犬歯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 解剖学

ファイル:Canines.png
赤い部分がヒトの犬歯

犬歯(けんし)は側切歯の遠心側に隣接する。上下顎それぞれに一対(計四本)ある。食物を捕らえ、切り裂くための歯である。ヒトの場合、前歯部を構成する歯の一つである。

で良く発達しているため、犬歯と言うがそのほか、のようにとがっていることから尖頭歯ともいう。また、裁縫の際に糸を引っ掛けて切ることができることから、糸切り歯ともいう。口を閉じたときの口角部に位置し、歯根が他の歯に比べ長い。

歯列で側切歯の遠心側に隣接する歯の事。正中から3番目にあることから3番とも言う。近心側隣接歯は側切歯、遠心側隣接歯は第一小臼歯である。萌出が周囲の歯よりも遅いため、萌出するスペースが残っていないことがあり、この場合唇側転移をすることが多い。これを一般に八重歯(やえば)という。

特徴、性差

犬歯はいわばであり、ヒトにおいても例外ではない。傾向としては犬歯は他の歯に比べ性差が明らかで、平均的に男性のほうが女性よりも6%程度犬歯が大きく鋭くなっている。

また犬歯は他の歯に比べ根が非常に深く頑丈な歯である。多くの歯を失った老人でも最後まで生えており、その寿命は一番長い。また顎の動きをアプローチする為に非常に重要な歯である。

関連項目

テンプレート:Dentistry-stub テンプレート:Vet-stub