猿島

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うみかぜ公園から1.1km 猿島上空から

猿島(さるしま)は、東京湾に浮かぶ無人島であり、湾内最大の自然島である。住所は、神奈川県横須賀市猿島。島内の大半を猿島公園として、横須賀市が整備している。

地勢

  • 面積 約0.055km2
  • 周囲 約1.6km
  • 標高 最高39.3m 
  • 横須賀市平成町より北東へ約1.15km、三笠公園戦艦三笠保存地)東方約1.75km 沖合に浮かぶ

概要

京急本線横須賀中央駅から徒歩と船で約30分という立地ながら、海水浴、バーベキュー、釣り、散策などのレジャーに適する無人の自然島。島内からは縄文時代の土器や弥生時代の土器・人骨が出土し、また日蓮上人にまつわる伝説が残るなど[1]、古くから人々に親しまれた島である。

幕末から第二次世界大戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となる。幕末の1847年(弘化4年)に江戸幕府により国内初の台場が築造され[1]明治時代に入ると陸軍省海軍省の所管となり、東京湾要塞の猿島砲台が築造された。実際に本施設が実戦に用いられたことはないが、島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残り、日本では数少ないフランドル積みが見られる。

第二次世界大戦後は1961年(昭和36年)までの間は連合国の1国であるアメリカ軍に接収される。その間にも1947年(昭和22年)に渡船の運航が開始、1957年(昭和32年)には海水浴場が開かれる。その後1993年(平成5年)に海水浴場は閉鎖、航路も廃止され立ち入り禁止とされる。

1995年(平成7年)、横須賀市大蔵省から管理委託を受けて散策路等を整備し、航路も再開、翌1996年(平成8年)には海水浴場も再開された。2003年(平成15年)、横須賀市が国から猿島の無償譲与を受け、「猿島公園」として整備した。

交通

  • 三笠桟橋(三笠公園内)より船で10分。船は、3月〜11月は毎日運航、12月〜2月は土日祝日のみ運航。
  • 防衛大学校短艇委員会(いわゆる大学のサークルであるが、学校長直属であるため、規則により「委員会」となっている)が、トレーニングのために走水練習場から短艇で漕ぎ着けてくることがある。

脚注

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外部リンク

テンプレート:横須賀市の地域
  1. 1.0 1.1 川上朝栄「戦跡残る無人島 神奈川・横須賀の猿島」『産経新聞』 2013年8月9日付け、東京本社発行13版首都圏、22面。