港国道

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港国道(みなとこくどう)とは、重要港湾・飛行場と主要国道を結ぶ一般国道の通称。

道路法5条1項4号港湾法第二条第二項に規定する特定重要港湾若しくは同法附則第五項に規定する港湾、重要な飛行場(中略)と高速自動車国道又は第一号に規定する国道とを連絡する道路の規定に基づき指定された路線を指す。

全国で15路線あり、距離の短いものが多い。特に国道174号は「日本で一番短い国道」として知られる(距離の短い一般国道の上位十傑はいずれも港国道である)。

港国道は、起点が港湾・飛行場、終点が旧一級国道で、大半が指定区間外(道路管理者が都道府県または政令指定都市)である。

国道の指定対象となる港湾・飛行場の範囲は必ずしも明確ではない。例えば、道路法5条1項4号で定められている港湾28港[1]のうち、港国道を持つ港湾は一部であり、重要な空港(旧空港整備法における第一種空港)である大阪国際空港中部国際空港にも港国道は存在しない[2]

港湾・空港の移動に伴い本来の規定通りとなっていない港国道も存在する。例えば国道177号の起点は舞鶴港となっているが、実際に起点にあるのは現在の舞鶴漁港(第三種漁港)である。また国道131号では、かつては起点に東京国際空港のターミナルがあったが、沖合に移転した現在においても起点位置は変更されていない。

一覧

(括弧内は指定対象となる港湾・飛行場と所在地)

脚注

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  1. 港湾法第二条第二項に規定する特定重要港湾」23港については、該当のWikipediaの項目を参照。「同法附則第五項に規定する港湾」は、同法施行令1条の5・別表4の掲げる横須賀港舞鶴港呉港苅田港佐世保港の5港。
  2. 当初の道路法においては、二級国道の指定対象として「建設大臣の指定する重要な飛行場」と規定し、昭和28年建設省告示第878号において、当時国際線が発着していた羽田飛行場(現 東京国際空港)と岩国飛行場を「重要な飛行場」として明示していた。

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