星雲仮面マシンマン

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テンプレート:Redirectlist テンプレート:基礎情報 テレビ番組星雲仮面マシンマン』(せいうんかめんマシンマン)は、1984年(昭和59年)1月13日から同年9月28日まで日本テレビ系(一部地域を除く)で毎週金曜日17:30 - 18:00に全36話(本編35話 + 総集編1話)が放送された、東映製作の特撮テレビ番組、および作品内に登場する架空のヒーローの名称。

概要

東映が当時安定した人気を得た『スーパー戦隊シリーズ』と『宇宙刑事シリーズ』に次いで制作したヒーロー番組[1]。両シリーズと異なりアクションとコメディを重視した娯楽路線の作品となっている[1]

企画経緯

当時人気があった玩具の『マシンロボ』の発展企画として考案された[2]

バンダイ村上克司東映吉川進の間に「マシンマン」の企画が生まれた。村上が吉川に、「東映の子供番組はあと1ライン(1番組)走らせることは可能ですか?」と持ちかけ、吉川が了承したためスーパー戦隊シリーズメタルヒーローシリーズ宇宙刑事シリーズ)とは違う新たなシリーズが誕生することになった。放送局は日本テレビ放送網で、石ノ森章太郎を原作に迎えた。

上原正三高久進といったベテランがシナリオを担当。また東映で製作された特撮作品で数多の作品に携わることになる杉村升は本作品が初めてシナリオを執筆した特撮作品となった。その他のスタッフはこれまで吉川がプロデュースした作品でメインではないが、着実に実績を積んできた監督の小笠原猛、アクション監督の横山稔、カメラの松村文雄などが中心の布陣で固められた。音楽・主題歌・挿入歌作曲にはこれまで『大激闘マッドポリス'80』などの東映テレビ作品を手掛けた実績はあるものの、特撮作品とは無縁だった大野雄二が担当。吉川とともに本作のプロデュースを担当した日笠淳の実質的なデビュー作品でもある。

企画当初のタイトルは『異星児マシンマン』『星雲児マシンマン』だった[3]

先述の通りバンダイ主導で玩具企画が先行した作品のため、主役ヒーロー・マシンマンやその愛機マシンドルフィン、変身アイテムにして主要武器でもあるワープスロットルなどのデザインに石ノ森章太郎および石森プロは関与しておらず、全てバンダイ側(村上克司)主導によるデザインワークである。石ノ森側は、東映(東映動画→東映アニメーションを含む)作品で「原作」として表記される漫画家が実際にはごく初期の設定面などを担うのと同様、各種設定面の構築を中心とした形での参加となっている。それまでの「原作」作品では石ノ森が主役ヒーローのデザインに関わっていたことと比べると、本作への石ノ森の関わり方は小さい。

物語としての続編は存在しないが、玩具展開上は『兄弟拳バイクロッサー』が後継作に当たるテンプレート:Sfn。『バイクロッサー』本放送当時に徳間書店が発行していたホビー情報誌『ホビーボーイ』では『バイクロッサー』を「マシンシリーズ第2弾」と紹介していた。そのため、石ノ森の関わり方が小さいのは本作と同様である。

ストーリー

アイビー星人のニックは、大学の卒業論文で他の惑星のレポートを書くために地球を訪れた。ところが地球では、子供が大嫌いな天才科学者プロフェッサーKが、子供たちをいじめるために様々な悪事を働いていた。偶然知り合った女性カメラマン・葉山真紀に興味を持ったニックは、彼女がプロフェッサーK率いる組織「テンタクル」に襲われたところを助ける。それ以来ニックは地球に留まり、高瀬健として、またある時は素性を隠しつつ正義と子供たちの味方「星雲仮面マシンマン」として、テンタクルと戦い続けることになる。

主な登場人物

敵方については犯罪組織の章を参照。

高瀬 健(たかせ けん)
マシンマンに変身する主人公。
正体はプレアデス星団アイビー星からやって来た異星人で、本名はニック。太陽系の惑星に関する卒業論文作成のために地球にやって来た。最初に出会った地球人である葉山真紀に対し、当初は異星人のサンプルのつもりで接していたが、徐々に彼女に好意を抱き、当初は1週間だった滞在予定期間を延ばし、用心棒として長期滞在を決意する。当初来訪予定だった残りの星々に行かなくなったのは愛の深さゆえ。常に爽やかで心優しい好青年であり、子供たちにも人気がある。 
アイビー星人である彼は、地球人以上の聴覚、視覚(透視能力)や腕力を持ち、第1話では脱輪した真紀の軽自動車を片手で軽々と持ち上げて車から脱出させている。水面を走ったり数分間呼吸を止められるという並外れた能力も有しており、いざとなればに頼りになるが、目立たぬよう並外れた能力があることを隠し、普段はパッとしない人と周囲に思わせている。変装のために伊達眼鏡をかけている。変身する際にはこれを外し、ワープスロットルでドルフィンを呼び出す。卒論の提出期限が近づいたためオクトパスの壊滅後、誰にも正体を告げずアイビー星へ帰還した。
ボールボーイ
ニックと共に地球にやってきたボール型の小型ロボット。
身長10cm、重量950g。手足を収納した状態では、目玉がある点を除き硬式野球ボールにそっくりの見た目になる。飛翔能力があり、敵の尾行などは大抵ボールボーイが行う。目の部分は映像記憶装置になっていて、情報収集・処理能力に優れている。豊かな感情を持ち、ニックのパートナー的存在。テレパシーを使用してニックと会話することも可能。アイビー星では、住民全員が同様のパートナー的ロボットを持っている。第13話で鉄人モンスに破壊されたが修理され復活した。テンプレート:要出典範囲
葉山 真紀(はやま まき)
週刊誌「週刊ヒット」編集部の美人カメラウーマン。
性格は勝気でお転婆、そして涙もろい。ボールボーイ曰く「チャーミング」。マシンマンの名付け親で、赤い軽自動車スズキ・マイティボーイが愛車。使用しているカメラはキヤノンF-1。好奇心も旺盛なためにすぐに事件に巻き込まれ、いつもピンチに陥ったところを密かに健に助けられていることも知らず、自称「用心棒」としてつきまとっているのに何だか頼りなさげな健の正体を知らないまま、どこか惹かれていくようになる。
葉山 勝(はやま まさる)
小学4年生の男の子。真紀の弟。姉と同じく好奇心旺盛で活発。高瀬健を兄のように慕っている。
小杉 美佐(こすぎ みさ)
小学4年生の女の子。勝のクラスメイトでガールフレンド。テンタクル・オクトパスの犯罪に巻き込まれ、ニセの両親が登場したり、口髭がはえたり、のっぺらぼうにされたり、レギュラーの子供たちの中でも泣かされる機会が特に多い。
荒田(あらた)編集長
週刊ヒット社の編集長で、真紀の上司。
いつも無理な業務命令を出して真紀を困らせる。ルミ子の入れた飲み物にケチをつける。ケン玉(意外に上手い)と入れ歯型マジックハンドを大切にしている。
松本 ルミ子(まつもと ルミこ)
真紀の後輩の編集部員。  
お茶くみなどの雑用もこなすが、いつも編集長の気まぐれに悩まされている。
亀太(かめた)
葉山家に出入りしている八百屋。
真紀に好意を寄せているが、慌て者でお調子者なためにいつも良いところを見せられない。しかし第28話ではダンボールで手作りしたスーツでマシンマン(?)となりオクトパスに立ち向った。
村山 浩(むらやま ひろし)、下田 三郎(しもだ さぶろう)、大石 豊(おおいし ゆたか)
勝のクラスメイト。テンタクルやオクトパスの起こす事件によく巻き込まれる。

マシンマン

マシンマンはアイビー星から来た宇宙人、ニックこと高瀬健が、専用マシン・ドルフィンの中でイクシードコンバートされて変身するヒーローである。必ずしもドルフィンの力がないと変身できないわけではない。

真紀が名付けた「マシンマン」という名前を気に入ったので、以後、そう名乗る。そのため、第1話ではマシンマンとは名乗っていない。右利きであるが、第17話で右手を負傷した際に特訓し、左手でも武器を使いこなせるようになった。

ウォーリアスーツ

彼が着用しているウォーリアスーツは、アイビー星人の持つ高い能力をさらに強化する。時速80kmの速度で走ることができ、強大な跳躍力を生み、60階建てのビルをひとっ飛び、弾丸にも耐える。マントを着けているが、アクションの邪魔だったのか戦闘の際にはマントを外している。第5話以降、マントを収納するバンクシーンが追加されている。

第23話のおハガキコーナーによれば設定上は、大きくジャンプした時にバランスを保ったり、大きなエネルギーを必要とした時に空気中からエネルギーを吸収するためにマントを展開するという説明がなされた。この時の解説ではウォーリアスーツが「コンバートスーツ」となっていた。

マスクは口から下の部分が露出しているため、表情ひいては感情が視聴者に良く伝わったことも、本作の特徴である。従って、健役の佐久田が実際にスーツの中に入ってマシンマンを演じたシーンも多い。

イクシードコンバート

イクシードコンバート(別名・超転換)の秘密について劇中で語られたことはないが、設定によるとウォーリアスーツは、皮膚の表皮の角質層の下にあるマルピーギ層の表面にプリントされており(「マルピーギプリント」という)、健の感情が頂点に達すると角質層とマルピーギ層が瞬時に入れ替わり、ウォーリアスーツが出る。これがイクシードコンバートである。

武装・技

ワープスロットル
ドルフィンを召喚する装置。戦闘時は空に放り投げるとスロットルガンに変形する。スロットルガンは攻撃用ビームだけでなく、牽引ビームや、溶解泡(第11話で使用。「タイプゼロ!」と叫んで発射する)なども発射可能。緊急で発射する時は空に投げず、右腰のベルトにあるボックスに手を添えると現れる。使用する前や後、ガンスピンを行うことがある。
レーザーサーベル
マシンマンが愛用する細身の剣。フェンシングの剣に似ているが、アップになると切断方向(刃先方向)が確認できる。斬りつける他に、柄のナックルガードで敵を殴りつけることもある。対象を防御幕で覆ったり壁を作る「マシンバリヤー」を張り巡らせる機能もある。人間(悪人等)に対しては、「M」字に斬りつけて気絶させることが出来る。刀身に光をまとわせて、必殺技・マシンサンダーを繰り出す。
マシンサンダー
マントを展開してレーザーサーベルに電撃を集め、敵を斬り裂く必殺技。マシンサンダーを放つ際にはマシンマンの両目が光る。初期は「乂と一」を掛け合わせたような太刀筋だったが、第8話以降は「Z」字に斬りつける。強敵には2つを連続して使用することがある。
カタルシスウェーブ
掌から発射される、人間の悪い心を善に変える光線。テンタクルまたはオクトパスの作戦に加担した悪人にサーベルで「M」の字に斬りつけて昏倒させた後で用いる、倒れた相手はカタルシスウェーブを受けると光線に引っ張り上げられ立ち、マシンマンの指パッチンで目を覚まし、悪行を激しく反省し警察への自首をほのめかすのがパターンとなっている。また、恐面(悪人メイク)の者は素顔に戻る。ただし、心から許せないと思った悪人にはあえて使わない場合もあり、香港空手三人衆や怪盗黒猫には、イクシードパンチで倒してカタルシスウェーブを使わずに警察に渡した。
後年、マシンマン=高瀬健を演じていた佐久田脩はインタビュー記事の中で「マシンマンをみていた子供たちには、カタルシスウェーブというマシンマンの能力をいつまでも忘れないでいてほしいですね」とのコメントを残している[3]
ファイティングボール
マシンマンが「ファイティングボール!」と叫び、ボールボーイを敵に投げつけ、体当たりさせる攻撃。
イクシードパンチ
ジャンプしながら両手を重ね、手裏剣を飛ばすようなポーズで放つエネルギー光弾。パンチされた相手もしくはその周囲が爆発する。人間に対して使用する際には、死なない程度に威力を抑えている。
サーチライトビーム
透視能力。「シースルー」と呼称されることもある。
ダブルボンバー
敵の周囲を飛び回り、敵にパンチとキックを同時に浴びせる。第26話でトンチンカンとマリオンにダメージを与えた。

登場マシン

ドルフィン
マシンマンの乗る時速400キロの小型スーパーマシン。地上走行形態のマシンドルフィンから、マッハ3.4で飛行するドルフィンジェットへと変形できる。マシン空間ハイウェイによって高瀬健に電送され、健は、ドルフィンの中でマシンマンに変身(イクシードコンバート)する。ゴールデンモンス戦では、体当たり技のドルフィンフルパワーを使用した。なお、マシンマンはドルフィン内では常に下方(路面方向)を向いているが、目の前にモニターがあるのでそれを見て操縦できているとおハガキコーナーにて説明していた。真紀はこのドルフィンとウォリアースーツをまとったニックを見て「凄いマシンに乗っているからマシンマン」と名付けた。ニックもこの名前を気に入ったため、以後「(星雲仮面)マシンマン」を名乗る。
バンダイから発売された「DXポピニカ・マシンドルフィン」には、玩具オリジナルのロボットモードもあった。
スペースコロニー
マシンマンが乗ってきた大型宇宙船。日本のとある湖底に着地し、地球での生活の場となっている。全長200mで、光速の10万倍で宇宙を航行する。特殊金属製でレーダーにも映らない。分析装置、医療装置、修理装置などを備え、テンタクルやオクトパスのメカの解析やボールボーイの修理や健自身の治療をすることができる。
普段の乗り物
変身前の移動に使用する乗り物。作中での名称は特にない。スズキのオートバイGSX750S カタナに酷似し、日本のナンバープレート状のものが取り付けられているが、健曰く「アイビー星から持ってきて組み立てた、オートバイに似た乗り物」だそうである。

犯罪組織

プロフェッサーKが結成したテンタクルと、Kの姪、レディーMが結成したオクトパスの2つの組織が登場した。どちらも、首領が子供アレルギー体質であるが故に、その科学力を、子供をいじめたり、泥棒のために使用するのが特徴である。また、彼らの差し向けるアンドロイド兵士は、作戦を実行する際には人間体に変身する。なお、最終回(総集編)のナレーションではアンドロイド兵士は、人間にヘルメットや甲冑を装着させた戦士であるカッチュウ男も含めて「戦闘サイボーグ」と称していた。

テンタクル

プロフェッサーKの率いる組織。鉄人モンスによれば、世界中の軍隊を相手にしても引けを取らない軍事力・科学力[4]を有しているが、肝心のKは世界征服などという俗な目的に興味を示さず、子供をいじめ、悲しませ、泣き声を上げさせることに全ての力を注いでいる。出処は不明だが資金はかなり潤沢なようで、アタッシェケース一杯に詰め込んだ札束で悪人に報酬を払ったり買収したりするシーンが度々登場する。

プロフェッサーK
狂気の天才科学者、犯罪組織テンタクルの首領。子供を見るとクシャミが止まらなくなる子供アレルギー体質のため、自らの卓越した頭脳を子供を悲しませることにのみ使う困った老人。なお、乳児に対してはアレルギー反応が無いもしくは弱いらしく、劇中で愚痴を垂れながらも赤ん坊をあやしたりオムツを替えたりする場面がある(第16話)。高層ビルに本拠地を構え、普段は趣味の絵画を嗜んでいる。
第17話で鉄人モンスを失い、戦いで疲れた心を癒すためスペインへ渡った。これは当時、演者の天本英世が毎年恒例で行うスペイン旅行とスケジュールが重なってしまい、劇中での設定もこれに合わせた、とのこと[5]。後に、第33話で帰国、レディーMに協力して再度マシンマン打倒を狙う。最終話でレディーMと共に物質分解装置で自らを原子分解して蒸発(消滅)した。
技術的には相当優秀な科学者であり、毎回登場するアンドロイドを始め、第2話では涙から虹色のダイヤモンドを合成しようとしたり、第12話では子供を押し込めるために異次元空間を開発したり、第15話では夢の世界に怪物オズモアを投入するといった離れ業を行っている。第13話の冒頭、絵画の題材探しのための空飛ぶ自転車を開発している。
企画当初の名称は「ミスターブレイン」[3]「プロフェッサー神風」[6]など。
鉄人モンス
テンタクルの最高幹部を務めるアンドロイド。一瞬にしてビルを倒壊させる怪力を持つ。基本的にKには忠実だが、テンタクルの科学力を世界征服に使うべきと考えており、子供いじめにしか興味を示さないKに対して不満を露わにすることもある。第17話で強化改造されたがテンプレート:Refnest、マシンマンに倒された。第33話で帰国したKの土産物として、鉄人モンスの3倍のパワーを持つ同型(体色は金色)のゴールデンモンスが登場した(第34、35話)。
企画当初の名称は「デスギラー」だった[3]
メカオウム
プロフェッサーKが製作した、流暢に話すオウム。KやMに助言を与えるが、必ずしも主人に忠実ではなく冷やかすことも多い。一時期傷心のプロフェッサーKとともに、スペインに渡ったが、レディーMとともに日本に帰国している。組織の崩壊後は不明。
アンドロイド兵士
テンタクル(のちにオクトパス)の主力怪人。普段は人間に変身して行動するが、戦闘時に正体を現す。
頭部(2種類)・体は全く同形状だが、片腕のみ個性的なパーツを付けており、そのパーツ名称で「○○男」と呼ばれる。下半身は、黒いスラックスに革靴を着用している。
オクトパス編では、青い角や胸の飾りが追加され、下半身は黒タイツとブーツに変更された。ベルトは着用していない。
企画当初の名称は「強化兵ストレンジャー」[7]

オクトパス

テンタクルの後を引き継いで、レディーMが結成した組織。子供を苦しめることが主な目的であることはテンタクルと共通だが、Mが好む美術品や宝石を奪う事件も多数起こしている。当初はレディーMの友人である犯罪者たちがマシンマンと戦うが、第27話より「おじ様(K)からのプレゼント」という形でアンカー男が登場してからは、アンドロイド兵士がマシンマンと戦うようになる。

レディーM
プロフェッサーKの姪でオクトパスの女王(首領)。初登場は第17話の終盤、傷心のプロフェッサーKが訪れたスペインの酒場で、フラメンコの踊り子の姿で登場した。第20話でスペインより来日し、テンタクル元本部で、新たな犯罪組織オクトパスの活動を始める。世界中の犯罪組織に学んだ美貌の才媛だが、プロフェッサーKと同様に子供アレルギー体質で子供の笑顔を見ると鼻が赤くなる。このため子供を苦しめることが組織の目的となり、親交のある世界の怪盗・怪人を招いて事件を起こす。レディーM自身も体術に優れており、マシンマンとも互角に渡り合った。また、美しい物に執着を見せ、強奪を企むこともある。最終話でプロフェッサーKと共に物質分解装置で蒸発(消滅)した。
トンチンカン
オクトパスの幹部、「ミスタートンチンカン」とも呼ばれる。レディーMの手下で、共にスペインから来日した。格闘術に長け、スキンヘッドから繰り出す頭突きは、コンクリートをも砕く。カッターが仕込まれた山高帽やイヤリング爆弾などの武器で戦い、怪人以上にマシンマンを苦しめた。レディーMの執事仕事から、子供の誘拐・アンドロイド兵士の組立まで行う組織のムードメーカー。最終話でカタルシスウェーブを浴びて子供のように更生する。

キャスト

スーツアクター

スタッフ

音楽

オープニングテーマ
「星雲仮面マシンマン」
作詞:石森章太郎 / 作、編曲:大野雄二 / 歌:MoJoコロムビアゆりかご会
劇中では主に変身シーンで使用され、第36話の総集編ではゴールデンモンス戦のBGMとして使用された。
エンディングテーマ
「おれの名はマシンマン」
作詞:八手三郎 / 作、編曲:大野雄二 / 歌:MoJo
劇中ではアレンジ版の劇伴が多用された他、歌入り版は第35話ラストの回想シーンで使用された。
挿入歌
「電光アクションマシンマン」(第15~18、20~33、35、36話)
作詞:石森章太郎 / 作曲:大野雄二 / 編曲:いちひさし / 歌:MoJo、こおろぎ'73
第15話での初使用以降、敵組織の登場しない第19話、最終編の前編に当たる第34話を除く全話で戦闘シーンのクライマックスに使用された。
「大いなる人マシンマン」(第36話)
作詞:吉田健美 / 作曲:大野雄二 / 編曲:吉村浩二 / 歌:MoJo、こおろぎ'73
第23話ではカラオケ版が使用された。
「宇宙からきた大学生」
作詞:石森章太郎 / 作曲:大野雄二 / 編曲:吉村浩二 / 歌:石井由美、こおろぎ'73
第23話ではインストゥルメンタル版、第22、25、29、36話では前後奏のみが使用された。
「ボールボーイの歌」
作詞:石森章太郎 / 作曲:大野雄二 / 編曲:いちひさし / 歌:曽我町子、コロムビアゆりかご会
第18話ではインストゥルメンタル版、第29話では前後奏のみが使用された。
「OH! チャイルド」(第36話)
作詞:吉田健美 / 作曲:大野雄二 / 編曲:いちひさし / 歌:MoJo
「走れ! ドルフィン」
作詞:八手三郎 / 作曲:大野雄二 / 編曲:いちひさし / 歌:こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
「ぼくらのマシンマン」
作詞:上原正三 / 作曲:大野雄二 / 編曲:吉村浩二 / 歌:MoJo、コロムビアゆりかご会
第20話では前後奏のみ、第24話ではカラオケ版が使用された。

放送リスト

話数 サブタイトル 登場したアンドロイド兵士および犯罪者 放送日
1 教科書まっ白事件 ドリル男(演・声 - うえだ峻 1月13日
2 涙は虹色のダイヤ ハンマー男(演・声 - 頭師孝雄
宇曽田医師(演 - 小瀬朗)
1月20日
3 アイドルをつぶせ カッチュウ男I(演・声 - 丹古母鬼馬二 1月27日
4 魔法の石焼きイモ オノ男(演・声 - きくち英一
留造(演 - 園田裕久
2月3日
5 三億円の切手泥棒 カッチュウ男II(演・声 - 水村泰三) 2月10日
6 私・ママの子供? 美佐のニセ両親(演 - 大地康雄阿知波悟美 2月17日
7 香港空手危うし健 猛虎(演 - 高橋利道
飛竜(演 - 竜咲隼人)
禿鷹(演 - 団竜二)
2月24日
8 野球少年の秘密 バット男(演・声 - 潮健児 3月2日
9 髭のはえた女の子 ムチ男(演・声 - 加地健太郎
黒マントの怪人(演 - 青空球児
3月9日
10 テレパシー大作戦 スパイ男(演・声 - 藤井洋八
鬼丸(演 - 二瓶正也
3月16日
11 とんだアルバイト ミサイル男(演・声 - 益富信孝 3月23日
12 子供が消えていく マジック男(声 - 依田英助
マジシャン北野(演 - 滝雅也
3月30日
13 Kのそっくりさん 井守蛇吉(演 - 天本英世) 4月6日
14 ボールボーイ家出 ボウトウ男(演・声 - 秋山武史 4月13日
15 悪夢のプレゼント 夢の怪物オズモア(声 - 依田英助) 4月20日
16 真紀はネズミ嫌い カマ男(演・声 - 大谷淳) 4月27日
17 鉄人モンスの最後 ジシャク男(演・声 - 志賀圭二郎 5月4日
18 のっぺらぼうだ! テッキュウ男(演・声 - 江幡高志
眼鏡の女(演 - 細矢智恵子)
5月11日
19 野良犬コロの冒険 銀行強盗(演 - 団巌 5月18日
20 オクトパスの女王 怪盗黒猫(演 - 平瀬りえ 5月25日
21 雨雨降れ降れ! 怪盗ソルトマ(演 - 団次朗 6月1日
22 ピエロの秘密指令 ピエロ(演 - うえずみのる 6月8日
23 おもしろおかし銃 怪盗ウルフ(演 - 堀田真三
手作りオモチャ売りの男(演 - 花巻吾郎
6月15日
24 対決! 忍者泥棒 伊賀の猿丸(演 - 東山茂幸) 6月22日
25 ミイラ男(マン)の挑戦 ミイラマン(演 - 坂田祥一朗 6月29日
26 こわい! 笑う人形 怪人マリオン(演 - 伊藤昌一 7月6日
27 海を泳ぐ怪物の手 アンカー男(演・声 - 田中洋介) 7月13日
28 好き!好き!真紀 カメレオン男(声 - 丸山詠二
元力士の男(演 - 天方保)
7月20日
29 海賊の宝を探せ! フック船長(演 - 梅沢実)
リトルジョン / ボクシング男(演・声 - 増田英)
7月27日
30 赤い鬼のすむ村 オニ男(演・声 - 遠矢孝信 8月17日
31 危険なひょうたん ソンゴクウ / サル男(演・声 - 伊藤久二康 8月24日
32 争いを呼ぶ鳥の声 カセット男(演・声 - 林田健二 8月31日
33 時限爆弾を抱く犬 ショットガン男(演・声 - 加門良 9月7日
34 KとMの必勝作戦 ゴールデンモンス(声 - 飯塚昭三 9月14日
35 さようなら今日(こんにち)は 9月21日
36 戦いの名場面集 (総集編) 9月28日

放送局

漫画版

映像ソフト化

いずれも東映ビデオより発売。

  • 2007年8月3日から10月21日にかけて初ソフト化となるDVDが発売された。全3巻の各2枚組で各巻12話収録。
  • 2008年7月21日発売の『石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX』に第1話が収録されている。

ゲーム

エピソード

  • 第1話のプロフェッサーK登場時の台詞は、放送当時のヒット曲伊武雅刀の「子供達を責めないで(1983年)」の歌詞を引用し使用されている。
  • 第14話から本編のラスト前にお便り紹介コーナーが設けられ、視聴者からの質問に健が答えた。
  • 第35話に登場した巨大カエルは、科学戦隊ダイナマンのカエルシンカを流用した。
  • マシンマンは、後楽園ゆうえんちの夏の『超電子バイオマン』ショーで、『宇宙刑事シャイダー』と共に共演を果たしている。さらに『スーパーヒーロー戦線』(カードゲーム)でも、バイオマン、シャイダーと共演した。
  • 2013年12月から2014年4月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて配信が行われた。

脚注

  1. 1.0 1.1 テンプレート:Harvnb
  2. 『THE超合金 ダイキャスト製キャラクター玩具大全集』(講談社・1988年)p.102
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 講談社X文庫 メーキング・オブ・東映ヒーロー (1) アクションヒーローの世界』(1987年)p.210 - 221
  4. 子供でも制作可能な半径4キロを消滅させる小型ミサイルを開発している。(第11話)
  5. 後期プロデューサーの阿部征司が放映当時、雑誌『宇宙船』vol.18(朝日ソノラマ・1984年)p.30でコメントしている。
  6. アニメック』1984年11月号(ラポート)p.101
  7. 『東映ヒーローMAX』Vol.16(辰巳出版・2006年) p.50

参考文献

関連項目

テンプレート:前後番組


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