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『'''直斎書録解題'''』(ちょくさい しょろく かいだい)とは、[[中国]][[南宋 |宋]]代の代表的な私撰の書目解題である。[[南宋]]の陳振孫([[1183年]] - [[1261年]]頃)撰、22巻。 == 撰者・陳振孫 == 字は伯玉、号が直斎、[[浙江省]]安吉県の人。二十歳を過ぎて官に就き、50歳頃まで[[江西省]]・[[福建省]]・浙江省という印刷出版文化の盛んな地域の地方官を歴任し、[[1236年]]([[端平]]3年)に浙江提挙、[[1238年]]([[嘉熙]]2年)には中央に推挙されて国子監司業、[[1249年]]([[淳祐 (南宋)|淳祐]]9年)に侍郎となった。その間に公私の多くの蔵書を渉猟する機会を得て、約4,000種、50,000余巻の書物を蒐集した。 == 内容 == 本書も、その選者自身の蔵書に基づいて著録されたものである。3,096種、51,180巻の書物を[[四部分類 |四部]]53類に分類される。原本はもとは56巻であったが早くに散佚し、現行本は、[[清]]代になって『[[四庫全書]]』編纂時の四庫全書館の臣によって『[[永楽大典]]』中より輯録され、22巻本として通行している。 その分類法は、『[[新唐書]]』「[[芸文志]]」や『[[郡斎読書志]]』の四部分類に近い。経部が10類、史部が16類、子部が20類、集部が7類に分類されている。 序跋に相当するものはなく、特に説明を要する7類のみに類序を附している。各書物に、書名・巻数・撰者名のほか、解題として、学問の源流や、版本・評価、書物の入手経路等を記した文章を付している。 南宋時期の書物の流伝状況を知ることができ、中国の文献学や[[目録学]]のうえで貴重な目録である。 {{DEFAULTSORT:ちよくさいしよろくかいたい}} [[Category:中国の古典典籍]] [[Category:文献目録]] [[Category:13世紀の書籍]]
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