白糸台車両基地

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ファイル:白糸台車両基地.JPG
白糸台駅ホームより。手前(2番線)は多摩川線下り線で、奥の上屋の架かった2線(5・6番線)およびその手前の線路(4番線)が白糸台車両基地。
ファイル:Shiraitodai station yard.JPG
白糸台駅下り方の踏切より。左手に同駅の島式ホームが見える。右手の3線が車両基地。

白糸台車両基地(しらいとだいしゃりょうきち)は、東京都府中市白糸台2丁目にある西武鉄道車両基地多摩川線の使用車両の保守を受け持っている。

設備

多摩川線白糸台駅に隣接している。線路は4番線から6番線までの3線あり、5・6番線の一部には上屋が架かる。車両は駅の下り方の本線(競艇場前駅側)からと、(上り・下り⇔)駅線⇔下り方側線⇔車庫線での出入りが可能。

設備概要[1]

  • 敷地面積: 4,920 m²
  • 最大収容両数: 20両
  • 構内線数: 3線(4〜6番線)
  • 検修棟: 2線引き込み(5・6番線)
  • ピット: 45 m ×1本
  • 修繕線: 1本(6番線)
  • 洗浄線: 1本(4番線)

重要部検査全般検査は行っていない。多摩川線は西武鉄道の他の路線から分離しているため、車両の大規模な検査は武蔵境駅から新秋津駅まで甲種輸送し、西武鉄道の工場(2000年以降は武蔵丘車両検修場)で実施される。

2004年11月以降、武蔵境駅前後における東日本旅客鉄道(JR東日本)中央線高架化工事により、多摩川線と中央線の線路の繋がりが断たれ、回送ができなくなった。このため、当基地に車体昇降機が導入され、大規模検査時には台車と車体を切り離したうえで武蔵丘車両検修場まで道路上をトレーラーで陸送し、検査を行った。その後、西武多摩川線・JR中央線の武蔵境駅がともに高架化され、連絡線も再設置された。

配置車両

本項では個別の編成について、「編成中の最若番車両の番号+編成」の表記とする。

2010年11月に最後の旧101系の223編成と交替で259編成が投入され[2]、12月に投入された253編成と交替で247編成が本線側に戻り[3]、常に4編成体制である。

1996年(平成8年)4月のワンマン運転開始からワンマン改造された旧101系の217、219、221、223、225編成の5編成のうち4編成が本線側と交替で配置された。JR中央線高架化工事に伴い武蔵境駅でJR線との連絡が断たれてからは217 - 223編成で固定された。2010年から新101系が投入され、入れ替わりに旧101系は撤退した。

歴史

  • 1917年大正6年)10月 - 多摩鉄道の武蔵境駅 - 北多磨駅間開通に際し、北多磨機関庫として開設。当初は蒸気機関車1両・客車2両・貨車12両を配置[4]
  • 1927年昭和2年)8月30日 - 多摩鉄道線の(旧)西武鉄道による買収に伴い、西武鉄道の車両基地となる。社名はその後1945年西武農業鉄道、1946年西武鉄道に。
  • 1928年(昭和3年) - ガソリン動車を新たに配置(当初3両、後に増備)[4]
  • 1950年(昭和25年) - 多摩川線の電化に伴い構内を電化。気動車・客車の配置を廃し、新たに電車を配置(後に電気機関車も配置)。
  • 1957年(昭和32年)9月 - 蒸気機関車の配置廃止。
  • 1999年平成11年)3月 - 組織改正で玉川上水車両基地の管理下に入る[1]
  • 2001年(平成13年)3月28日 - 北多磨駅の白糸台駅への改称にあわせ、北多磨車両基地から白糸台車両基地に改称。
  • 2001年(平成13年)7月9日 - 組織改正で車両部新宿線管理所の管理下に入る[5]

脚注

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関連項目

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  1. 1.0 1.1 鉄道ピクトリアル』2002年4月臨時増刊号(通巻716号)、p.57
  2. 西武101系223編成が小手指へ 2010年11月15日、『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、交友社
  3. 西武101系247編成が,多摩湖線で営業運転 2010年12月25日、『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース、交友社
  4. 4.0 4.1 『鉄道ピクトリアル』2002年4月臨時増刊号(通巻716号)、p.232
  5. 『鉄道ピクトリアル』2002年4月臨時増刊号(通巻716号)、p.53