白雲母

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テンプレート:Infobox 鉱物 白雲母(しろうんも、muscovite[1])は、ケイ酸塩鉱物(フィロケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は KAl2□AlSi3O10(OH)2結晶系単斜晶系テンプレート:要出典範囲雲母グループのうち、2八面体雲母に属する。

産出地

火成岩花崗岩など)や変成岩片麻岩結晶片岩)にごく普通に含まれる造岩鉱物ペグマタイトには大きな結晶が産する。

日本では、各地のペグマタイト鉱床から広範に産出し、福島県石川町周辺は、大型結晶を多産する地域として著名である。

性質・特徴

和名のとおり、白色または透明で、組成によっては黄色褐色などの色がついているものもある。

比重は2.9。モース硬度は2.5。

K のかわりに Na が入ったものはテンプレート:仮リンク(NaAl2□AlSi3O10(OH)2)であるが、外見上からは見分けにくい。

変種

絹雲母sericite、セリサイト)
微細な白雲母[2]粘土鉱物の一種。
クロム白雲母(fuchsite、フクサイト)
クロム白雲母[2]

用途・加工法

大型結晶は造山運動の盛んな場所から発見され、採掘し、利用されている。

耐熱性のある絶縁材料として、真空管アイロンの内部、そしてマイカコンデンサに用いられた。耐熱性のある透明材料として、ストーブののぞき窓にはめるなどの使い方もされる。微粉砕したものを、プラスチック塗料に混ぜて、真珠光沢を持たせる顔料としても使われている。

その他

Muscovite は、18世紀に用いられていた名称である「モスクワガラス」に由来するが、この名称は、ウラル山脈産の白雲母が、モスクワ経由でヨーロッパへ輸出されたことによるものである。

脚注

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参考文献

関連項目

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外部リンク

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