渡辺篤史の建もの探訪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Notice テンプレート:基礎情報 テレビ番組渡辺篤史の建もの探訪』(わたなべあつしのたてものたんぼう)はテレビ朝日系列で放送されている住宅情報番組で、渡辺篤史冠番組テレビ朝日日本ケーブルテレビジョン(JCTV)の共同制作であり、長寿番組でもある。

概要

建築作品として評価できる住宅を、俳優・渡辺篤史が訪ね、紹介する番組である。渡辺自身の建築に対する深い造詣から、施主・設計者の建築意図や設計思想にまで踏み込んだインタビューやコメントを行っている。ナレーターも渡辺自身が務めている。

取り上げる住宅は主に東京及びその近郊に建てられたものが多いが、まれに特別企画としてそれ以外の地域の住宅を紹介する場合もある。

番組の中盤では、施主及びその同居家族、建物の完成年月、構造、敷地面積、建築面積、延床面積を紹介。番組最後には物件の間取り図、建築費及び坪単価を紹介するが、物件によっては費用が非公開の場合もある。

1989年平成元年)4月1日に放送を開始し、2008年11月30日には放送1000回目を迎え、2009年4月5日には放送20周年を迎えた長寿番組2003年12月放送分より全編ハイビジョン収録となっていて、地上アナログ放送(岩手・宮城・福島の各県は2012年3月31日まで。その他の地域は2011年7月24日まで)・朝日ニュースターの放送(スカパー!SDのみ。スカパー!e2は2012年3月まで)ではレターボックス16:9サイズの状態で放送されている(一部地域のみ字幕放送)。

第1回放送では那覇市立城西小学校を、第2回では名護市役所庁舎を取り上げた[1]。そもそも開始当初は、桜前線とともに沖縄から北上し各地の名建築を訪ねるという旅番組としてスタートしたものであったが、時折紹介した住宅の回が好評であったため、住宅専門に軌道修正したという経緯がある。

年に数回、1時間のスペシャル版が放送されることがあり、放送時間はネット局によってレギュラーの放送時間とは異なる場合がある。

2008年4月6日の放送では20年目突入を記念し、開始まもなくの1989年5月に取り上げた建築家・東孝光設計の「塔の家」を再訪するという特別企画を行った。また翌週4月13日の放送から1年間、過去の放送をプレイバックする「20年のアルバム」と題した短いコーナーも設けられていた。更に、2009年5月4日には、20周年記念の放送が行われた。

どのような物件でも好意的に解釈する渡辺独特の言い回しは「究極のヨイショ芸」ともいわれ、ファンも多い。モノマネ芸人のネタにされたり、この番組を題材にした風間やんわりによるギャグ漫画『あつし渡辺の探訪びより』が描かれたりもしている。『あつし渡辺の探訪びより』は、「あつし渡辺」というキャラクターが、一般的お宅拝見番組では取り上げられないような住宅(暴力団事務所、欠陥住宅、ゴミ屋敷など)を訪問するというもので、単行本には風間と渡辺による対談も収録されている。

物件の部屋などの紹介が終わった後、「わかりました」と渡辺が言うが、これは、「次へ行ってください」という意味で使われている[2]

『松本人志のキッチリ委員会』というテレビ番組のコーナーの中で松本人志が「建もの探訪の謎」というタイトルで「なんで建もの探訪のロケは毎回晴れなのか」と発言。これに対し関係者が「渡辺篤史さんが晴れ男だから」という回答をしている。

前番組は見城美枝子の『アイ・ラブ・リビング』で、内容は当番組と同じ新築住宅紹介番組である。

2010年2月28日に、渡辺が本番組と類似する番組である『大改造!!劇的ビフォーアフター』のゲストとして出演し、番組内で渡辺がリフォームした家を訪問する「アフター探訪」という企画が放送された。なお、BGMは本番組のテーマ曲である小田和正between the word & the heart –言葉と心–』が使用された。

テレビ朝日における放送時間の変遷

  • 土曜 7:30 - 8:00(1989年4月 - 1997年3月)
  • 水曜 9:55 - 10:25(1997年4月 - 1999年3月)
  • 土曜 9:30 - 9:55(1999年4月 - 2006年3月)
  • 日曜 6:00 - 6:25(2006年4月 - 2009年9月)
  • 金曜 5:00 - 5:25(2009年10月 - 2010年9月)
  • 金曜 4:30 - 4:55(2010年10月 - 現在)

ネット局

本来は25分枠の番組だが、30分枠を与えられている地域では、CM時間を増やすなどして対応している。

放送対象地域 放送局 系列 放送日時 備考
関東広域圏 テレビ朝日(EX) テレビ朝日系列 金曜 4時30分 - 4時55分 制作局
青森県 青森朝日放送(ABA) 土曜 9時35分 - 10時00分 8日遅れ
岩手県 岩手朝日テレビ(IAT) 土曜 7時30分 - 8時00分[3][4] 29日遅れ
秋田県 秋田朝日放送(AAB) 土曜 11時20分 - 11時45分 22日遅れ
山形県 山形テレビ(YTS) 土曜 7時00分 - 7時25分
福島県 福島放送(KFB) 日曜 6時00分 - 6時30分[5] 58日遅れ
新潟県 新潟テレビ21(UX) 土曜 10時55分 - 11時24分
『建もの探訪 新潟版』について
8日遅れ
長野県 長野朝日放送(abn) 土曜 10時35分 - 11時00分
富山県 北日本放送(KNB) 日本テレビ系列 金曜 10時25分 - 10時55分 14日遅れ
石川県 北陸朝日放送(HAB) テレビ朝日系列 土曜 7時30分 - 8時00分 8日遅れ
福井県 福井放送(FBC) 日本テレビ
テレビ朝日
系列
クロスネット局
金曜 9時55分 - 10時20分 14日遅れ
中京広域圏 メ〜テレ(NBN) テレビ朝日系列 金曜 10時05分 - 10時30分
近畿広域圏 朝日放送(ABC) 第1土曜 5時13分 - 5時38分 約1年4ヶ月遅れ[6]
鳥取県島根県 山陰放送(BSS) TBS系列 金曜 10時00分 - 10時25分 189日遅れ
広島県 広島ホームテレビ(HOME) テレビ朝日系列 土曜 10時25分 - 10時55分 8日遅れ
山口県 山口朝日放送(yab) 土曜 9時30分 - 10時00分[7]
徳島県 四国放送(JRT) 日本テレビ系列 土曜 9時25分 - 9時50分
第1土曜日は放送休止
約2ヶ月遅れ
香川県・岡山県 瀬戸内海放送(KSB) テレビ朝日系列 土曜 9時30分 - 9時55分
再放送:火曜 25時15分 - 25時40分
8日遅れ
再放送は11日遅れ
愛媛県 愛媛朝日テレビ(eat) 土曜 9時30分 - 10時00分 8日遅れ
高知県 高知放送(RKC) 日本テレビ系列 日曜 10時55分 - 11時25分 9日遅れ
長崎県 長崎文化放送(NCC) テレビ朝日系列 土曜 7時30分 - 8時00分 36日遅れ
熊本県 熊本朝日放送(KAB) 土曜 9時30分 - 10時00分 148日遅れ
大分県 大分朝日放送(OAB) 土曜 6時30分 - 6時55分 22日遅れ
宮崎県 テレビ宮崎(UMK) フジテレビ
日本テレビ
テレビ朝日
系列
トリプルネット局
木曜 11時15分 - 11時40分 34日遅れ
鹿児島県 鹿児島放送(KKB) テレビ朝日系列 金曜 10時50分 - 11時20分 43日遅れ
沖縄県 琉球朝日放送(QAB) 日曜 6時00分 - 6時25分 23日遅れ
日本全国 BS朝日 BSデジタル放送 土曜 17時30分 - 17時55分
再放送:水曜 5時55分 - 6時25分
43日遅れ
再放送は82日遅れ
テレ朝チャンネル2 CS放送 金曜 22時00分 - 22時30分
再放送:水曜 15時30分 - 15時55分[8]
7日遅れ
再放送は19日遅れ

※テレビ朝日系フルネット局のうち、2010年4月現在放送されていないのは北海道テレビ東日本放送静岡朝日テレビ九州朝日放送(2010年3月まで放送)の4局。

BS朝日での放送

BS朝日の放送(2002年から放送開始)では、双方向のデータ放送で住まいに関する情報を閲覧したり、キッチンリフォームなどの資料請求ができる(このデータ放送は『建もの探訪』のほか、『大改造!!劇的ビフォーアフター』などBS朝日で放送される一部の番組でも行われていた)。2006年3月でこの双方向サービスは終了となった。当初は水曜日の21時30分に放送され、後にゴールデンタイム枠に移行し、ネット局で唯一夜間に放送していたが、現在は夕方の時間帯にて放送している。

北海道における放送事情

地上波ではテレビ朝日系列の他、他系列の放送局でも全国幅広く放送されているが、北海道は住宅事情が特殊である為、長らく全国で唯一放送されていない地域だった。しかし、2006年4月2日から北海道テレビ放送(HTB)で正式に放送されることになった。

開始当初は日曜日朝6時からの放送(当初は21日遅れ)で、2007年4月からは土曜日午前の11時20分からの放送に移行した。2007年12月22日土曜日の放送をもって一旦打ち切りとなり、再び未放送(詳細な理由は不明)となったが、2008年4月5日より打ち切り以前の同時刻で放送を再開(20日遅れでの放送)した。しかし2009年2月21日の放送をもって再び放送打ち切りとなり、その後、ネット放送再開の動きがないことから事実上完全に打ち切られたことになる。その結果、47都道府県の中で地上波での放送期間が一番短い地域となった。

当時のHTBでのオンエアでは、エンディングで渡辺篤史のコメントが終わった時点(=制作クレジット(/tv asahi・JCTV)のロゴが出た時点)で強制的に自社の番宣・コマーシャルに切り替えられ(エンドカードすら出なかった)、提供クレジット挿入部分と次回予告が省略されていた。またオープニングでも同様に渡辺篤史のコメントが終わった時点でやはり強制的に番宣・CMに切り替えられており、提供クレジット挿入部分が省略されていた。

現状ではBS朝日や朝日ニュースターで放送されていることに加えて、道南地方の一部地域では青森朝日放送が受信可能であるため、北海道内では最低限BSデジタルが受信できればまったく視聴できないことはない。なお、HTBでは、定時放送化される前に2003年末放送の1時間スペシャル『富士山の見える隠れ家』のみ、2005年1月3日に放送されたことがあるほか、2011年12月24日の6:30に単発番組として2009年2月21日のネット打ち切り以来、約2年10ヶ月ぶりに本番組が放送されたことがある。

建もの探訪 新潟版

新潟テレビ21では、『渡辺篤史の建もの探訪』に引き続いて、土曜日11:24から『建もの探訪 新潟版』と題した、6分間の番組も放送している。新潟県内で営業するハウジングメーカーや金融機関・住宅情報誌などの住宅関連企業のCMや、前述企業のモデルルーム見学リポートを集めた広報番組である。

テーマ曲

スタッフ(2014年7月25日時点)

  • 構成:南條隆明、臼田さとみ
  • 撮影:関根 隆(クロステレビビジョン)
  • 照明:並木武彦
  • 音声:北隆之
  • 車両:五十嵐和永
  • 編集:小深田真次
  • 選曲:石井佳那子
  • 編集技術:舘田貴之
  • 整音:滝音春彦
  • デスク:早坂真琴
  • AD:三堀俊太、池本葵
  • ディレクター:湯沢信夫 岡山太郎
  • アシスタントプロデューサー:掛下知恵子(テレビ朝日)
  • プロデューサー:鈴木裕美子(テレビ朝日)、山澤達義(JCTV)

過去のスタッフ

  • 選曲:木村華子
  • 整音:萩原佳和
  • AD:小野塚雄介、新沖由美
  • プロデューサー:杉山かおり・品川作(テレビ朝日)

その他

関連書籍

関連項目

脚注

  1. 『沖縄タイムス』2007年10月1日付朝刊24面。
  2. 「建もの」訪ねて20年…渡辺篤史のお宅はスゴイ? 10年前に念願マイホームも「大失敗」!?
  3. 2011年3月5日までは土曜 9時45分 - 10時10分、2011年3月26日から9月24日までは、週刊ことばマガジンの休止により15分繰り上がり、土曜 9時30分 - 9時55分に放送。
  4. 10月1日から2012年9月29日までは、10月1日(厳密には、10月8日である)より開始のIATのローカルワイド番組(『いいコト!〜見たい!知りたい!出かけたい!〜』)のため、55分繰り下がり、土曜 10時25分 - 10時50分に放送。2012年10月6日から現在の日時で放送。
  5. 2012年9月30日までは日曜6時00分-6時30分で放送していた。
  6. 2013年10月現在。2012年3月までは、毎週土曜日の9時30分 - 10時 → 10時 - 10時30分に放送していた。
  7. 基本的にこの時間帯での放送になるが、ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!の放送時間によって、11:00 - 11:30の放送になる場合がある。
  8. 2012年4月以降は途中のCMを完全にカットして放送しているため、初回放送における実際の本編終了時間は22時20分30秒となっており、残りの時間でCMや番組案内スポットを22時25分まで放送した後、「東京の空の下」を放送している。再放送は2012年4月から開始し、実際の本編終了時間は15時50分30秒である。なお、水曜日の再放送はスポーツ中継が組まれた場合22時00分 - 22時30分に変更される。

外部リンク

テンプレート:前後番組