正雀駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:駅情報 正雀駅(しょうじゃくえき)は、大阪府摂津市阪急正雀にある阪急電鉄京都本線

概要

摂津市吹田市の市境を流れる正雀川をまたぐように設置されており、ホームの半分以上は吹田市域である。ただし駅舎は摂津市側に所在しており、しかも字名には「阪急」の名が冠されている。

駅の北西一帯には正雀車庫・正雀工場が広がる。競合するJR京都線東海道本線)のすぐ脇まで迫っており、JRの車窓からも留置されている電車などがよく見える。

駅構造

島式2面4線のホームを持つ地上駅橋上駅舎を有し、改札口は橋上の1か所のみ。

バリアフリー工事が完了した2008年(平成20年)2月29日より、各ホームと改札口にフルカラーLED式の発車案内が設置された[1]

これとは別に、電車の接近や広報用の1段表示の案内板も各ホームに設置された。その代わりに、下りホームにあった列車の接近を喚起する行灯式の点滅案内板は撤去された。

のりば

島式ホームに隣接する車庫線を1号線としてカウントしているため、ホーム番号は2号線から設定されている。

2・3 テンプレート:Color京都本線(上り) 京都(河原町)高槻市嵐山方面
4・5 テンプレート:Color京都本線(下り) 大阪(梅田)天下茶屋北千里神戸宝塚方面
(一部は2号線から発車)

内側2線(3号線と4号線)が主本線、外側2線(2号線と5号線)が待避線である。

日中の普通は上りが本線の3号線、下りは特急準急を連続で待避するため待避線の5号線に発着する。2号線・4号線は朝夕のラッシュ時を中心に使用される。

正雀車庫があるため、朝晩には当駅始発・終着の列車も設定されている。配線の関係で、当駅始発の列車は上り列車の他、一部下り列車も直結する2号線より逆線発車する。

混同防止のため、発車案内が現在のLED式に交換されるまでは、ホームに行灯式の点滅案内板(十三駅・5号線などで見られるもの)が設置されていた。それでも当駅始発の梅田方面行きは一貫して早朝にしか設定されておらず、夕方に正雀車庫から出庫する列車は南隣の相川駅を始発としている。

天下茶屋方面発着便にも当駅終着の列車があり、地下鉄堺筋線の車両の場合、当駅の南西にある東吹田検車場(大阪市交通局所有)から出入庫する。

運用の関係で、毎日数本の普通高槻市行きが当駅で車両の交換を行う。当駅をまたいで乗車すると所要時間が延びるため、交換の対象となる便はあらかじめ固定されており、梅田 - 相川間各駅の時刻表には該当する便に印が付されている。

バリアフリー化について

1981年(昭和56年)の橋上駅舎化以後、橋上の改札口へは原則として階段を利用しなければなかったが、利便性向上のため2006年平成18年)より順次バリアフリー化工事が実施された。

同年7月25日には東口に、翌2007年(平成19年)3月30日には西口に駅入口と改札口を結ぶエレベーターが設けられた[2]。また、改札内にも2007年(平成19年)9月1日にホームとを結ぶ下りエスカレーター(運用は6時10分から終電まで)、2008年(平成20年)2月29日にはホームと改札を連絡するエレベーターが2基設置された。これと完成と同時に、トイレについても多機能タイプを新設した。

バリアフリー化工事の完了後、有人の改札通路が従来の反対側へ移り、4基ある自動改札機も全て手前へ移動した。また売店は、改札外から改札内へ移転している。

駅舎が地上にあった頃の改札口跡は、京都本線をくぐる地下道公道)になっている。元は駅構内の地下道であったため1車線分の道路幅しかなく、歩道はない。このため、朝ラッシュの7時から9時までは車両通行止めの規制が執られている。周囲には京都本線を跨ぐ車道が少なく、規制を無視して通り抜ける車が多いことから、定期的に警察が違反車などの取り締まりを行なっている。通行可能な時間帯も、岸辺駅方面への一方通行となっている。

駅周辺

路線バス

駅前は狭隘なため、当駅付近を走る路線バスは東西に離れた府道を通っている。 今は駅前までバスは乗り入れていないが、かつては駅前までバスが乗り入れていた。

  • 近鉄バス - 「正雀」停留所(大阪人間科学大学付近)
    • 56・58番 - 摂津市役所 行(鳥飼車庫 経由)
    • 54番 - 鳥飼車庫 止
    • 鳥飼営業所が管轄している。かつては阪急バスとの共同運行だった。
  • この他に岸辺駅まで徒歩で移動し、同駅発着の路線を利用する方法もある。

利用状況

2012年(平成24年)度の1日平均の乗降客数19,116人[3]、阪急電鉄全体では第45位である。京都線中では19位で、京都本線の普通のみの停車駅としては富田駅につぎ2位である。

各年度の1日平均乗車・乗降人員数は下表のとおり。

年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
出典
1995年 24,474 12,068 [4]
1996年 28,658 13,983 [5]
1997年 28,473 13,885 [6]
1998年 29,194 14,340 [7]
1999年 - -
2000年 27,338 13,669 [8]
2001年 21,865 10,856 [9]
2002年 25,044 12,208 [10]
2003年 23,711 11,584 [11]
2004年 21,863 10,397 [12]
2005年 22,612 11,244 [13]
2006年 21,571 10,601 [14]
2007年 21,160 10,425 [15]
2008年 21,082 10,402 [16]
2009年 20,819 10,139 [17]
2010年 19,408 9,416 [18]
2011年 19,349 9,381 [19]
2012年 19,119 9,596 [20]

JR岸辺駅との競合、摂津市駅開業の影響

2007年(平成19年)3月17日のダイヤ改正では、日中の優等列車の待避が相川から当駅に変更され、梅田方面への所要時間が3分短くなった反面、朝夕ラッシュ時の停車本数が大幅に削減されたが、その後摂津市駅開業による2010年(平成22年)3月のダイヤ改正で、再び朝ラッシュ時の停車本数が増やされた。

当駅はJR京都線の岸辺駅に近接しており、同駅は北西へ徒歩6分程度の距離にある。岸辺駅前には、2005年(平成17年)に平和堂スーパー『フレンドマート』がオープンしたため、駅前に目立った商業施設がない当駅の方が劣勢に立たされている。また当駅東の大阪府道147号正雀一津屋線沿いには2001年(平成13年)にライフ正雀店が開業しており、駅付近の小規模な商店街も利用客が減少している。

さらに2010年(平成22年)3月には北隣に摂津市駅が開業したため、駅東部からの利用者が同駅に流れている可能性もある。しかし、神戸本線で行われているような競合対策(優等列車の停車など)は一切行われていない。これには次のような理由がある。

  • 当駅や岸辺駅と梅田キタ)を行き来する場合、岸辺 - 大阪駅間の所要時間が12分・4駅なのに対し、当駅 - 梅田駅間は19分・7駅である。
  • 日中の列車の運行本数では、毎時8本(不等間隔)のJRよりも、阪急は毎時6本(10分間隔)と少ない。
  • 上記駅間の運賃(大人料金)でも、JRが170円、阪急が220円である。なお逆方向の京都駅・河原町駅で比較すると、阪急の方が安い。
  • 待避線(特に2号線)は車庫からの入出庫や車両交換に使われることがあるため、均一的な緩急接続が困難である。

歴史

隣の駅

阪急電鉄
テンプレート:Color京都本線
テンプレート:Color快速特急・テンプレート:Color直通特急・テンプレート:Color特急・テンプレート:Color通勤特急・テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color準急
通過
テンプレート:Color普通
相川駅 (HK-65) - (東吹田信号所) - 正雀駅 (HK-66) - 摂津市駅 (HK-67)

その他

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Navbox
  1. 上りの2・3号線ホームと改札口は新設、下りの4・5号線ホームは南隣の相川駅に現在もあるものと同一タイプの反転式から更新。改札口のものは、後続の2本分の到着便が表示できる。
  2. この影響で、地上駅時代は入り口から改札への階段だったとされる現在の地下道への階段は2006年11月頃に少し北へ移設される。
  3. 駅別乗降人員(上位50位)
  4. テンプレート:PDFlink
  5. テンプレート:PDFlink
  6. テンプレート:PDFlink
  7. テンプレート:PDFlink
  8. テンプレート:PDFlink
  9. テンプレート:PDFlink
  10. テンプレート:PDFlink
  11. テンプレート:PDFlink
  12. テンプレート:PDFlink
  13. テンプレート:PDFlink
  14. テンプレート:PDFlink
  15. テンプレート:PDFlink
  16. テンプレート:PDFlink
  17. テンプレート:PDFlink
  18. テンプレート:PDFlink
  19. テンプレート:PDFlink
  20. 駅別乗降人員(上位50位)