村田製作所

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テンプレート:Infobox 株式会社 村田製作所(むらたせいさくしょ、テンプレート:Lang-en-short)は、京都府長岡京市に本社を置く電子部品の製造ならびに販売をおこなう企業である。

電子部品専業メーカーとしては日本トップクラスに位置している。

概要

村田昭により、戦時中の1944年10月に京都市中京区の四条大宮北(四坊大宮町)の元染物工場を借りて工場として創業。元々はがいしなどの陶器製品を製造する町工場であった。主力商品はセラミックスコンデンサで世界随一のシェアを誇る。その他にも、セラミックフィルタ高周波部品、センサー部品も強い。いずれも世界的に圧倒的なシェアを持つ。原材料からの一貫生産に特徴がある。

会社としては1950年12月23日設立だが、村田昭は生産を始める前に火を使う仕事なので(火の神様である)愛宕神社へお参りした。 これを記念として後に村田製作所の創業記念日は10月15日と決められている。[1]

2000年代以降は新聞・テレビ広告にも力を入れ、「村田製作所は何をセイサクしているんだろう」という出だしで始まるテレビコマーシャルや、村田“科学少年少女”製作所といったテーマで展開される新聞広告など、企業イメージ向上に努めている。特に同社の技術を集めたムラタセイサク君というロボットが注目を集めている。

以前はお盆と正月に集中的にテレビコマーシャルを放映していたが、これは社員が帰省した際、「村田製作所」という社名から、町工場に勤めているものと勘違いされることが多かったということを踏まえてのものであった。

村田製作所は積層セラミックコンデンサでトップの地位を走るが、「にじみ出し戦略」と呼ぶ周辺分野の企業とのアライアンス、M&Aを進めており、ここ数年は周辺の部品にじわりと領域を拡大している。

主な製品

スポンサー提供番組

テレビCM

  • 現在放送中のテレビCMは3パターンあり、いずれもIC基盤の上に青い被り物をした男性が居るものとなっている。
  • ナレーターは緒川たまきがつとめている[2]

ムラタセイサク君

ファイル:Muratakun001.JPG
ムラタセイサク君(不倒停止中)
(CEATEC JAPAN 2005)

ムラタセイサク君(ムラタセイサクくん)とは、自転車に乗ったロボットで、倒れることもなく前にも後ろにも自力で進め止まれる機能を持つ。1990年に開発された自立走行ロボットを元に、ジャイロセンサなどムラタの技術を集めて2005年に発表された。

ジャイロセンサを用いて左右の揺れを検知し、胸部の円盤を回転させることでバランスを調整しているほか、超音波センサによる障害物検知、ショックセンサのよる段差や振動の検知、PCなどからの遠隔操作や画像の撮影と送信なども行えるようになっている[3]

また、その後の過程で周りからの要望を受け一輪走行技術の開発に成功したことや、内外からムラタセイサク君の女の子バージョンはないのかと言う声が上がったことなどを受け、2008年9月23日には一輪車走行を行う女の子キャラクターの一輪車ロボ「ムラタセイコちゃん」が発表された。ムラタセイコちゃんは若いスタッフを中心に開発し、デザインも若い女性社員が担当した[4]

関連会社

国内関連会社

海外関連会社

  • Murata Electronics North America, Inc. (USA)
  • Murata Electronics Trading Mexico,S.A. de C.V. (Mexico)
  • Murata World Comercial Ltda. (Brasil)
  • SyChip,L.L.C. (USA)
  • Murata Power Solution, Inc. (USA)
  • Murata Power Solution(Toronto) ULC (Canada)
  • Murata (China) Investment Co.,Ltd. (China)
  • Beijing Murata Electronics Co., Ltd. (China Beijing)
  • Wuxi Murata Electronics Co.,Ltd. (China Wuxi)
  • Shenzhen Murata Technology Co.,Ltd. (China Shenzhen)
  • Murata Electronics Trading(Tianjin)Co.,Ltd. (China Tianjin)
  • Murata Electronics Trading(Shanghai)Co.,Ltd. (China Shanghai)
  • Murata Electronics trading(Shenzhen)Co.,Ltd. (China Shenzhen)
  • Murata Company Limited (China HongKong)
  • Hong Kong Murata Electronics Company Limited (China Hong Kong)
  • Taiwan Murata Electronics Co., Ltd. (Taiwan)
  • Korea Murata Electronics Company, Limited (Korea)
  • SyChip Electronic Technology(Shanghai)Ltd. (China)
  • Murata Power Solutions(Shanghai)Co.,Ltd. (China)
  • Guangzhou Murata Power Solutions Limited (China)
  • Murata Electronics(thailand),Ltd. (Thailand Lamphun)
  • Murata Electronics(Malaysia) Sdn.Bhd. (Malaysia Batu Gajah)
  • Murata Electronics Singapore(Pte.)Ltd. (Singapore)
  • Thai Murata Electronics Trading,Ltd. (Thailand)
  • Murata Electronics Philipincs inc. (Philippines)
  • Murata Electronics(Malaysia)Sdn.Bhd.Kuala Lumpir office (Malaysia)
  • Murata Electronics(Malaysia)Sdn.Bhd.Penang office (Mlaysia)
  • Murata Electronics(India)Private Limited (India)
  • Murata Electronics(Vietnam)Co.,Ltd. (Vietnam)
  • Murata Electronics Europe B.V. (Netherlands)
  • Murata Electronics Europe B.V. Helsinki Office (Finland)
  • Murata Electronics(Netherlands)B.V. (Netherlands)
  • Murata Electronics(Netherlands)B.V. Stokholm Office (Sweden)
  • Murata Electronics(Netherlands)B.V. Barcelona Office (Spain)
  • Murata Electronics(UK)Limited (U.K)
  • Murata Electronik GmbH (Germany)
  • Murata Electronik GmbH Budapest Office (Hungary)
  • Murata Electroniqus SAS (France)
  • Murata Elektronik GmbH, Opfikon Branch,Switzerland (Switzerland)
  • Murata Elettronica S.p.A. (Italy)
  • Murata Power Solutions(Milton Keynes)Limited (U.K)
  • Murata Power Solution(Celab)Limited (U.K)

過去の関連会社

1982年9月、村田製作所が55%の株式を取得し傘下におさめた。1989年4月、村田製作所本体に吸収合併され消滅。

脚注

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外部リンク

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  1. http://www.murata.co.jp/corporate/history/chapter01.html
  2. テレビCM - 村田製作所 2011年12月31日閲覧
  3. http://www.murata.co.jp/news/2005/050929.pdf
  4. 特設サイトの開発者インタビューより