東京理科大学

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テンプレート:Infobox 東京理科大学(とうきょうりかだいがく、テンプレート:Lang-en)は、東京都新宿区神楽坂一丁目3に本部を置く日本私立大学である。1949年に設置された。大学の略称は主に理科大。他に東京理科、東京理大、東理大、理大、TUS(以前はSUT)も使用されることがある。

目次

概観

大学全体

東京理科大学は東京物理学講習所(後に東京物理学校に改称)を前身とする理系学部を中心とする大学である。明治30年に京都帝大が創立され、そこに理工科大学(理工学部)が設置されるまで、明治期に自然科学の教育を施したのは東大と物理学校だけであり[1]、自然科学教育を施す現存する高等教育機関として2番目に長い歴史を持ち、私学としては最古である。夏目漱石の『坊っちゃん』に登場する「物理学校」は、この東京物理学校を指す。

2006年の同学創立125周年を期に、「Con'science'(カンシャンス:英語・フランス語で「良心」の意)〜21世紀の「科学」は「良心」へ向かう〜」のコンセプトを打ち出した。

建学の精神(校訓・理念・学是)

「理学の普及をもって国運発展の基礎とする」

教育および研究

教育と研究をともに重視する教育研究機関を目指している。教育面では、建学時からの伝統である実力を備えた学生のみを卒業させるという「実力主義」を受け継ぐ。研究面では、情報科学教育研究機構、総合研究所および生命科学研究所などの整備・拡充に努めている。

学風および特色

8学部33学科を有する日本を代表する規模の理工系総合大学である。前身の東京物理学講習所、および東京物理学校が夜学として開設された経緯から、現在も夜間学部である理学部第二部および工学部第二部を有する。2003年(平成5年)には、唯一の文系学部となる経営学部が設置された。

現在は一般の大学同様に入学試験が課せられているが、東京物理学校時代は入学試験を行わずに希望者全員を入学させるものの卒業基準は厳しく、実力の無い者は卒業させないという方針が取られており、卒業者は入学者の10%にも満たなかった[2]

また、日本が近代化を成し遂げた明治から大正にかけて、当時のエリート養成学校である師範学校と中等学校の数学、物理学、化学の教員のうち、実に半数以上を物理学校の卒業生が占めていた[3]

就職状況(大学院含む)は91.6%で、卒業生2000人以上の大学で第1位[4]

学部卒業生の6割程度が大学院修士課程に進学し、東京理科大学大学院の他、東京大学大学院東京工業大学大学院に進学する者も多く、特に東京大学大学院への進学者数は全大学中第2位(東大からの進学者を除く)、東京工業大学への進学者数は同第1位(東工大からの進学者を除く)であり[5]、自大学院だけでなく他大学院への進学も多い。

本学の認知率であるが、国公私含めた全理工系大中、第1位である[6]

沿革

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略歴

政治・経済・法律に関する学問所が多かった1881年9月11日に「理学の普及を以って国運発展の基礎と成す」の信念の下、東京帝国大学仏語を卒業した21名の青年理学学士(櫻井房記高野瀬宗則千本福隆中村精男中村恭平小林有也寺尾寿保田棟太桐山篤三郎信谷定爾谷田部梅吉加瀬代助赤木周行三守守難波正和田雄治沢野忠基三輪桓一郎名村程三鮫島晋豊田周衛)によって東京物理学講習所が、麹町区飯田町四丁目1番地(現在の千代田区飯田橋二丁目1番地から九段北一丁目6番地周辺、九段下)の私立稚松(わかまつ)小学校の一部を借りて設立される。

設立当時、授業は夜間に行われていた。実験機材は創立者21名の母校である東京帝国大学から講義の度ごとに借り入れ、終了後に返却していた。創立者達は仕事の傍ら無給で学生の指導にあたった。

1885年には財政が窮地に陥るも、創立者21名のうち16名(高野、千本、中村精男、中村恭平、寺尾、保田、桐山、信谷、谷田部、三守、難波、和田、三輪、名村、鮫島)が「維持同盟規則」(一人30円の寄付と週2回の無償講義、教師が都合で講義に出られない時は理由を問わず25銭を払うという決まり)を結び、この場を凌ぐ。

当初は移転を繰り返し、1886年11月に、神田小川町1番地の仏文会校舎へ移り、神楽坂に移るまで約20年間置かれた。夏目漱石の「坊っちゃん」の主人公が通ったのは、この校舎である。

夜間部は、理学部第二部および工学部第二部があり、夜学として創立した本学を象徴する学部である。

なお、専門学校時代(東京物理学校)までは入試試験は存在しなかった。

年表

  • 1881年明治14年)
  • 1882年(明治15年)
    • 進文学舎(本郷区元町二丁目)へ移転。
    • 11月 - 神田区今川小路三丁目9番地(現在の神田神保町三丁目)に校舎取得し、教員一同が土地所有者となる。
  • 1883年(明治16年)- 9月 東京物理学校へ改称。
  • 1884年(明治17年)- 9月15日 台風により校舎が倒壊。まもなく、共立統計学校(九段下牛ケ淵)の校舎にて授業再開。
  • 1885年(明治18年) - 維持同盟規則を結ぶ。
  • 1886年(明治19年)
    • 9月 - 成立学舎(神田区駿河台淡路町)へ移転。指導科目に化学を追加したが、化学は火災危険があるとの理由で退去を迫られたため。
    • 11月 - 仏文会校舎(神田小川町1番地。現在の千代田区神田小川町二丁目)へ移転。この校舎は、東京法学校が所有する元勘工場の建物で、これを仏文会が借り、昼間は東京仏語学校が使用し、夜間は本校が使用していた。
  • 1888年(明治21年) - 初の卒業式を挙行。
  • 1889年(明治22年)
    • 9月 - 初めて昼間部を置く(間もなく中止)。
    • 11月 - 仏文会校舎を2,200円で購入。
  • 1897年(明治30年)2月 - 昼間部を設置。
  • 1906年(明治39年)7月 - 神楽坂二丁目24番地に、木造新校舎を竣工し移転。
  • 1915年大正4年)5月26日 - 財団法人東京物理学校設立。
  • 1916年(大正5年)3月26日 - 各種学校から専門学校へ昇格。
  • 1923年(大正12年)4月 - 昼間部を置き、第一部(昼間部)と第二部(夜間部)の二部制となる。
  • 1928年昭和3年)10月21日 - 寺尾文庫(図書館の前身)を敷設。
  • 1937年(昭和12年)10月 - 旧1号館校舎を新築。
  • 1938年(昭和13年) - 校章、制服、制帽を制定。この頃から、昼間部主体となる。
  • 1939年(昭和14年) - 創立記念日を制定(設立広告を掲載した6月13日とする)。
  • 1940年(昭和15年) - 校歌を制定。
  • 1942年(昭和17年) - 東京都北多摩郡府中町字国分寺前に、大学予科敷地(約6万m²)の土地を購入。後にグラウンドとなる。
  • 1943年(昭和18年) - 八王子西中野町に、大学予科校舎として、廃織物工場と土地(約700坪)を購入。後に農業理科学科の学生寮などとなる。
  • 1944年(昭和19年) - 文部省の指示により、無試験入学制度を廃止。
  • 1946年(昭和21年) - 八王子郊外に、農業理科学科の校地として、土地(約80,900坪)を取得。
  • 1948年(昭和23年) - 八王子郊外の校地が、自作農創設特別措置法に基づき強制買収される。
  • 1949年(昭和24年)
    • 4月1日 - 学制改革により東京理科大学を設置し、理学部を置く[8]。これにより1951年まで、大学生(東京理科大学)と、専門学校生(東京物理学校)が混在した。
    • 5月4日 - 東京理科大学として初の入学式を挙行。
    • 7月 - 財団法人東京物理学校から、財団法人東京物理学園へ改称。
  • 1950年(昭和25年)3月 - 農業理科学科を廃止。
  • 1951年(昭和26年)
    • 3月1日 - 私立学校法により組織変更し、財団法人東京物理学園から、学校法人東京物理学園になる[9]
    • 3月10日 - 東京物理学校として最後の卒業式(第100回卒業式)を挙行。
    • 3月31日 - 専門学校東京物理学校が廃校[10]
  • 1957年(昭和32年) - 関門制度(2年次に進級する際に特定科目(関門科目)の修得を義務づけ、4年次における卒業研究を履修する資格として卒業までの必要単位数の上限を設定)を導入。
  • 1958年(昭和33年)
    • 国分寺校地(グラウンド)を東芝へ売却。
    • 4月1日 - 神楽坂校舎に大学院理学研究科(修士課程)を設置[11]
  • 1960年(昭和35年)4月1日 - 薬学部を設置[12]
  • 1962年(昭和37年)4月1日 - 工学部を設置[13]
  • 1966年(昭和41年) - 野田校舎(現在の野田キャンパス)が竣工し、本年のみ工学部の一部を置く[14]
  • 1967年(昭和42年)4月1日 - 野田校舎に理工学部を設置[15]
  • 1976年(昭和51年)4月1日 - 神楽坂校舎に工学部の夜間部として工学部第二部を設置[16]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 野田校舎に基礎工学部を設置[17]
  • 1988年(昭和63年)4月1日 学校法人名を「学校法人東京理科大学」へ変更[18]
  • 1991年平成3年)4月1日 - 野田校舎に基礎工学研究科を設置[19]
  • 1993年(平成5年)4月1日 - 久喜校舎竣工。久喜校舎に経営学部を設置[20]
  • 1997年(平成9年)4月1日 - 久喜校舎に経営学研究科を、野田校舎に生命科学研究科を設置[21]
  • 2001年(平成13年) - 英語表記をScience University of TokyoからTokyo University of Scienceに変更する。
  • 2002年(平成14年)4月1日 - 理学部の応用数学科を数理情報科学科に改称[22]
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 薬学部が神楽坂校舎から野田校舎に移転。
  • 2004年(平成16年)7月 - 九段にある旧都市基盤整備公団の土地・建物を取得(九段校舎)。神楽坂キャンパスが2校舎体制になるため、他の「校舎」表記を「キャンパス」とする。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 薬学教育6年制移行により、薬学部薬学科を6年制に移行。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月26日 - 葛飾区と新キャンパス用地約30000平米の土地譲渡契約を締結。
    • 4月1日 - INSイノベーション専攻 開設
  • 2013年(平成25年)4月1日 - 葛飾区新宿に新キャンパス完成。工学部第一部工業化学科と経営工学科を除き、九段校舎の工学部は葛飾キャンパスに移転。

基礎データ

所在地

教育および研究

組織

組織は、以下のとおりである[22]

学部

アルファベットによる学科の略は、ローマ字(例・数理情報科学科=Suri Joho Kagaku)、または英訳(例・建築学科=Architecture)の頭文字などから採られている。大学内部ではこの英字略称を使用することが多い。

理学部・工学部について、大学は両者の第一部と第二部をそれぞれ独立した学部として扱っており、学部長以下教学組織を完全に分離している。本項の記述もその見解に従う。ただし、文部科学省の認可は、同一学部内の第一部と第二部として下りている。したがって政府関係の研究会や評議会・諮問会議などでは第一部と第二部の区別なく「東京理科大学工学部教授」などと表記される。

  • 理学部第一部
    • 数学科(S科)
    • 数理情報科学科(SJ科)
    • 物理学科(B科)
    • 応用物理学科(OB科)
    • 化学科(K科)
    • 応用化学科(OK科)
  • 理学部第二部
    • 数学科(2S科)
    • 物理学科(2B科)
    • 化学科(2K科)
  • 工学部第一部
    • 建築学科(A科)
    • 工業化学科(C科)
    • 電気工学科(E科)
    • 経営工学科(i科)(2016年4月に葛飾キャンパスに移転し、情報工学科に改組)
    • 機械工学科(M科)
  • 工学部第二部(2016年4月以降学生募集停止)
    • 建築学科(2A科)
    • 電気工学科(2E科)
    • 経営工学科(2i科)
  • 薬学部
    • 薬学科(YP学科)
    • 生命創薬科学科(YM学科)
2004年の学校教育法および薬剤師法の改正による薬学教育6年制への移行に伴い、2006年度から薬学科(6年制)、生命創薬科学科(4年制)の2学科に改組された。2017年度までの生命創薬科学科入学者は、大学院薬学研究科の修士課程を修了し、不足科目の追加履修を一定期間内に行い厚生労働大臣の個別認定を経た後に、薬剤師国家試験の受験資格が与えられる。
  • 理工学部
    • 数学科(MA科)
    • 物理学科(PH科)
    • 情報科学科(IS科)
    • 応用生物科学科(BS科)
    • 建築学科(AR科)
    • 工業化学科(CI科)
    • 電気電子情報工学科(EE科)
    • 経営工学科(IA科)
    • 機械工学科(ME科)
    • 土木工学科(CV科)
  • 基礎工学部
    • 電子応用工学科(TE科)
    • 材料工学科(TM科)
    • 生物工学科(TB科)
  • 経営学部
    • 経営学科(MS科)
学部の再編

大学院

専門職大学院

  • イノベーション研究科
    • 技術経営専攻、知的財産戦略専攻

専攻科

  • 理学専攻科
    大学卒業者を対象とした夜間教育のための専攻科
    • 数学専攻、物理学専攻(2004年4月以降学生募集停止)、化学専攻(2004年4月以降学生募集停止)

附属機関

生命医科学研究所
  • 免疫生物学研究部門
  • 分子生物学研究部門
  • 生命情報科学研究部門
  • 生命工学技術研究部門
  • 発生及び老化研究部門
  • 実験動物学研究部門
  • 共同研究部門
  • 客員研究部門
総合研究機構

2005年11月に研究体制を強化するために設置された。

  • 研究センター部
    • 火災科学研究センター(野田)
    • 赤外自由電子レーザー研究センター(野田)
    • 量子生命情報研究センター(野田)
    • ナノ粒子健康科学研究センター(野田)
    • ポリスケールテクノロジー研究センター(野田)
    • キラルマテリアル研究センター
    • 界面科学研究センター
    • がん医療基盤科学技術研究センター
    • グリーン&セーフティー研究センター
    • 戦略的物理製剤学研究基盤センター
    • RNA科学総合研究センター
  • 研究部
    • インテリジェントシステム研究部門(野田)
    • 物質界面化学研究部門
    • 数学教育研究部門(神楽坂)
    • 知識インターフェース研究部門(野田)
    • ものづくり・先端計測科学研究部門
    • 次世代フォトニック応用研究部門
    • ケミカルバイオロジー研究部門
    • 危機管理・安全科学技術研究部門
    • トランスレーショナルリサーチ部門
    • 先端デバイス研究部門
    • 太陽光発電研究部門
    • エコシステム研究部門
  • 研究技術部
    • 研究機器センター
  • 社会連携部
  • 共同利用・共同研究推進部
    • 火災安全科学研究拠点
総合教育研究機構
  • 情報科学教育センター
  • バイオインフォマティクス教育センター

附属図書館

  • 神楽坂図書館
  • 野田図書館
  • 長万部図書館
  • 久喜図書館

近代科学資料館

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研究

21世紀COEプログラム

21世紀COEプログラムとして、1件のプロジェクトが採択されている。

  • 2003年
    機械、土木、建築、その他工学系
    先導的建築火災安全工学研究の推進拠点

グローバルCOEプログラム

グローバルCOEプログラムとして、1件のプロジェクトが採択されている。

  • 2008年
    機械、土木、建築、その他工学
    先導的火災安全工学の東アジア教育研究拠点

私立大学学術研究高度化推進事業

  • キラル構造を中心とする先導的配向材料の開発と高機能化
    • キラルマテリアル研究センター

先端技術実証・評価設備整備事業(産学官の「技術の橋渡し拠点」整備事業)

  • 光触媒国際研究センター

大学教育の国際化推進プログラム

  • 先端的国際連携支援
    • 2007年
      グローバル時代に活躍する理工系人材の養成

産学官連携戦略展開事業

戦略展開プログラム

創造的産学連携体制整備事業補助金(創造的産学連携事業)

  • 複合領域『知財群』創造的活用ネットワーク構築(幹事校)

大学知的財産本部整備事業

  • 東京理科大学科学技術交流センター(RIDAI SCITEC)

大学教育の国際化加速プログラム

国際共同・連携支援(総合戦略型)

  • 33件の申請があり、私立大学では唯一採択された(6件採択)
  • 総合的な国際連携に基く理工学教育拠点形成

先端研究施設共用イノベーション創出事業

  • 赤外自由電子レーザー共用による先端計測分析技術研究拠点形成

学術フロンティア推進事業

  • 基礎工学連携による革新的な物質・材料創出事業:アトミックテクノロジーを起点とした物質・材料研究の新展開―ポリスケールテクノロジーの創出―

私立大学戦略的研究拠点形成支援事業

  • ナノ・バイオ界面技術の創成とその応用
  • がん医療基盤科学技術創出拠点の形成
  • 安全安心のための物質科学研究拠点
  • 薬物の患部への効率的送達と副作用の軽減を目的としたナノDDSの設計と調製
  • RNAを中心とした生命の秩序的制御メカニズムの総合的解析
  • ホログラフィ技術による次世代記録媒体作製技術および四次元流体計測技術の開発
  • 環境と次世代健康科学―疾患原因解明と予防に向けた先進的研究

私立大学学術研究高度化推進事業

  • ハイテク・リサーチ・センター整備事業
    • 量子論から見る情報と生命の研究
    • マクロファージをターゲットにした新規薬物送達システムの開発、特に慢性難治性感染症および肺がん治療を目的とした経肺吸収製剤の開発、並びに低侵襲性乳がん治療法の開発
    • キラルマテリアル研究センター
    • 有機及び無機先端材料、特にケイ素材料、セラミック材料あるいはハイブリッド材料の合成・物性機能の分子レベルでの解明、材料の組織化による素子開発
    • 高度光利用グリーン科学技術研究センター
      光環境解析プロジェクト
      太陽光エネルギー変換プロジェクト
      光応答物質創製プロジェクト
    • 計算機仮想空間内実験プラットフォームの構築と先端計算科学の開拓
    • 高機能新素材の合成と解析
  • 学術フロンティア推進事業
    • アトミックテクノロジーを基点とした物質・材料研究の新展開 - ポリスケールテクノロジーの創出 -
    • ナノ粒子の健康影響の解明とその克服に関する研究
    • アポトーシス制御性リード化合物の創製
    • ホリスティックアプローチによる計算科学の新展開
  • 社会連携研究推進事業
    • マッスルスーツ (R) の実用化開発
  • 先端技術実証・評価設備整備事業(産学官の「技術の橋渡し拠点」整備事業
    • ナノサイエンス・テクノロジープロジェクト

教育

  • 特色ある大学教育支援プログラム(2003年度)
    • 全寮制に基づく全人的教養教育
  • 資質の高い教員養成推進プログラム(2006年度)
    • 理数教員養成におけるSTCプログラム開発
  • 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(2006年度)
    • 全人的教養教育の新たな展開-科学者としての良心を持ち、創造的知性を備えた人材の育成-
  • 地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム(2006年度)
    • 全国的薬学教育グリッドの構築
  • 理数学生応援プロジェクト(2007年度)
    • スーパーサイエンティスト育成プログラム
  • 女子中高生の理系進路選択支援(2008年度)
    • 「科学のマドンナ」プロジェクト
  • 専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム(2008年度)
    • コンセプト・フィールド・ダイナミクス教育
  • 大学教育・学生支援推進プログラム(2009年度)
    • 今が大切 就職支援活動を中心とした創造的な人材育成プログラム
  • JST「サイエンス・リーダーズ・キャンプ」(2013年度)
    • SSHレベルの総合指導力養成 〜体験を通して身につける授業実践力〜

大学関係者と組織

大学関係者一覧

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施設

キャンパス

神楽坂キャンパス

  • 使用学部:理学部第一部(応用物理学科を除く)・理学部第二部・工学部第一部工業化学科、経営工学科・工学部第二部建築学科(1 - 2年次)・電気工学科(1 - 2年次)・経営工学科
  • 使用研究科:大学院理学研究科(応用物理学専攻を除く)・大学院工学研究科(工業化学専攻、経営工学専攻)
  • 使用附属施設:大学本部、近代科学資料館、森戸記念館、ナノサイエンス・テクノロジー研究センター
  • 所在地:東京都新宿区神楽坂
  • 交通アクセス:飯田橋駅中央・総武緩行線地下鉄東西線有楽町線南北線都営大江戸線)から徒歩5 - 8分

1 - 3、6 - 9号館は狭い土地に建ち並ぶビル群となっている。校舎間の公道はほとんど私道化され、学生たちが群がっている。図書室は1号館の9 - 11Fにある。これらの校舎がある場所から外堀通りを市ヶ谷方向に進んだ場所に、若宮校舎(数学科研究室)、11号館(ターミナル室)、5号館(化学科研究室・体育館)、10号館(化学科実験室)がある。10号館は市ケ谷駅の方がやや近く、法政大学ボアソナードタワー外濠の橋を渡った目の前にある。各建物は迷路のような連絡通路で結ばれている。2004年から2013年の間は都市基盤整備公団旧本社を取得したことに伴い、九段校舎との2校舎体制となっていた。2003年4月に薬学部校舎が野田に移転、跡地に5号館を新設したのを皮切りに再構築計画が進行中であり、当初は2006年4月 - 9月に2・3・7・8・9号館を解体し、それに引き続き跡地に新2号館を新築する予定[23]であった。しかし、所在地である新宿区2006年3月31日に施行した建築物の絶対高さ制限規定によって、制限を大幅に越える新2号館の建築計画は頓挫し、計画開始から2年半ほど経った2008年9月現在も工事は9号館の一部を解体するに留まっている。計画の大幅な遅れから、学生や地元の神楽坂商店街にも深刻な影響が出始めているため、新2号館・学生会館の計画を縮小、葛飾区金町の工場跡地に土地を取得し新たなキャンパスを建設した。その第1段階として葛飾区が実施する大学誘致事業に応募、誘致大学に選定された[24]

葛飾キャンパス

  • 使用学部:理学部第一部応用物理学科、工学部第一部建築学科・電気工学科・機械工学科、工学部第二部建築学科(3 - 4年次)・電気工学科(3 - 4年次)、基礎工学部(2 - 4年次)
  • 使用研究科:大学院理学研究科(応用物理学専攻)、大学院工学研究科(建築学専攻・電気工学専攻・機械工学専攻)、大学院基礎工学研究科
  • 使用附属施設:無し
  • 所在地:東京都葛飾区新宿
  • 交通アクセス:金町駅常磐緩行線京成金町線)から徒歩10分

「神楽坂校舎」の項で述べたとおり、2013年4月に葛飾キャンパスが設置された。この場所は三菱製紙中川工場跡地である。大学を隣接する公園と一体化させ「パーク型キャンパス」をコンセプトに、地域住民や学生が集い憩う空間を目指す。

野田キャンパス

  • 使用学部:工学部(1966年のみ)[14]理工学部1967年-)、基礎工学部(1987年-2012年)、薬学部2003年-)
  • 使用研究科:大学院理工学研究科(1972年-)、大学院薬学研究科(1978年-)、大学院基礎工学研究科(1991年-2012年)、大学院生命科学研究科(1997年-)
  • 使用附属施設:グラウンド(1959年-)、総合体育館(1973年-2002年)、セミナーハウス(1974年-)、創立100周年記念図書館野田分館(1982年-)、情報メディアセンター(1995年-)、計算科学フロンティア研究センター(1996年-)、赤外自由電子レーザー(IR-FEL)研究センター(1999年-)、先端材料研究センター(2001年-)、森戸記念体育館(2002年-)、ゲノム創薬研究センター(2002年-)、21世紀COE火災科学研究センター(2005年-)、DDS研究センター(2005年-)、ホリスティック計算科学研究センター(2005年-)、コミュニケーション棟(2005年-)、量子生命情報研究センター(2006年-)、ナノ粒子健康科学研究センター(2006年-)、ポリスケールテクノロジー研究センター(2006年-)、カナル会館(2006年-)、光触媒国際研究センター(2013年-)
  • 所在地:千葉県野田市山崎(キャンパスの一部は流山市西深井に所在)
  • 交通アクセス:運河駅東武野田線)から徒歩5分

野田市南部、利根運河沿いにあるキャンパス。グラウンドや体育館、宿泊施設なども完備されている。講義棟や薬学部キャンパスなど新しい施設も多い。大学では当キャンパスをリサーチパーク型キャンパスと位置づけており、再構築に伴って様々な研究施設が建設されている。野田校舎の附近には霊波之光という宗教法人の建設物が設置してある。

1958年国分寺校地(1942年および1943年に購入し、農業理科学科が置かれ、同学科廃止後グラウンドとなっていた)の売却益をもとに、87,491 の土地を購入し、1959年11月に運動場の造成が完了。1966年3月に1号館(講義棟)を竣工し、同年6月までに171,652m²、1977年度までに572,679 m²の校地を取得した。1980年には、隣接する山林約60,000m²の借地権を同窓会が取得し寄贈された(理窓会記念自然公園)。1990年までは国道16号の北東側もキャンパスの一部(自動車練習場)であったが、NHK朝の連続ドラマ「君の名は」の屋外セットロケ撮影地として利用された後、関東運輸局千葉運輸支局野田自動車検査登録事務所となった。2013年に基礎工学部(2 - 4年次)と基礎工学研究科が葛飾キャンパスに移転。

久喜キャンパス

1993年に開設された。久喜市はキャンパスを誘致するために、用地取得や校舎建設のため30億円の補助金を拠出、また周辺道路を約10億円かけて整備した[25]。2011年7月、東京理科大学側から久喜市に、久喜キャンパスから神楽坂キャンパスへの全面移転を希望していることが伝えられた。その後両者の間で協議が行われたが、2012年6月、2016年度より経営学部2年生から4年生までを神楽坂キャンパスに移す方針であることが明らかになっている[25][26]

久喜駅から西に約2.7 km地点に位置し、キャンパス付近は水田や畑が多く存在する農業地域である。校舎は3階建て(一部2階建て)、A棟からE棟までが、それぞれ「凹」の字のように建てられ、各棟および図書館はシームレスに行き来できる。キャンパスの敷地面積は約135,000 m²だが、校舎の床面積は相対的に小さい。また敷地内にはぶどう園がある。東武鉄道と東日本旅客鉄道の久喜駅の西口から東京理科大学久喜校舎まで無料のスクール・バスが運行をしているが、便はそれ程多くはない。また、校舎内においては全館禁煙とされており、喫煙者は建物の外側に設置してある灰皿附近においてのみ喫煙が可能である。

理科大経営学部の特徴は、数量的・計量的な解析を中心とした科学的なアプローチによるイノベーション重視の経営学部である。また、文理融合は経営学部のモットーの1つとしている(教授陣の約半分の人数が理学/工学系である(2011年3月現在※語学系分野のスタッフを除く))。管理会計を中心とした会計学、経済政策・コンピューテーショナルエコノミクスに重点をおいた数理経済学を行っており、日銀グランプリ(2005年以降)や 日経STOCKリーグ(2003年以降)に応募している。 就職においても、読売新聞が発行・編集する『就職に強い大学』2012年度版の,学部別就職率ランキングで全国1位となった[27]。 また、2013年度版の『就職に強い大学』でも学部別就職率ランキングで全国1位となった[28]。 久喜校舎における経営学研究科、経営学部のみで実施されている学園祭を「久喜祭」として毎年11月ごろに実施している。

長万部キャンパス

基礎工学部の1年次は全寮制(4人部屋)の長万部キャンパスで過ごす。4月の入学式を日本武道館で終えた新入生は、そのまま大型バス11台程度で羽田空港へ向かう(学生の間では「拉致」と称されている)。このため入学式とは思えない量の荷物を抱えて式に参加する。また、この学部は1年次には留年が発生せず強制的に(習得単位数が0であっても)2年生に進級し、葛飾キャンパスに移動することになる。他学部と異なり3年生への進級時に留年が発生する。

この長万部キャンパスがあるため、長万部町の年代別人口比率では18 - 19歳の分布が飛び抜けて高くなっている[29]

対外関係

地方自治体との協定

他大学との協定

系列校

学校法人東京理科大学が設置している以下の大学は系列校という扱いになっている。

脚注

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参考文献

  • 東京理科大学『平成16年度版学園生活』
  • 馬場錬成『物理学校;近代史の中の理科学生』、中公新書ラクレ、2006年、ISBN 4121502078

Wiki関係他プロジェクトリンク

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公式サイト

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  1. 東京理科大学の沿革
  2. 馬場錬成『物理学校-近代史のなかの理科学生-、中公新書ラクレ
  3. 『東京理科大学報』第177号、2010年4月26日
  4. 『サンデー毎日』2009年7月19日号、「卒業生2000人以上の大学就職率ベスト20」
  5. 朝日新聞社『AERA』、2009年2月23日発売号
  6. リクルート 進学ブランド力調査2010
  7. 設立広告
  8. テンプレート:Cite wikisource
  9. 1951年(昭和26年)4月18日文部省告示第11号「私立学校法附則により財団法人がその組織を変更して学校法人となる認可」
  10. 1951年(昭和26年)7月27日文部省告示第34号「津田塾專門学校等の廃止認可」
  11. テンプレート:Cite wikisource
  12. テンプレート:Cite wikisource
  13. テンプレート:Cite wikisource
  14. 14.0 14.1 東京理科大学白書編纂委員会『東京理科大学の現状と課題』(平成18年度版)、13頁、2007年3月
  15. テンプレート:Cite wikisource
  16. 1976年(昭和51年)1月26日文部省告示第6号「大学及び短期大学の設置並びに大学の学部及び短期大学の学科の設置を認可した件」
  17. 1987年(昭和62年)3月7日文部省告示第23号「大学、短期大学、大学の学部、短期大学の学科及び大学の学部の学科の設置を認可した件」
  18. 官報』第18317号、29ページ「学校法人名変更のお知らせ」、1988年(昭和63年)3月14日
  19. 1991年(平成3年)4月18日文部省告示第42号「大学院及び大学院の研究科の設置を認可した件」
  20. 1993年(平成5年)3月31日文部省告示第43号「大学、短期大学、大学の学部、短期大学の学科及び大学の学部の学科の設置を認可した件」
  21. 1997年(平成9年)3月24日文部省告示第49号「大学、短期大学、大学の学部、短期大学の学科、大学の学部の学科、短期大学の学科の通信教育の開設及び大学院並びに大学院の研究科の設置を認可した件」
  22. 22.0 22.1 テンプレート:PDFLink - 東京理科大学
  23. 神楽坂地区再構築計画に伴う臨時移転についてのお知らせ - 東京理科大学、2004年7月6日
  24. 学生集会で金町キャンパス取得の白紙撤回要求などを決議 - 東京理科大学新聞会、2009年3月12日
  25. 25.0 25.1 テンプレート:Cite webテンプレート:リンク切れ
  26. テンプレート:Cite webテンプレート:リンク切れ
  27. 経営学部公式サイト
  28. 経営学部公式サイト
  29. 町の人口 長万部町役場 記事内の地区別世帯人口数 富野(ウチ 理大生)