東日本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Pathnav 東日本(ひがしにほん、ひがしにっぽん)は、日本を大きく分ける時に使用される語で、日本の半分を指す。対義語は西日本。ただし、法令などで定められているものではなく、その範囲も明確ではない。

範囲

一般には北海道東北地方関東地方の1都1道12県を指す。[1][2]

広くは中部地方も含め[3]、狭くは北海道のみを「北日本[4]さらに狭くは東北地方も「北日本」に含め、関東地方および中部地方のみを指す場合もある[5]

地質学の分野では、フォッサマグナの糸魚川~姫川・青木湖・松本盆地・塩尻・釜無川・早川・富士川以東を東日本とする[6][7][8]説もあれば糸魚川静岡構造線以東を東日本とする説もある。

方言学の分野では東日本方言(東部方言)は、北海道方言東北方言関東方言東海東山方言新潟長野岐阜愛知以東を指す[9]

各種文化面から新潟長野静岡の各県以東を東日本とする場合もある[10][11]

気象予報では、北日本・東日本・西日本の3分類になっており、関東甲信北陸東海三重県も含む)を指し、北海道・東北は北日本とされている[12]

また、近畿地方に対する関東地方や、畿内に対する南関東西国に対する東国(例:東日本放送)を指す場合もある。 他には生物相がある[13]

日本のほぼ中央に位置する愛知県のウェブサイトには「愛知県は地理的には東日本に含める場合が多いようです」という記述がある[14]

電源周波数における東日本

東日本地域での交流電源の周波数は50Hzと60Hzである。境界は静岡県の富士川、山梨県、群馬県及び新潟県の糸魚川以東。詳しくは「商用電源周波数#日本の商用電源周波数」を参照のこと。

東日本を冠した主な企業・団体名

付記

関連項目

脚注及び参照

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:日本の地域
  1. 谷岡武雄山口恵一郎監修・三省堂編集所編『コンサイス日本地名事典 第3版』(三省堂、1989年12月発行)の「東日本」①の項目によれば「関東・東北・北海道の総称」と表記してある。
  2. 小学館『日本地名大百科 ランドジャポニカ』の「東日本」の項目によると、通常は関東、東北、北海道の3つの地方を東日本とする表記がある。
  3. 『広辞苑 第五版』(岩波書店)の「東日本」の項目による。
  4. 『コンサイス日本地名事典 第3版』(三省堂、1989年12月発行)の「北日本」の項目による。
  5. 『コンサイス日本地名事典 第3版』(三省堂、1989年12月発行)の「北日本」の項目によれば「東北地方・北海道の総称」である。
  6. 谷岡武雄山口恵一郎監修・三省堂編集所編『コンサイス日本地名事典 第3版』(三省堂、1989年12月発行)の「東日本」②の項目。
  7. 中学校学習指導要領解説 社会編 P52 - 文部科学省のウェブサイト
  8. 東京学芸大学 2010 年度重点研究 教員養成課程における「小学校社会科」教育プログラムの開発 報告書 P18 - 東京学芸大学のウェブサイト
  9. 東条 操 (1954)『日本方言学』(吉川弘文館)。
  10. 『コンサイス日本地名事典 第3版』(三省堂、1989年12月発行)の「東日本」の③項目
  11. 秋庭隆編 『日本地名大百科―ランドジャポニカ)』 小学館 (1996) ISBN 978-4095231013, 東日本の項)
  12. 気象庁地域名
  13. 例えば、浜島書店編集部『ニューステージ 新訂 生物図表』(浜島書店、2002年11月発行)の189頁に掲載されている「アカネズミの染色体分布図」によれば、アカネズミの染色体のグループは富山浜松線を境に東西に分かれている。
  14. 愛知県は東日本ですか、西日本ですか? - 愛知県のウェブサイト
  15. 三省堂編集所編『最新 全国市町村名事典』(三省堂、2006年6月初版発行)の「あさひ-まち2 朝日町」の項目による。
  16. 平成23年度大学入試センター試験受験上の注意を掲載