満濃池

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テンプレート:Infoboxテンプレート:ウィキプロジェクトリンク 満濃池まんのういけ)は、香川県仲多度郡まんのう町にある日本最大灌漑用のため池である。

空海が改修したことでも知られ、周囲約20km、貯水量1,540万tである。また満濃太郎とも呼ばれる。

歴史

データ

ファイル:Mannouike-3337-r1.jpg
堤体下(ほたる見公園)
ファイル:Manno-ike pond Aerial photograph.jpg
満濃池の空中写真。(1974年撮影の3枚より合成作成)。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
ファイル:Mannoike panorama.jpg
満濃池パノラマ写真

現在のデータ

  • 形式:土堰堤供型
  • 堤高:32.0m
  • 堤長:155.8m
  • 周囲:19.7km
  • 貯水量:15,400,000m³
  • 満水面積:138.5ha
  • 池敷面積:142.1ha
  • 灌漑面積:3,239ha
  • 水源:金倉川、土器川(天川導水路)
  • 備考:樋門は登録有形文化財

弘仁12年復旧時のデータ

  • 堤高:22m
  • 周囲:2里25町(約8.25km)
  • 面積:81町歩(約81ha)
  • 貯水量:5,000,000m³
  • 水源:金倉川

寛永8年復旧時のデータ

各嵩上工事時のデータ

  • 第1次嵩上工事:貯水量:6,678,000m³
  • 第2次嵩上工事:貯水量:7,800,000m³
  • 第3次嵩上工事:貯水量:15,400,000m³

交通

鉄道 
土讃線琴平駅または琴電琴平線琴電琴平駅よりタクシーにて約15分
バス 
JR琴平駅前、琴電琴平駅前より美合線(美合、美霞洞温泉、落合、川奥行き)「まんのう公園口」下車
車 
香川県道200号まんのう善通寺線若しくは香川県道197号財田まんのう線

行事

  • ゆる抜き
毎年6月中旬から毎秒4立方メートルの農業用水が放水され、讃岐平野田植えが一斉に始まる。このゆる抜きの音と堤防下に整備された「ほたる見公園」のせせらぎは「満濃池のゆるぬきとせせらぎ」として日本の音風景100選に選定されている。

伝説

  • 今昔物語』巻二〇之第一「竜王、天狗のために取られたる物語り」
  • 上記の通り、空海が築池別当として派遣され改修を行ったため、これが曲解され「空海が拓いた池」ないしは「空海が渇水にあえぐ民のため、地に釈杖をついて湧き出させた水が池となった」などの伝説(弘法水伝承)を残す。香川県下における空海伝説の代表的な存在の一つでもある。
  • 上記2つの伝説が結びつき「悪しき天狗に力を奪われた龍を空海が助け、その恩の(ないしは水を操り渇水を呼んで、人々を苦しめた悪しき龍を空海が法力で調伏した)ために、龍が空海のしもべとなって池と人々を守っている」などの亜種類型の伝説を見ることもできる。

周辺

池の畔にあり、空海が朝廷より与えられた行賞で創建された。
満濃池の守護神を祭る(祭神:罔象女命天穗日命別雷命嵯峨天皇 )。

関連項目

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外部リンク

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