年2月20日
  2. 「大相撲中継」また発売中止 時事通信 2011年2月9日