生駒 (空母)

ファイル:Japanese aircraft carrier Ikoma.jpg

戦後撮影された「生駒」。甲板上にあるのは完成していた煙突の部品。

生駒（いこま）は日本海軍の未成航空母艦。雲龍型航空母艦の6番艦（第5006号艦）。艦名は奈良県にある生駒山にちなんで命名された。

概要

1942年（昭和17年）度策定の改マル5計画により、1943年（昭和18年）7月5日神戸の川崎重工業艦船工場にて起工。

1944年（昭和19年）11月9日に工事中止命令、工事進捗率60%で工事中止、11月17日進水、1945年（昭和20年）2月4日に焼夷弾による爆撃を受け、4月に小豆島の池田湾に疎開し、そのまま終戦を迎える。終戦時小破していた。

船体の迷彩が二重になっているが、これは技師の手違いによるものと言われている。戦後は岡山県玉野市にある三井造船玉野造船所によって1946年（昭和21年）6月4日に解体開始、翌1947年（昭和22年）3月10日に完了した。

候補艦名妙義。

同型艦

雲龍 - 天城 [III] - 5002 - 葛城 [II] - 笠置 [II] - 5005 - 阿蘇 [II] - 生駒 [II] - 鞍馬 [II] - 5009 - 5010 - 5011 - 5012 - 5013 - 5014 - 5015

参考文献

• 海軍歴史保存会『日本海軍史 第7巻』（第一法規出版、1995年）
• 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』（光人社、1993年） ISBN 4-7698-0386-9
• 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第3巻 空母I』（光人社、1989年） ISBN 4-7698-0453-9
• 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第4巻 空母II』（光人社、1989年） ISBN 4-7698-0454-7

関連項目

• 大日本帝国海軍艦艇一覧