日立リヴァーレ

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テンプレート:半保護 テンプレート:バレーボールチーム 日立リヴァーレ(ひたちリヴァーレ)は、茨城県ひたちなか市を本拠地とする、日立オートモティブシステムズの女子バレーボールチームである。V・プレミアリーグに所属。

概要

1980年11月に日立製作所佐和工場(現・日立オートモティブシステムズ佐和事業所、茨城県ひたちなか市)で発足[1]。2001年に廃部となった日立ベルフィーユとは別の系譜。

チーム名の『リヴァーレ』とは、イタリア語で「好敵手・ライバル」と言う意味で、Vリーグの強豪たちとライバルとして渡り合えるように願いを込められている[2]。チームマスコットはうさぎ。強い闘志で負けず嫌いのお転婆さんでありチャーミングな頑張り屋さんである守護神とされている[3]

練習場はホームタウンのひたちなか市にある日立オートモティブシステムズ体育館であり[2]、ホームゲームは同市のひたちなか市総合運動公園総合体育館茨城県内のかなくぼ総合体育館などで開催されている。

歴史

1980年11月に、日立製作所国分工場から佐和工場に移管されて日立佐和女子バレーボール部が誕生した[4]

1981年、第1回東部地域リーグからスタートするも、6チーム参加の最下位(5戦全敗)となる。1983年第3回で東部地域リーグに復帰。1985年に第5回地域リーグで全勝優勝を果たし、実業団リーグ(現・Vチャレンジリーグ、旧V1リーグ)昇格を果たす[1]。1985/86シーズンの第17回実業団リーグでは最下位となり1年で降格。しかし、1年で復帰した。その後も好成績を収められず、1995/96シーズンの第27回大会では7位で入替戦に敗れ再降格となった。それでも、翌シーズンの第17回地域リーグで全勝優勝を果たしまたも1年で復帰。そして、その翌年の1997/98シーズンの第29回実業団リーグで全勝優勝を飾り、Vリーグ(現・Vプレミアリーグ)昇格を果たした。

しかし、1998/99シーズンの第5回Vリーグでは8位。第6回大会では最下位となり、入替戦で東北パイオニア(現・パイオニアレッドウィングス)に連敗し、2シーズンでのV1リーグ(実業団リーグより名称変更)降格となった。2000/01シーズンの第3回V1リーグでは優勝するも、入替戦で敗れて復帰できず。

2001年4月に菅原貞敬が監督に就任。2001/02シーズンの第4回V1リーグで優勝し、入替戦でJTマーヴェラスを破り3年ぶりのVリーグ復帰を果たした。

2002/03シーズンの第9回Vリーグでは最下位の8位となるが、次期よりチーム数が増えるためそのままプレミア残留となった。そのシーズン終了後にベテラン勢が退団したため、若手中心のチームに様変わりした[1]。第10回Vリーグでは、自己最高の6位に入った。2005/06シーズンは、ベテラン監督の吉田國昭が監督に就任。板橋恵佐田樹理井野亜季子らと戦力も充実してきて、拾ってつなぐ粘りの全員バレーを展開した。第12回Vリーグでは8位にとどまるもの、第55回黒鷲旗全日本選抜大会では準優勝を果たした。

2006年5月に茂原アルカスが廃部になった為、日立グループのバレーボールチームは、当チームが男女合わせて唯一のチームとなった[注釈 1]

2008/09V・プレミアリーグ(Vリーグより名称変更)で全敗を喫して最下位となり、2009年4月のV・チャレンジマッチ(入替戦)で敗れ、8シーズンぶりにチャレンジリーグに降格となった。その後、江畑幸子全日本メンバーに選出される。以降、江畑は国際試合で活躍するが、チームにもそのまま残り、次のシーズンをV・チャレンジリーグで通すこととなる。

2009年、同年の黒鷲旗大会まで久光製薬スプリングスの監督だった濱田義弘がコーチに就任する。2009/10V・チャレンジリーグでは優勝を果たすも、V・チャレンジマッチでパイオニアに最後に逆転され、セット率でプレミア復帰ならず。

2010年4月、チーム呼称をこれまでの「日立佐和リヴァーレ」から「日立リヴァーレ」に変更、正式名称は「日立オートモティブシステムズ女子バレーボール部」となった[4][注釈 2]

2010/11V・チャレンジリーグは2位で終わるも、東日本大震災の影響でV・チャレンジマッチが中止となり、このままV・チャレンジリーグ残留ということになる。2011/12V・チャレンジリーグでは優勝するも、V・チャレンジマッチでNECレッドロケッツに連敗してまたもプレミア復帰ならず。2009/10シーズン以降の3シーズン、上尾メディックスと共にV・チャレンジリーグ上位2位を占めているが、2012/13V・チャレンジリーグでもそのような展開になり、上尾メディックスにセット率で競り負け準優勝。V・チャレンジマッチでV・プレミアリーグ7位のデンソー・エアリービーズと対戦することとなり、第1戦はセットカウント1-3で敗れ、追い込まれる。しかし、第2戦はセットカウント3-1で勝利。セット率で追いつき、得点率で上回ったため、5シーズンぶりのプレミアリーグ昇格が決定した[5][6]。その後の第62回黒鷲旗では、グループ戦でデンソーとの再戦に勝利し、メジャータイトル2冠の久光製薬をフルセットにまで追い込むなど、躍進ぶりを見せた。

プレミア復帰後のファーストシーズンとなった2013/14シーズンでは、チーム史上最高の12勝をあげ6位となった[7]

沿革

  • 1980年11月 日立佐和女子バレーボール部創部
  • 1981年1月 日立佐和女子バレーボール部後援会発足
  • 1985年3月 実業団リーグ(現チャレンジリーグ 旧V1リーグ)初昇格
  • 1998年3月 Vリーグ(プレミアリーグ)昇格
  • 2002年3月 Vリーグ(プレミアリーグ)再昇格
  • 2006年5月 黒鷲旗全日本バレーボール選手権大会 準優勝
  • 2010年4月 日立リヴァーレに改称
  • 2013年4月 Vチャレンジマッチに勝利し、プレミアリーグに昇格

成績

主な成績

プレミアリーグ日本リーグ/Vリーグ
  • 優勝 なし
  • 準優勝 なし
黒鷲旗全日本選抜大会
チャレンジリーグ / V1リーグ
国民体育大会成年女子(6人制)

年度別成績

大会名 順位 参加チーム数 試合数 勝率
実業団リーグ 第17回 (1985/86) 8位 8チーム 14 1 13 0.071
第19回 (1987/88) 7位 8チーム 14 3 11 0.214
第20回 (1988/89) 6位 8チーム 14 4 10 0.286
第21回 (1989/90) 4位 8チーム 14 7 7 0.500
第22回 (1990/91) 6位 8チーム 14 5 9 0.357
第23回 (1991/92) 6位 8チーム 14 5 9 0.357
第24回 (1992/93) 6位 8チーム 14 6 8 0.429
第25回 (1993/94) 5位 8チーム 14 6 8 0.429
第26回 (1994/95) 7位 8チーム 14 4 10 0.286
第27回 (1995/96) 7位 8チーム 14 3 11 0.214
第29回 (1997/98) 優勝 8チーム 14 14 0 1.000
Vリーグ 第5回 (1998/99) 8位 10チーム 18 7 11 0.389
第6回 (1999/00) 10位 10チーム 18 3 15 0.167
V1リーグ 第3回 (2000/01) 優勝 8チーム 14 12 2 0.857
第4回 (2001/02) 優勝 7チーム 12 11 1 0.917
Vリーグ 第9回 (2002/03) 8位 8チーム 21 3 18 0.143
第10回 (2003/04) 6位 10チーム 18 7 11 0.389
第11回 (2004/05) 9位 10チーム 27 7 20 0.259
第12回 (2005/06) 8位 10チーム 27 10 17 0.370
V・プレミアリーグ 2006/07シーズン 9位 10チーム 27 6 21 0.222
2007/08シーズン 10位 10チーム 27 1 26 0.037
2008/09シーズン 10位 10チーム 27 0 27 0.000
V・チャレンジリーグ 2009/10シーズン 優勝 12チーム 16 15 1 0.938
2010/11シーズン 準優勝 12チーム 18 17 1 0.944
2011/12シーズン 優勝 12チーム 22 21 1 0.955
2012/13シーズン 準優勝 10チーム 18 17 1 0.944
V・プレミアリーグ 2013/14シーズン 6位 8チーム 28 12 16 0.429

選手・スタッフ

選手

テンプレート:バレーボールのポジション 2014年8月6日版[8][9]

背番号 名前 シャツネーム 国籍 P 備考
1 細川絢加 HOSOKAWA テンプレート:Flagicon 日本 S
2 和田麻里江 WADA テンプレート:Flagicon 日本 MB
4 江畑幸子 EBATA テンプレート:Flagicon 日本 WS 2014年9月よりRCカンヌに移籍
5 佐藤あり紗 A.SATO テンプレート:Flagicon 日本 L
6 引地舞 HIKICHI テンプレート:Flagicon 日本 MB
7 ローレン・パオリーニ PAOLINI テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国 MB
8 佐藤美弥 M.SATO テンプレート:Flagicon 日本 S
10 内瀬戸真実 UCHISETO テンプレート:Flagicon 日本 WS
11 高橋沙織 TAKAHASHI テンプレート:Flagicon 日本 WS
12 遠井萌仁 M.TOI テンプレート:Flagicon 日本 WS 主将
13 石田小枝 ISHIDA テンプレート:Flagicon 日本 WS
14 佐々木美麗 SASAKI テンプレート:Flagicon 日本 WS
15 川村小捺 KAWAMURA テンプレート:Flagicon 日本 WS
16 東原枝里 HIGASHIHARA テンプレート:Flagicon 日本 MB
17 斎田杏 SAITA テンプレート:Flagicon 日本 L
18 伊関悠 ISEKI テンプレート:Flagicon 日本 L
19 永野沙也加 NAGANO テンプレート:Flagicon 日本 WS
愛宕諒子 テンプレート:Flagicon 日本 WS パイオニアから移籍
井上奈々朱 テンプレート:Flagicon 日本 WS デンソーから移籍

スタッフ

2014年5月版[10]

役職 名前 国籍
部長 山ノ川孝二 テンプレート:Flagicon 日本
副部長 田村和弘 テンプレート:Flagicon 日本
副部長 菅原貞敬 テンプレート:Flagicon 日本
監督 松田明彦 テンプレート:Flagicon 日本
コーチ 角田博文 テンプレート:Flagicon 日本
コーチ 松田健太郎 テンプレート:Flagicon 日本
トレーナー 久保尚美 テンプレート:Flagicon 日本
マネージャー 佐藤春奈 テンプレート:Flagicon 日本

在籍していた主な選手

テンプレート:See also テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-2

テンプレート:Col-2

テンプレート:Col-end

関連項目

注釈

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脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:日立リヴァーレ テンプレート:Vリーグ女子

テンプレート:日本の女子バレーボールチーム
  1. 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite web
  2. 2.0 2.1 テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite web
  4. 4.0 4.1 テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web
  6. テンプレート:Cite web
  7. テンプレート:Cite web
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web
  10. テンプレート:Cite web


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