汐見橋駅

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テンプレート:駅情報 汐見橋駅(しおみばしえき)は、大阪府大阪市浪速区桜川三丁目8番74号にある、南海電気鉄道高野線(汐見橋線)の駅番号NK06-5

駅構造

高野線の起点駅となっており、頭端式(島式)1面2線のホームを持つ地上駅である。ホームは2番線まであるが、大半の列車は1番線に発着する。かつては貨物専用ヤードも併設していた。

駅舎はホームの北端に接している。自動改札機はあるが、自動精算機はないため、精算が必要な時は駅員に申し出なければならない。

トイレは改札内にあり、男女共用の水洗式便器が設置されている。

1993年平成5年)4月18日から1995年(平成7年)8月24日までは、岸里玉出駅の高野線側の高架化工事により、レールがどの路線とも接続していなかった。そのため、ほとんど使用されることのない2番ホームに当時すでに廃線になった天王寺支線天王寺駅にあった検修用の設備をそのまま移転させて使用の上検修用の車庫とし、さらにフェンスで覆って乗客が全景を眺められないようにしてあったが、改札口付近に立てばその検修用車庫に停まっている車両を眺めることができた。

のりば
1 テンプレート:Color高野線(汐見橋線) 岸里玉出方面 (通常はこのホームから)
2 テンプレート:Color高野線(汐見橋線) 岸里玉出方面 (ごく一部のみ)

利用状況

2012年度の一日平均乗降人員は495人[1]で、南海の駅(100駅)では84位[1]、汐見橋線(岸里玉出駅含む)では3位[1]である。 大都市の駅としては極めて少ないが、2009年(平成21年)3月20日の阪神なんば線の開業後、桜川駅と隣接する当駅の利用客数が24%も増加しており[2]、現在は汐見橋線と阪神なんば線との乗り換え客の利用が中心となっている。

近年の1日利用状況推移は下記の通り。

年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
順位 出典
1990年(平成 2年) 789 362 - [3]
1991年(平成 3年) 750 344 - [4]
1992年(平成 4年) 662 299 - [5]
1993年(平成 5年) 659 301 - [6]
1994年(平成 6年) 639 289 - [7]
1995年(平成 7年) 623 284 - [8]
1996年(平成 8年) 644 302 - [9]
1997年(平成 9年) 642 315 - [10]
1998年(平成10年) 596 290 - [11]
1999年(平成11年) 568 287 - [12]
2000年(平成12年) 520 266 - [13]
2001年(平成13年) 474 242 - [14]
2002年(平成14年) 458 240 - [15]
2003年(平成15年) 419 219 - [16]
2004年(平成16年) 381 199 89位 [17]
2005年(平成17年) 359 188 89位 [18]
2006年(平成18年) 330 175 - [19]
2007年(平成19年) 347 182 89位 [20]
2008年(平成20年) 364 196 - [21]
2009年(平成21年) 420 232 - [22]
2010年(平成22年) 444 245 - [23]
2011年(平成23年) 471 259 - [24]
2012年(平成24年) 495 271 - [25]

駅周辺

駅前の汐見橋交差点で新なにわ筋千日前通が交差している。駅を出て右方向(東方)へ向かうと大阪市営地下鉄千日前線桜川駅がある。

バス

大阪市営バス地下鉄桜川停留所および幸町三丁目停留所がある。

地下鉄桜川

幸町三丁目

  • 55号系統:大阪駅前行/大正区役所前経由 鶴町四丁目行
  • 60号系統:なんば(高島屋前)行/天保山行
  • 71号系統:なんば行/大正区役所前経由 鶴町四丁目行
  • 108号系統:なんば行/千歳橋経由 鶴町四丁目行

歴史

ファイル:Shiomibashi Station showa.jpg
1935年頃の駅舎と貨物ホーム
「南海鉄道発達史」(1938年)より
  • 1900年明治33年)9月3日 - 高野鉄道が大小路駅(現・堺東駅)から延伸した際の終着駅にあたる道頓堀駅として開業。
  • 1901年(明治34年)1月1日 - 汐見橋駅に改称。
  • 1907年(明治40年)11月15日 - 会社合併により高野登山鉄道の駅となる。
  • 1915年大正4年)4月30日 - 社名変更により大阪高野鉄道の駅となる。
  • 1922年昭和7年)9月6日 - 会社合併により南海鉄道の駅となる。
  • 1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
  • 1945年(昭和20年)3月17日 - 空襲により被害を受ける[26]
  • 1947年(昭和22年)6月1日 - 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
  • 1949年(昭和24年)6月 - 戦災復旧工事(当駅貨物ヤード関係その他)竣工。
  • 1956年(昭和31年)11月16日 - 駅舎改築完成[26]

その他

ファイル:南海高野線汐見橋駅050812b.jpg
改札付近(2005年8月12日)
  • 当駅と新大阪駅を結ぶ計画の鉄道路線であるなにわ筋線の開業時には、南海は木津川駅 - 当駅間が地下化される予定だが、[27]現在では流動的である。しかし最近になり、南海のルートについて難波駅接続が有力候補となっている。
  • 阪神なんば線の建設中の仮駅名は汐見橋駅だった。阪神の駅名が正式に桜川駅に決定し、南海側も駅名を汐見橋から桜川に変更すべく検討に入った旨が一部マスコミにより報道されていたが、阪神なんば線開業時点では改称は実施されていない。なお、阪神なんば線・大阪市営地下鉄千日前線のいずれとも連絡運輸は行っていない。
  • 駅舎内には、昭和30年代当時の「南海沿線観光案内図」が一部が剥落しながらも現存しているなど、随所にターミナルの名残りがみられる。なお、この案内図には「この案内図は昭和30年代のものです。(現在の沿線案内については係員におたずねください)」との断り書きがある。また、近年は劣化が進んでおり、駅名などの判読が困難となりつつある。この他、コンコース中央にある出札口も残されているが、現在は封鎖されている。駅名標も旧来の毛筆体で書かれたスタイルながら駅番号まで明記されている。

隣の駅

南海電気鉄道
テンプレート:Color高野線(汐見橋線)
汐見橋駅 (NK06-5) - 芦原町駅 (NK06-4)
  • ()内は駅番号を示す。

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:南海汐見橋線
  1. 1.0 1.1 1.2 南海線・乗降人員 - 南海アド
  2. 大阪難波駅3割増 球場の集客も好調 阪神なんば線1カ月 効果着々 産経新聞、2009年5月2日
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  25. テンプレート:PDFlink
  26. 26.0 26.1 『南海七十年のあゆみ』(1957年)年表
  27. 「南海高野線の汐見橋-木津川間を地下化 なにわ筋線竣工時に」『朝日新聞』大阪朝刊3頁、1990年8月17日付