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'''木山 捷平'''(きやま しょうへい、[[1904年]]([[明治]]37年)[[3月26日]] - [[1968年]]([[昭和]]43年)[[8月23日]])は、[[岡山県]]小田郡新山村(現在の[[笠岡市]])出身の[[小説家]]、[[詩人]]。[[私小説]]の代表的作家の一人である。短編小説を得意とした。 長男の木山萬里は、元[[東京ガス]]常務取締役。 == 経歴 == 矢掛中学校(現[[岡山県立矢掛高等学校]])を経て、[[1923年]]([[大正]]12年)に姫路師範学校(現・[[神戸大学]])を卒業。小学校[[教諭]]となる。[[1925年]](大正14年)に[[東洋大学]]専門学部文化学科に入学。後に東洋大を中退する。中学校在籍時より[[詩]]・[[短歌]]・[[俳句]]を作り始める。 [[1929年]]([[昭和]]4年)に処女詩集『野』を自費出版にて発表。[[1931年]](昭和6年)には第二詩集『メクラとチンバ』を同じく自費にて刊行。同年11月、宮崎ミサヲと[[結婚]]。 [[1933年]](昭和8年)に[[太宰治]]らと同人誌『海豹』を創刊。この頃、[[井伏鱒二]]と知己となり、以後親交が続く。同人誌創刊以降は小説家としての道を歩み、[[1939年]](昭和14年)に処女小説『抑制の日』を発表、第9回[[芥川龍之介賞]]候補になる。[[1940年]](昭和15年)に『河骨』が第11回芥川賞候補になる。 [[1944年]](昭和19年)に新境地を開拓すべく[[満州]](現在の[[中華人民共和国|中国]]東北部)の新京(現在の[[長春]])に農地開発公社の嘱託社員として赴任する。[[1945年]](昭和20年)に現地召集を受け兵役に就く。[[太平洋戦争]]終戦後、長春で1年程度[[難民]]として生活を送り帰国。[[1954年]](昭和29年)に『脳下垂体』、[[1957年]](昭和32年)に『耳学問』が[[直木三十五賞]]候補になる。 [[1962年]](昭和37年)に、中国での戦争体験をもとに書かれた代表作『大陸の細道』を発表。[[1963年]](昭和38年)に同作で第13回芸術選奨文部大臣賞を受賞。 [[1968年]](昭和43年)[[8月23日]]に[[食道癌]]で[[東京女子医科大学]]付属消化器センターにて死去。享年64。墓所は笠岡市の木山家墓地。法名は寂光院寿蘊捷堂居士。 [[1997年]]([[平成]]9年)に笠岡市などが主催して[[木山捷平文学賞]]が設けられ、2005年迄の9回にわたり受賞作が発表された。[[2006年]](平成18年)からは公募の新人賞の木山捷平短編小説賞に模様替えされた。 == 代表作 == *『抑制の日』(1939年) *『河骨』(1940年) *『昔野』(1940年) *『侏儒の友』(1941年) *『和氣清麻呂』(1944年) *『脳下垂体』(1953年) *『耳學問』(1956年) *『大陸の細道』(1962年) *『苦いお茶』(1963年) *『茶の木』(1965年) *『石垣の花』(1967年) *『去年今年』(1968年) *『長春五馬路』(1968年) == 没後の刊行書 == *『自画像』永田書房、1975年 *『酔いざめ日記』 [[講談社]]、1975年 *『玉川上水』津軽書房、1991年 *『木山捷平全集』 [[新潮社]]全2巻 (1969年) *『木山捷平全集』 [[講談社]]全8巻 (1978年) *『木山捷平全詩集』[[講談社文芸文庫]] (1996年) :同文庫で1990年から2006年に『長春五馬路』他8冊が刊行。 == 伝記研究 == *[[定金恒次]] 『木山捷平 「大陸の細道」への道 』 西日本法規出版、1991年 *定金恒次 『木山捷平研究』 西日本法規出版、1996年 *栗谷川虹 『木山捷平の生涯』[[筑摩書房]] 1995年 *季刊[[BOOKISH]]3「木山捷平特集」ビレッジプレス、2002年 == 備考 == 郷里の笠岡市立図書館の2階には著作などを展示したコーナーが設けられているが、年譜を記載したパネルでは第二詩集の名称は不適切用語であるとして記載されていない。また、その下にある展示でも第二詩集の題名には紙が貼られているが、全て覆われておらず、一部が見えている。 == 関連項目 == *[[岡山県出身の人物一覧]] {{DEFAULTSORT:きやま しようへい}} [[Category:日本の小説家]] [[Category:東洋大学出身の人物]] [[Category:岡山県出身の人物]] [[Category:1904年生]] [[Category:1968年没]]
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