松本歯科大学

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テンプレート:Infobox 松本歯科大学(まつもとしかだいがく、テンプレート:Lang-en)は、長野県塩尻市広丘郷原1780に本部を置く日本私立大学である。1972年に設置された。大学の略称は松歯大、MDUなど。

建学の精神

有能な歯科医師の育成を目指し、佐久間象山福澤諭吉の学訓や国主的精神に立脚する「建学の理念」を具現化するため創立された。

沿革

  • 1972年1月29日 学校法人松本歯科大学設置認可される
  • 1972年4月 開学、松本歯科大学病院開設
  • 1977年3月 私立専修学校松本歯科大学衛生学院設置認可される
  • 1977年4月 私立専修学校松本歯科大学衛生学院開校
  • 1982年10月 創立10周年記念式典を挙行
  • 1985年3月 米国・インディアナ大学歯学部と姉妹校締結
  • 1986年11月 中国・河北医学院と姉妹校締結
  • 1989年11月 総合歯科医学研究所・生体材料開発部門を開設
  • 1991年10月 総合歯科医学研究所に顎・口腔形態機能研究部門を併設
  • 1992年10月 創立20周年記念式典を挙行
  • 1992年12月 ロシア・ハバロフスク医科大学(現・国立極東総合医科大学)と姉妹校締結
  • 1994年6月 学外医療機関として松本歯科大学新宿クリニック開設
  • 1996年5月 中国・河北医科大学(旧・河北医学院)と姉妹校締結
  • 2002年1月 創立30周年学内記念会を開催
  • 2002年3月 新・総合歯科医学研究所完成
  • 2002年12月 創立30年記念棟完成
  • 2002年12月 松本歯科大学大学院設置認可される
  • 2003年4月 松本歯科大学大学院歯学独立研究科開校

           (総合歯科医学研究所を基盤とした、歯科大学歯学部初の独立研究科)

  • 2003年4月 ハイテクセンター完成
  • 2003年4月 創立30周年記念式典を挙行
  • 2003年10月 総合歯科医学研究所は、中国・同済大学児童口腔医学研究所と学術交流・友好協力協定を締結
  • 2004年10月 中国・上海市児童口腔医学協作組と、学術交流・友好協力協定を締結
  • 2006年3月 CAMPUS INN(学生寮)開設。
  • 2008年4月 新・大学病院開院。内科、消化器内科、眼科開設
  • 2010年4月 衛生学院が3年制課程に移行、学科名を歯科衛生士学科とする

松本歯科大学の特色

  • 1.新しい教育システムの導入と教育支援体制の充実
    • (1)6年間一貫した新カリキュラムの導入
    • (2)4項目(学習態度の育成、理科系科目の基礎力の充実、読解力と理論的思考の育成、コミュニケーション能力の育成)に重点を置いた初年次教育
    • (3)ウイークリーテスト、Eラーニングによる理解度の確認
    • (4)教育学習支援センターによる総合的なサポート
  • 2.学生生活の支援体制強化
    • (1)居住環境の充実…学生寮「CAMPUS INN」の提供
    • (2)メンタル面をサポートする学生相談室
  • 3.特待生制度・奨学支援制度の充実
  • 4.活発な研究活動
    • (1)総合歯科医学研究所を中心にグローバルな研究活動
    • (2)文部科学省の科研費の採択実績は、歯学系大学でトップクラス
  • 5.特色ある大学院
  • 6.未来を見据えた最新施設
    • (1)医療教育機関としての新病院の開院
    • (2)オープン・リサーチ型研究所をめざす総合歯科医学研究所
    • (3)歯科医学教育をサポートする図書館
  • 7.恵まれた自然環境

学部

学部教育目標

松本歯科大学は、建学の理念を具現化し、人間教育全体を教育目標とする。 人間としての倫理に基づき先ず「良き歯科医師となる前に良き人間たれ」という教育方針をモットーとし、 将来歯科医師として社会に貢献し、歯科医学の発展に寄与することができる人材を育成する。

大学院

  • 歯学独立研究科
    • 口腔疾患制御再建学専攻(4年制博士課程)

本大学院は、総合歯科医学研究所を基盤とし、学部・講座を主体とする縦割り組織の弊害をなくした、独立研究科として設置される。 研究所の3部門を中核とした硬組織疾患制御再建学講座、顎口腔機能制御学講座、健康増進口腔科学講座の3つの大講座を置き、その下に研究目標を同じくする13のユニットによって構成されている。

大学院の特色

大学教育の場としての総合歯科医学研究所の充実した設備、歯科医学における重点課題の研究促進、縦割型研究組織の壁を撤廃、歯科医学の基礎系研究者と臨床系研究者との連携・融合、形態系・機能系・臨床系を横断する高度な教育と研究などが挙げられる。日本の歯科大学では初めての包括的で総合的な大学院であり、先進の歯科医学やライフステージに対応でき、遺伝子治療など今日的な医療課題を克服できる高度な歯科医療職業人、および先端科学に対する総合的視野をもつ研究者の育成を行う。 また、医学・歯学系の大学院研究科としては珍しく、昼夜開講制をとっている。

大学院歯学独立研究科の構成

  • 口腔疾患制御再建学専攻
    • 硬組織疾患制御再建学講座
      • 硬組織形態解析学ユニット
      • 硬組織機能解析学ユニット
      • 硬組織発生・再生工学ユニット
      • 遺伝子工学・分子創薬学ユニット
      • 硬組織疾患病態解析学ユニット
      • 生体材料学ユニット
      • 臨床病態評価学ユニット
    • 顎口腔機能制御学講座
      • 咀嚼機能解析学ユニット
      • 生体調整制御学ユニット
      • 臨床機能評価学ユニット
    • 健康増進口腔科学講座
      • 口腔健康分析学ユニット
      • 口腔健康政策学ユニット
      • 医療経営政策学ユニット

研究活動

  • 総合歯科医学研究所を中心にグローバルな研究活動
    • 2005年より「器官再生」の国際共同研究プロジェクト(ICORP)に参画した。
    • 2008年にメルトン教授率いるハーバード幹細胞研究所(HSCI)と、共同研究・学術協定を締結。
  • 「科学研究費補助金」採択率について
    • 科学研究費(科研費)採択実績は、大学の研究活動のバロメーターとして重要な位置を占めているが、近年、松本歯科大学においては、配分額が著しく増加し、2006年度は、過去最高の1億5745万円の交付となり、歯学系分野ではトップクラスになる。さらに2006年度新規採用分における採択率は31.3%となり、全国の国公立私立研究機関の中で第17位にランキングされ大きく報道された。また、2009年度の科研費の交付件数は過去最高の62件となり、総額は約1億4000万円。ちなみに2009年版大学ランキング(朝日新聞社刊)によると、本学の科研費配分額は教員一人あたり1,166,633円で、56位にランクされた。

関連施設

学費

2012年度

  • 初年度学生納付金額   2,680,000円(授業料のみ、入学金なし、別途諸納付金30万円必要)
  • 卒業までの学生納付金額 18,680,000円(別途諸納付金180万円必要、教科書代・教材費等は含まない)

2009年度までは入学から卒業までに要する費用が高額なことで知られていたが、これまで教育に必要な諸施設が概ね完成したことで現在では私立歯学部の中で最も低いランクの金額にまで減額されている。さらに2009年度より特待生制度を設けて、大幅な学費減免措置も行われている。

歯科医師国家試験合格率

受験者数 合格者数 合格率
新卒 52 38 73.1%
既卒 121 34 28.1%
総数 173 72 41.6%

第104回(H23年)試験結果より。

関連項目

広告・宣伝活動

交通アクセス

最寄の停留所

脚注

  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite journal

外部リンク

テンプレート:高等教育コンソーシアム信州 テンプレート:Asbox