星団

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球状星団(M13)

星団(せいだん、star cluster)は、お互いの重力によってつくられた恒星の集団。ただし、銀河は含まない。その性質により散開星団球状星団に分けられる。

散開星団

数百の恒星がまばらな集団になっているもの。年齢数十億年以下の比較的若い星が多い。銀河の円盤部にできる分子雲から誕生するため、天の川付近に多く見られる。

散開星団は、数十~数百の恒星からなる。代表的な散開星団の1つにおうし座プレアデス星団(和名:すばる)がある。[1]

球状星団

数十万という恒星が密集している星団。年齢100億年以上の星々からなり、銀河形成の初期段階でできたものとされている。我々の銀河系の場合、全天に分布しているが、銀河中心のあるいて座の方向に多く見られる。

実視等級が最も明るい球状星団ケンタウルス座ω星団であるが、日本からは南の低い位置に見えるため観測がむずかしい[1]

シャプレーの分類

星団の星の密度を表すのにはアメリカの天文学者ハーロー・シャプレーが考案した分類法が用いられている。散開星団についてはもっともまばらなものをc、もっとも密なものをgとしたアルファベットによる5段階分類、球状星団についてはもっとも密なものをI、もっともまばらなものをXIIとしたローマ数字を用いた12段階分類を行っている。

主な星団

散開星団
球状星団

出典

  1. 1.0 1.1 「徹底図解 宇宙のしくみ」、新星出版社、2006年、p120

関連項目

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