生野区

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生野区(いくのく)は、大阪市を構成する24区のうちのひとつ。同市の東南部に位置する。

地理

  • 河川: 平野川、猫間川(ねこまがわ)

上町台地の東側に位置し、平坦な地形が続く。区境は、西側が大阪環状線、北側が近鉄奈良線によって形成されているために直線的なものになっている。そのために北西端に位置するJR西日本近鉄鶴橋駅は、駅舎の一部が隣接する天王寺区東成区にまたがる格好になっている。

歴史

故事

日本最古の橋
文書に残る日本最古のである猪甘津橋は、現在の生野区に架かっており、周辺にが群れていることからその後「鶴の橋」と呼ばれるようになったとされ、現在の「鶴橋」の地名となった。河川の埋め立てにより現在は橋がなくなったが、「つるの橋跡」の石碑がJR環状線の桃谷駅近くに建っており、橋脚の一部が残っている。
聖徳太子伝説 〜生野区の名称の由来〜
生野長者と呼ばれた長者の子が、生まれつき言葉をしゃべらないので聖徳太子に相談したところ、聖徳太子が「私が前世に預けた舎利を返しなさい」と長者の子におっしゃった。すると長者の子は3つの舎利を口から吐き出し、それからは普通にしゃべれるようになった。聖徳太子はその舎利を一つは四天王寺に、一つは法隆寺に、一つを長者に賜った。その舎利をおまつりするために長者は寺を建て、舎利尊勝寺と名づけた。生野区の名称はこの故事に登場する生野長者に由来し、長者の建てた舎利尊勝寺は生野区内に現存しており、一帯の地名「舎利寺」の由来となっている。

近世

人口構成

区の総人口132,693人(2011年9月現在)[1]のうち、日本籍は103,324人。

全国で最も外国人比率が高い行政区の一つ

外国人登録者数は29,369人(2011年9月現在)[2]で区人口の約22.1%に達し、大阪市区で最も多い。そのうち、韓国・朝鮮籍は27,072人、中国籍は1,745人など。ちなみに全国最多の外国人登録人口を抱える東京都下における最も外国人人口の多い 新宿区の人口(324,082人)に対する外国人人口(34,121人)比率は10.5%[3](平成26年1月1日現在)である。同区の比率はその倍以上であることから、全国で最も外国人居住者の比率が高い行政区の一つであるといえる。

産業

ファイル:ロート製薬本社.JPG
ロート製薬本社(巽西)

個人商店、中小企業が多く、特にゴムと硝子工業が有名。『田島(たしま/たじま)のめがねレンズ』は特に有名で、昭和40年代までは全国シェアの90%の生産量を誇っていた。田島神社境内には「レンズ発祥の地」の碑がある。商店街も多く賑わいを見せている。

またロート製薬フルタ製菓ノーベル製菓モリタ、そして山本化学工業の本社や工場も生野区に所在する。ちなみに、ロート製薬の一社提供番組であった『アップダウンクイズ』(毎日放送)や『クイズダービー』(TBS)などで使われたオープニングキャッチの映像は、生野区巽西にあるロート製薬の本社工場・研究所である。

鶴橋地域や今里新地地域にはコリアタウンが形成されており、コリア系商業ビルも存在する。

交通

鉄道

バス

道路

教育

短期大学

高等学校

中学校

小学校

出身者

生野区にゆかりのある人物

  • 徳山昌守(プロボクサー)東京都出身、現役ボクサー時代は生野区に在住していた。
  • 趙博(歌手・俳優)大阪市西成区に生まれる、現在は生野区に在住。
  • 司馬遼太郎(小説家)大阪市浪速区に生まれる。
  • 長島☆自演乙☆雄一郎(格闘家)生野区今里の魁塾に所属
  • 河島英五(歌手)生野区桃谷にてバー&ライブハウス「BEE-HOUSE」を経営していた。

名所・旧跡・観光スポット・施設

また生野区はだんじり祭りでも有名である。特に巽神社のだんじりは生野区でも最大規模を誇る。

生野区、平野区を中心に非行に走った若者たちを養成する格闘施設。

地価

  • 小路二丁目21-22(住宅地) - 21.2万円
  • 巽西四丁目7-19(住宅地) - 20.5万円
  • 勝山北三丁目6-21(住宅地) - 21.0万円
  • 勝山南一丁目12-17(住宅地) - 20.1万円
  • 新今里四丁目8-14(商業地) - 32.5万円
  • 巽北四丁目4-24(商業地) - 30.5万円
  • 生野西四丁目19-9(商業地) - 30.9万円
  • 巽南三丁目6-4(準工業地) - 20.7万円
  • 巽北一丁目22-33(準工業地) - 20.3万円
  • 巽東一丁目3-7(準工業地) - 21.6万円

1m²あたり・平成16年7月1日現在、国土交通省・平成16年9月21日発表

脚注

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  1. 大阪市の推計人口
  2. 大阪市の外国人登録人口
  3. 新宿区の人口

外部リンク

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