曙橋

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曙橋の全景
(外苑東通りから撮影)
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曙橋の真下に立体交差する靖国通り

曙橋(あけぼのばし)は東京都新宿区片町荒木町との境界に位置する陸橋である。外苑東通りの経路上に設置されており、靖国通り立体交差を為している。自動車はもちろん、両脇に歩道部分も設置されているため歩行者も通行できる。

橋の概要

  • 橋長:103メートル
  • 幅員:22メートル

歴史

曙橋は、旧四谷区と旧牛込区(いずれも新宿区の前身、東京市行政区)の境界(靖国通り)にある。この境界部分は谷状の地形をしており、四谷と牛込とを隔てている。また付近には士官学校東京陸軍幼年学校の広大な敷地(そのまま現在の陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地となる)があり、四谷・牛込間の往来は谷底まで一度降りるか士官学校の敷地を大きく迂回する必要があった。

1920年代になり、陸橋建設が具体化した。関東大震災後の復興事業のひとつとして、四谷・牛込間を陸橋で結ぶ道路建設が計画された。しかし今日の外苑東通りの原型となる道路は建設されるものの陸橋部分は戦争による資金不足で、そのまま長らく放置されることとなった。

1954年になり新宿区総合発展計画推進会(新宿区の任意団体)が陸橋建設を提言し、ようやく建設着工の運びとなった。名称は一般から募り、復興と成長を願う意味を込めた「曙橋」が採用された。1957年の開通時には、盛大な開通パレードが催された。

曙橋の完成により、四谷・牛込間の往来は非常に円滑となった。また1980年には都営地下鉄新宿線がこの地に開通し、曙橋のほぼ直下に地下鉄駅が建設された。駅の名称は、この橋に因んで「曙橋駅」と命名された。以後「曙橋」は、この地区の名称としても親しまれている。

沿革

関連項目