東京オペラシティ

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東京オペラシティ(とうきょうオペラシティ)は、東京都新宿区西新宿三丁目にある複合文化施設。

概要

当地には元々、東京工業試験所小田急百貨店配送センター、淀橋電話局京王バス操車場などがあった。

東京オペラシティは、1985年の国際設計競技による柳澤孝彦TAK建築・都市計画研究所設計の新国立劇場と、NTTファシリティーズ都市計画設計研究所・柳澤孝彦TAK建築・都市計画研究所の共同設計による民間の超高層複合施設「東京オペラシティビル」からなる街区の名称である。しばしばこのうちの民間建物部分を指す。

両者は、ガレリアと呼ぶ高さ20m・長さ200m、3層の半外部空間でつながる。空調などの設備は隣のNTT東日本本社ビルと共用の地域冷暖房プラントを持ち、山手通り下の地中で繋がっている。また、利用者の歩行者ネットワークとして山手通り横断橋でも2階レベルで繋がっている。民間部分は東京オペラシティビル株式会社と財団法人東京オペラシティ文化財団とにより管理・運営されている。

歴史

主な施設

  • 地下4階 - 1階:駐車場(1階は搬入口専用、地下4階は関係者以外利用不可)
  • 地下1階:サンクンガーデン、リサイタルホール、京王新線初台駅連絡口
    • サンクンガーデン - 古代ギリシアの円形劇場風の広場。
      • アートワーク - 和泉正敏による石積み。ジョナサン・ボロフスキーによるSinging Manという名の巨人のモニュメントが立っている。また、毎年クリスマスシーズンには、ジャンボクリスマスツリーが設置されている。
  • 地下1階 - 2階:レストラン・ショッピングフロア
  • 1階:東京オペラシティ郵便局
  • 1階 - 3階:高さ20m長さ200mの半戸外空間ガレリア
    • アートワーク - 和泉正敏による石積み、宮島達男によるタイムパッセージ、山口勝弘によるサウンドインスタレーション
  • 1階 - 4階:コンサートホールとタワー棟の間の吹抜け空間
    • アートワーク - 川上喜三郎によるエアーダンス、高木由利子の混乱する引力
  • 2階:オフィスロビー アートワーク;アントニー・ゴームリーによる立像
  • 3階:アートギャラリー、コンサートホール(タケミツメモリアル)
    • 近江楽堂 - 約50坪の室内楽ホール。四葉形をしており天井はドーム状である。
  • 4階 - 6階:ICC(NTTインターコミュニケーション・センター
  • 7階:貸会議室、東京オペラシティ歯科、オペラシティクリニック
  • 18階:カフェテリア・フードコート
  • 7階・18階・28階・38階・48階:オフィスエレベーター乗継階
  • 7階 - 52階:オフィスフロア
  • 53階 - 54階:展望レストランフロア

※かつてはアップルジャパンも入居されていたが、2013年(平成25年)5月に六本木ヒルズ森タワーへ移転した。

エレベーター

タワー棟のオフィスエレベーターは5バンク(A~Eバンク)あり、AバンクとEバンク(展望レストラン用)は三菱製、Bバンクは日立製、CバンクとDバンクは東芝製となっている。停止階は各バンクの行先階と乗継階で構成されている。2014年4月から2年にかけてオフィスエレベーターは順次リニューアル工事が実施される。リニューアル後はボタンがタッチ式からプッシュ式になる。また、工事中は乗継階が通過となるバンクもある。

2階・7階 - 18階
2階・7階・18階 - 28階
2階・7階・18階・28階 - 38階
  • Dバンク(東芝製、
2階・7階・18階・28階・38階 - 48階
2階・7階・18階・28階・38階・48階 - 54階

東京オペラシティ文化財団

同ビル内にあるコンサートホール、アートギャラリーを運営している。

コンサートホール

正式名称は「東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル」であり、1992年から準備段階の東京オペラシティビルの芸術顧問であった作曲家武満徹の名前を冠している。シューボックス型の平面、変形ピラミッド型の天井、2層のバルコニー席、天井に採光窓を持ち、ピラミッド状の反射版がステージ上部に浮かぶ。内装はホワイトオーク

リサイタルホール

平土間形式、舞台と客席は移動可能。

  • 座席数:286席

リハーサル室

東京フィルの練習場となっている。同オーケストラの事務所は、オペラシティ内にある。

アートギャラリー

東京オペラシティアートギャラリー。年4回程度企画展を開催、国内の若手作家を紹介する「Project N」も開催している。サンクンガーデンを取囲むプラン。天井高6mのハイサイドライトを持つギャラリー1,2、4階の展示室ギャラリー3,4、コリドールから構成される。ミュージアムショップのギャラリー5が隣接。

諸事情

  • ガレリアを境に新宿区渋谷区に分かれており、隣接する新国立劇場は渋谷区本町に位置する。
  • 回転ドアは、2004年に六本木ヒルズ森タワーで発生した事故を受け一時使用禁止となったが、一部を除いて現在でも使用されている。また、オフィスエントランス入り口大型回転ドアには安全センサーが追加され、自動扉を併設したうえで、警備員を常時配置し、安全性を確保している。
  • 敷地内での撮影には私用商用に関わらず、基本的には許可が必要である。例外も多々存在する。

参考文献

  • 『劇場都市 東京オペラシティ物語』工作舎刊 ISBN 4875023170

関連項目

外部リンク

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