昌原市

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テンプレート:Redirect テンプレート:Infobox 昌原市(チャンウォンし)は、大韓民国慶尚南道の道庁所在地。1970年代に韓国最初の計画都市として建設された都市である。韓国プロ野球NCダイノス韓国バスケットボールリーグ昌原LGセイカーズとサッカー・Kリーグ慶南FCの本拠地である。大韓民国の地方自治法第175条に基づいて特例が適用される特定市である。

地理

慶尚南道の東南部に位置する。東は金海市、西は咸安郡、北は昌寧郡密陽市と境を接する。

気候

  • 最高気温極値39.0℃(1994年7月20日)
  • 最低気温極値-11.3℃(1991年2月23日)

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歴史

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古代から近代まで

古代の弁韓地域に属し、統一新羅時代に義安郡、高麗時代に義安県が設置された。朝鮮王朝時代の1408年、昌原都護府が設置されて昌原の地名が始まった。当時の行政の中心は現在の昌原市義昌洞に置かれていた。

近代以降、開港地となった馬山府に昌原郡の行政の中心が移り、また昌原郡沿岸部には新たに軍港都市として鎮海が建設された。1955年に鎮海が昌原郡から分離し、鎮海市となった。

一方、王朝時代の中心部であった旧昌原邑城付近は郊外となり、発展から取り残された。

計画都市「昌原市」の建設

ファイル:Map Changwon-si.jpg
市域(1995年1月-2010年6月)

1973年7月、昌原面・熊南面・上南面などは一旦隣接する馬山市に併合されるが、1974年4月に「産業基地開発区域」に指定され、大規模な機械工業基地の建設が進められる。1979年、昌原新都市設計が決定され、オーストラリアのキャンベラをモデルとする都市計画が始まり、1980年には昌原市に昇格した。

1983年には慶尚南道庁が釜山広域市から移転してきたのをはじめ、1990年代からは慶尚南道を管轄する行政機関が相次いで移転・開設されている。

1995年には昌原郡の一部を編入し、都農複合形態市となった。区を置かず、を再編して「大洞制」を取った。2010年6月末の時点では、下位行政区画として12行政洞(61法定洞)1邑2面が置かれていた。

現・義昌区域

  • 東邑 - 동읍【東邑】 (トン=ウプ)
  • 北面 - 북면【北面】 (プク=ミョン)
  • 大山面 - 대산면【大山面】 (テサン=ミョン)
  • 義昌洞 - 의창동【義昌洞】 (ウィチャン=ドン)
  • 八龍洞 - 팔룡동【八龍洞】 (パルリョン=ドン)
  • 明谷洞 - 명곡동【明谷洞】 (ミョンゴク=トン)
  • 鳳林洞 - 봉림동【鳳林洞】 (ポンニム=ドン)
  • 龍池洞 - 용지동【龍池洞】 (ヨンジ=ドン)

現・城山区域

  • 盤松洞 - 반송동【盤松洞】 (パンソン=ドン)
  • 沙巴洞 - 사파동【沙巴洞】 (サパ=ドン)
  • 上南洞 - 상남동【上南洞】 (サンナム=ドン)
  • 中央洞 - 중앙동【中央洞】 (チュンアン=ドン)
  • 加音丁洞 - 가음정동【加音丁洞】 (カウムジョン=ドン)
  • 聖住洞 - 성주동【聖住洞】 (ソンジュ=ドン)
  • 熊南洞 - 웅남동【熊南洞】 (ウンナム=ドン)
  • 大原洞 - 대원동【大原洞】 (デウォン=ドン)

拡大「昌原市」の成立

2010年7月1日、馬山市と鎮海市を合併した新「昌原市」が発足した。これにより、近代に存在した昌原郡の大部分が再び「昌原」の名の下で一つの行政区域となった。市には5区が設けられたが、旧馬山市域が馬山合浦区馬山会原区、おおむね旧鎮海市域が鎮海区、旧昌原市域が義昌区城山区となった。

年表

  • 1974年4月1日 - 建設部告示第92号により、馬山市の一部が「産業基地開発区域」に指定される。
  • 1976年9月1日 - 慶尚南道昌原出張所が設置され、道直轄となる。
  • 1980年4月1日 - 馬山市の一部(義昌洞・八龍洞・上福洞・龍池洞・聖住洞・熊南洞・三帰洞、義昌洞以外は昌原出張所の管轄地域)が分立し、昌原市が発足。
  • 1983年2月15日 - 一部(召界洞の一部)が馬山市に編入。
  • 1983年7月1日 - 慶尚南道庁が昌原市に移転。
  • 1992年5月1日 - 地方法院・地方検察庁が昌原市に移転。
  • 1993年11月29日 - 韓国銀行支店が昌原市に移転。
  • 1995年1月1日 - 昌原市、昌原郡東面・北面・大山面が合併し、都農複合形態市昌原市が発足(3面)。
  • 1995年3月2日 - 東面が東邑に昇格(1邑2面)。
  • 1997年7月14日 - 大洞制を導入し、当時の24洞を12洞に統廃合。
  • 2010年7月1日 - 昌原市・馬山市(1邑4面)・鎮海市が合併し、昌原市が発足(5区2邑6面)。
  • 2012年1月1日 - 昌原消防本部が発足。慶尚南道消防本部から昌原市内の3消防署を編入。

行政

ファイル:Changwon-View from Daeamsan.jpg
テアム山から望む昌原市街

下位行政区画

  • 馬山合浦区마산합포구【馬山合浦區】 (マサン-ハッポ=グ)
  • 馬山会原区마산회원구【馬山會原區】 (マサン-フェウォン=グ)
  • 城山区성산구【城山區】 (ソンサン=グ)
  • 義昌区의창구【義昌區】 (ウィチャン=グ)
  • 鎮海区진해구【鎭海區】 (チネ=グ)

警察

消防

交通

鉄道

昌原中央駅・昌原駅を・馬山駅へは、ソウル駅方面からのKTXが一部乗り入れる。東大邱駅より在来線を経由する。ソウル駅より馬山駅へは約3時間。ソウル駅・大邱駅からのセマウル号ムグンファ号も運転される。中里駅方面へは全てムグンファ号で、1日1往復のソウル駅発・及び馬山駅発以外は釜田駅釜山広域市)より運転。順天駅までの列車が多い。釜田駅~馬山駅は1時間20分であるが、1日4~5往復のみの運転。鎮海線へは4往復全てが大邱駅発着のセマウル号で、線内の途中停車駅は新昌原駅のみである。

現在、昌原市には韓国鉄道以外の鉄道路線はなく、市内の公共交通路線バスのみである。しかし、昌原・馬山・鎮海の3市合併前より、都市鉄道建設の必要性について議論がなされており、2011年5月、政府の予備妥当性調査で必要性が認められ、早ければ2014年に着工される見通しとなった。なお形態としては路面電車を予定しており、区間は合浦区架浦洞~馬山駅~昌原駅~昌原市庁~鎮海区石洞の30.46㎞である[1]

バス

合併前の旧昌原市・旧馬山市・旧鎮海市のそれぞれにターミナルがある。

旧昌原市

旧馬山市

  • 馬山高速バスターミナル 馬山駅より1.6km南東に所在。ソウル高速バスターミナルへは1時間に2~3本が運行し、所要時間は4時間5分。その他東ソウル総合バスターミナル城南大田光州大邱(大邱東洋)・西大邱高速バスターミナル・浦項への便がある。
  • 馬山市外バスターミナル 馬山駅より700m北東に所在。釜山西部バスターミナルへは昼間8分間隔の運行で、所要時間は50分。釜山総合バスターミナルへは1時間2~3本。その他仁川国際空港・蔚山・大邱西部市外バスターミナル・経由浦項・大田広域市・清州・晋州行きなどがある。
  • 金海国際空港への空港バスは、馬山市外バスターミナル及び馬山駅から発着する。

旧鎮海市

  • 鎮海市外バスターミナル ソウル南部バスターミナルへは1~3時間に1本程度の運行で、所要時間4時間20分。釜山西部バスターミナルへは15~20分間隔。釜山総合バスターミナル方面への便は少ない。その他巨済方面への便がある。
  • 金海国際空港への空港バスは、旧陸軍大学より1日1便のみ運行。

高速道路

教育(大学まで)

観光

  • 仏谷寺
  • 聖住寺
  • 馬金山温泉
  • 昌原郷校
  • 昌原の家
  • 城山貝塚
  • 注南貯水池

スポーツ

種目 チーム名 創立年度 ホーム競技場
プロ野球 NCダイノス 2012年[2] 馬山総合運動場野球場
Kリーグ 慶南FC 2006年 昌原サッカーセンター
KBL 昌原LGセイカーズ 1994年 昌原室内体育館

姉妹都市

韓国国内

韓国国外

脚注

  1. テンプレート:Cite news
  2. 2012年は二軍のみ設置し、2013年より一軍を設置しリーグ戦に参加す。

関連項目

外部リンク

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