白人

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ファイル:Unlabeled Renatto Luschan Skin color map.png
先住民の肌の色。ヨーロッパ南ヨーロッパを除く)に最も肌の白い人々が住む。

白人(はくじん、テンプレート:En)は、肌の色が薄くに近い人種白色人種(はくしょくじんしゅ)。

広義にはコーカソイドに同義。しかし、コーカソイドの中には肌の色が白くない者も多い。実際には、コーカソイドの中でも肌の色が薄いヨーロッパ起源の人々に限って「白人」と呼ぶことが多い。このような意味での「白人」は学術的な人種分類ではなく、社会的な分類としての側面が強い。

18 - 19世紀に提唱された人種を肌の色で分ける五つの分類のうち、黒人(黒色人種、Black)・黄色人種 (テンプレート:Interlang) ・赤色人種 (Red) ・褐色人種 (Brown) と並ぶ1つに位置づけられる。あるいは、白人以外の人種を総称して有色人種 (テンプレート:En) と呼ぶ。

身体的特徴

メラニンが乏しく、肌の色は白ないし薄い黄色で、髪の色瞳の色も、個人差は大きいが薄い者が多い。

メラニンの量は、人種的特徴の中でも世代を経るにともない比較的変わりやすい特徴である。さらには日光を浴びる度合いに伴い、後天的にも変化する。そのため、メラニンの量で決められる「白人」の、色以外の特徴には、コーカソイドであるという以上の共通点は乏しい。テンプレート:要出典範囲。毛の色が薄く肌の色に近いため、遠目では目立たないが、体毛は日本人などと比べると長く、女性でも手足は毛むくじゃらである。

各国の白人

アメリカ合衆国

アメリカ合衆国国勢調査 (U.S. Census) では、時代によって多少変化するが現在では、「白人 (White)」は「ヨーロッパ (テンプレート:Interlang) 、中東北アフリカ」起源の者と規定されている。インド系 (テンプレート:Interlang) は白人ではなく テンプレート:En([[インディアン|テンプレート:En]] と区別するため [[アジア系アメリカ人|テンプレート:En]] をつける)とされる。

2010年の国勢調査では、「白人」と回答した者は全人口の69.1%である。ただし、人種を回答した者は87.5%、1つの人種のみ回答した者は85.8%である。

ヒスパニック系を、「ブラウン」(Brown) と呼び、白人と区別することもある。彼らの中には、コーカソイドでないモンゴロイドインディオと混血したメスティーソも多い。

アラブ系 (テンプレート:Interlang) は、彼ら自身によってもアメリカ社会によっても、白人とはみなされていない[1]

1967年までいくつかのでは、先祖に1人でも黒人がいる者は白人ではないという一滴ルール (テンプレート:Interlang) があった[2]。黒人と白人のハーフであるバラク・オバマハル・ベリー、黒人のクォーターにすぎないタイガー・ウッズなどが黒人とみなされるのもこの影響があるとされる[3]

イギリス

イギリス国家統計局テンプレート:Interlangテンプレート:Interlangテンプレート:Interlangテンプレート:Interlang の4つの民族集団 (テンプレート:Interlang) を「白人 (テンプレート:En)」に分類している。なおイギリスの統計は「人種」そのものは調査しておらず、「白人」もこれらの民族集団の総称と定義される。

コーカソイドでも、インド系 (テンプレート:Interlang) ・パキスタン系 (テンプレート:Interlang) ・バングラデシュ系 (テンプレート:Interlang) ・スリランカ系 (テンプレート:Interlang) は白人ではなく テンプレート:Interlang(イギリスの統計用語で テンプレート:En南アジアを意味する)、アラブ系など中東の諸民族は テンプレート:En に分類される。ただし中東でもキプロス系テンプレート:En に含まれる。なおユダヤ人テンプレート:Enロマテンプレート:En である。

社会的には、「グレートブリテン島アイルランドヨーロッパ」起源の者が「白人」とみなされている[4]

出典

テンプレート:Reflist
  1. Caliber - Sociological Perspectives - 47(4):371 - Abstract
  2. One drop of blood
  3. ‘One-Drop Rule’ Appears to Persist for Biracial Individuals | Harvard University Faculty of Arts and Sciences
  4. Kissoon, Priya. King's College of London. Asylum Seekers: National Problem or National Solution. 2005. November 7, 2006.