湊川駅

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テンプレート:駅情報 湊川駅(みなとがわえき)は、神戸市兵庫区荒田町一丁目にある、神戸電鉄。駅番号はKB 02。標高は0mで、同社の駅の中では最も低い。

1968年以前は神戸市内における神戸電鉄のターミナルであったが、神戸高速鉄道開業と共にその役割は新開地駅に移った。

利用可能な路線

鉄道

神戸高速線については、神戸電鉄は第二種鉄道事業者であり、神戸高速鉄道第三種鉄道事業者として施設を保有している。なお、2010年9月30日までは両社の共同使用駅だったが、翌10月1日から神戸電鉄の単独駅となった。
新開地開業以降に新造されたものも含め、車両には湊川行の表字幕も用意されているが、当駅発着の列車は設定されていない。

その他、連絡通路を経由して以下の路線へ乗り換えることが可能である。

駅構造

ファイル:KB-Minatogawa-pf.jpg
ホーム(2008年8月8日)

地下1階にコンコースと改札があり、地下2階にホームがある地下駅である。ホームは島式1面2線で、有効長は6両。新開地寄りのホーム端に神戸電鉄と神戸高速鉄道の境界がある。トイレは男女別の水洗式。以前は鈴蘭台寄りホームに設けられていたが、現在はエレベーターが設けられ、地下1階コンコースにバリアフリー対応トイレが設置された。

のりば

1 テンプレート:Color上り (神戸高速線) 新開地方面
2 テンプレート:Color下り (有馬線) 有馬温泉三田ウッディタウン中央方面
(粟生線) 三木小野粟生方面

かつては下りホームを真ん中で区切って、新開地寄りを粟生線列車用の2番線、鈴蘭台寄りを有馬線列車用の3番線としていた。現在の下りホームは2番線として一つののりばに統一されたが、その名残りから自動放送では「2番線」ではなく「下り線」と表現されている。

神戸高速鉄道開業以前の状況

神戸高速鉄道開業以前は湊川公園の築堤下に所在した半地下構造の駅で、改札口とホームは1階にあり、改札口はバス通りに面していた。ホームは櫛形3面2線で、有効長は2両。東側(奥側)から1番線、2番線となり、両端のホームが降車ホーム、中央のホームが乗車ホームとなっていた。1番乗り場は有馬線・三田線用、2番乗り場は粟生線用と分けて使用。ホーム突き当たりのわずかなスペースがそのまま改札口につながるコンコースとなっており、反対にホーム先端は隧道入口となり、そのまま湊川公園の築堤下を隧道が進んでいた。神戸高速鉄道乗り入れの際に現在の路線に切り替えられ、旧駅・旧線路跡隧道は地下商店街となり活用されている。また、旧駅舎は現駅コンコースへの地上出入口やこの地下商店街への入口として現在も存在している。

利用状況

平成22年(2010年)度の一日の乗車人員は6,997人であった[1]。繁華街にある駅だけに、利用者はかなり多い。

駅周辺

路線バス

  • <3> 長田・東尻池方面行/中央市場前・和田岬方面行
  • <6> 新開地経由兵庫駅方面/房王寺町経由兵庫駅方面
  • <7> 市民福祉交流センター前行/神戸駅前行
  • <9> 吉田町1丁目行/神戸駅前行
  • <11> 板宿行/神戸駅前行
  • <40> 花山町・大日丘方面行/神戸駅前行
  • <65> ひよどり台ホーム行/神戸駅前行
  • <123> 病院前(しあわせの村)行/神戸駅前行
  • <150> 西鈴蘭台駅前行/<150>・<151>神戸駅前行(阪急バス)
  • <61> 鈴蘭台行/神戸駅南口行(阪急バス)

歴史

  • 1928年昭和3年)11月28日 - 営業開始。
  • 1968年(昭和43年)
    • 4月6日 - 現在地に移転。この日だけ神戸高速鉄道南北線内は回送とし、湊川駅発着として運転された。
    • 4月7日 - 神戸高速鉄道南北線が開業し、直通運転を開始。
  • 1995年平成7年)
  • 2005年(平成17年) - バリアフリー工事を行い、エレベーターを設置。
  • 2010年(平成22年)10月1日 - 神戸高速鉄道南北線の運営形態を同社から神戸電鉄へ移管し、神戸電鉄神戸高速線として運営開始、同時に神戸電鉄・神戸高速鉄道の共同使用駅扱いを神戸電鉄の単独駅扱いに変更。
  • 2014年(平成26年)4月1日 - 駅ナンバリング導入。

阪神・山陽の湊川乗り入れ構想

現在でこそ阪神電気鉄道山陽電気鉄道・神戸電鉄は神戸高速鉄道を介して連絡しているが、戦前には阪神・山陽の両社ともが独自に湊川への延伸を計画していたことがあった。

1930年代、神戸市内に乗り入れる各私鉄の神戸側ターミナルは各社ごとに異なっており、山陽は兵庫(1968年廃止)、阪神は滝道(1933年廃止)、阪急上筒井(1940年廃止)、神鉄は湊川と全く異なっており、ターミナル同士の連絡は長い間神戸市電に頼る状態が続いていた。

そんな中、阪神は本線に並行する阪急神戸本線に対抗すべく、本線の高速別線として「第二阪神線」なるものを計画し、その延長として三宮 - 元町 - 湊川間の延伸を計画した。そのうち、湊川への延伸免許を1934年9月に取得し、暫定的に元町までの工事が進められた。それとはまた別に、山陽も明石 - 湊川間の別線を計画し、湊川で阪神と山陽が接続する計画となっていた。これが完成すれば、阪神・山陽・神鉄の3社が湊川で接続するはずであったが、阪神本線の元町延伸は1936年に完成したものの第二阪神線および阪神本線の湊川延伸は資材・資金面での問題があり実現せず、山陽の別線も同じような理由で頓挫してしまった。なお、阪神・山陽の両社ともに戦後も湊川への延伸免許は保有し続けていた。

最終的には、阪神・山陽の両社とも湊川への延伸免許を失効させる代わりに神戸高速鉄道東西線に乗り入れることになり、当初の構想とは違う形で阪神・山陽・神鉄が接続することとなった。

その他

2013年3月23日より全国交通系ICカードの相互利用を開始しているが、PiTaPaICOCA以外の相互利用カードは当駅を含め、神戸電鉄線では利用できない[2]

隣の駅

神戸電鉄
神戸高速線・有馬線
テンプレート:Color特快速(新開地行のみ運転)・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color急行
新開地駅 (KB01) - 湊川駅 (KB02) - 鈴蘭台駅 (KB06)
テンプレート:Color準急・テンプレート:Color普通
新開地駅 (KB01) - 湊川駅 (KB02) - 長田駅 (KB03)
南隣の新開地駅とは神戸電鉄で駅間距離が一番短い。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 神戸市統計書より。神戸電鉄と神戸高速鉄道の乗車人員を合算。
  2. PiTaPaエリアの全国相互利用サービス対応路線について

関連項目

外部リンク

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