氏家ト全

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テンプレート:Sidebar with collapsible lists 氏家 ト全(うじいえ とぜん、12月24日 - )は、日本漫画家宮城県仙台市出身[1]

代表作は『妹は思春期』(週刊ヤングマガジン連載)、『妹はひまわり組』(別冊ヤングマガジン連載)、『女子大生家庭教師濱中アイ』(週刊少年マガジン連載)、『生徒会役員共』(週刊少年マガジン連載)などで、『生徒会役員共』にて自身の作品では初のテレビアニメ化となった。ペンネーム戦国時代の武将・氏家卜全に擬えている。

概要

『妹は思春期』を投稿し、担当から電話をもらう。その後FAXにて何度もやり取りをした結果、2001年に別冊ヤングマガジンに(代原として)同タイトルでデビュー。なお、投稿作品を読んだ担当は、当時は妹タイプの女の子がいいという風潮があったので兄妹を題材にした、サービス精神のある漫画家だと認識している。

読み切りが読者アンケートで大好評のため別冊ヤングマガジンで月刊連載する。そこでの連載も好評だったため、週刊ヤングマガジンで週刊連載を開始した。「女子大生家庭教師濱中アイ」以降は、主に『週刊少年マガジン』で連載をしている。

処女作が『妹は思春期』ということもあり、下・エロネタが入ったギャグが主流。また、青年誌少年誌では自主規制のラインがかなり違うが、彼はそのボーダーラインが分かっていたと担当は話す。

最初に出来るキャラはヒロインで、キャラクター全員にモデルとなる人物はいない。ツリ目のキャラが好み。描いていて一番楽しいシーンは、キャラクターが集まって何かをしているシーンを描いているとき。大変なのはネームを描いているとき。自分の作品を評価することはない。

作品リスト

作風・特徴

  • 直接的描写は稀であり、パンチラは最終回にしか出ないというのがお約束になっている。コマの使い回しがよく見られる。
    • 全作品とも登場人物の名前は全員カタカナとなっている。また名前の元ネタによくプロ野球選手名を使用している。
  • サブキャラクターの名前が時々変わってしまったり、過去との矛盾がよく見られる(例として濱中アイの鈴木・柴原や妹は思春期のケイなど)。
  • 女子大生家庭教師濱中アイ』『アイドルのあかほん』では下・エロネタ以外のギャグも多い。
  • よく擬音の「ン」が「ム」になる(扉が閉まる音「バタン」が「バタム」、人を殴る音「バチーン」が「バチーム」になるなど)。
  • 全ての作品が同じ世界であると思われる。
    • 『妹は思春期』と『女子大生家庭教師濱中アイ』に「いつつば銀行」が存在する。
    • 『女子大生家庭教師濱中アイ』と『アイドルのあかほん』に「聖光女学院」が存在しており、『濱中アイ』のミサキ・リンコ・アヤナが『アイドルのあかほん』の最終回に登場している。
    • 「大好きっコ♡お兄ちゃん」というアダルトゲームが『女子大生家庭教師濱中アイ』に、「2」とナンバリングされた同名の物が『妹は思春期』にそれぞれ発売されている。
    • 『女子大生家庭教師濱中アイ』と『生徒会役員共』に「英稜高校」が存在する。また『生徒会役員共』の番外編『児童会役員共』において『生徒会役員共』のシノと『濱中アイ』のミサキは同じ小学校の児童会に所属していたことが判明している。
    • 『アイドルのあかほん』のトリプルブッキングが、『生徒会役員共』にて登場している。(アニメ版『生徒会役員共』第6話・第12話にも登場。)

逸話

  • カレーライスが好きらしい。
  • 雑誌の巻末コメントでは「○○おいしい」等といった淡白なコメントをすることが多い。また、『濱中アイ』での人気投票の結果についてインタビューが行われたが、「よくわかりません」「考えてません」といった回答がされ続け、結局インタビュアーが沈黙する形でインタビューが終了してしまった。
  • 東日本大震災の被災地域に住んでおり電話回線の復旧が遅れた模様。

脚注

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参考文献

  • 氏家ト全・週刊少年マガジン編集部「生徒会役員共&オールキャラクターズ 女子大生家庭教師濱中アイ×アイドルのあかほん×妹は思春期」、KCデラックス、2010年8月17日。
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  1. 連載誌巻末Q&Aの回答より