正信念仏偈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)〈正信念佛偈〉」は、親鸞の著書『教行信証』の「行巻」の末尾に所収の偈文。一般には略して「正信偈(しょうしんげ)」の名で親しまれている。真宗の要義大綱を七言60行120句の偈文にまとめたものである。
同じ親鸞撰述の『三帖和讃』とともに、本願寺第8世蓮如によって、僧俗の間で朝暮の勤行として読誦するよう制定され、現在も行われている。
内容
大きく二つの部分によって構成されている。「総讃」の2句に続く前半は、「依教段」と言われ『仏説無量寿経(大無量寿経)』に依って明らかにされている、浄土往生の正因は信心であり、念仏は報恩行であることを説明し讃嘆している。後半の部分は「依釈段」と言われ、インド・中国・日本でこの教えを正しく伝えた七高僧の業績・徳を讃嘆している。
科文
- 「総讃」………「帰命無量寿如来 南無不可思議光」
- 「依経段」
- 「依釈段」
関連項目
- 勤行 (浄土真宗本願寺派)
- 勤行 (真宗大谷派)
- つボイノリオ-楽曲「本願寺ぶるーす」の歌詞に取り入れている。
- 山本正之-楽曲「おきょードドンパ」の歌詞に取り入れている。
外部リンク
- 正信偈の教え 東本願寺