日本私鉄労働組合総連合会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:労働組合 日本私鉄労働組合総連合会(にほんしてつろうどうくみあいそうれんごうかい、英語General Federation of Private Railway Workers' Unions of Japan(PRU))は、日本鉄道会社バス会社等の労働組合全国連合組織である。略称は私鉄総連(してつそうれん)。JRグループ等を除く日本の鉄道会社・タクシーハイヤー会社・バス会社の社内労働組合などが加盟しており、旧総評系の流れを汲んでいる。また、日本労働組合総連合会(連合)、全日本交通運輸産業労働組合協議会(交運労協)、国際運輸労連(ITF)に加盟している。

概要

1947年(昭和22年)1月10日に、69組合・10万余名が参加して大阪で結成された。北海道東北関東北陸中部関西中国四国九州の9つの地方連合会(地連)がある。沖縄と、ハイヤータクシー専業の組合について、本部直加盟になっている。各地連の下にブロック、さらに「県私鉄」などの組織がある。

JRグループ各社の労働組合、国や地方公共団体出資の第3セクター鉄道会社の労働組合(東京地下鉄労働組合[1]など一部を除く)及び公営交通事業を行っている地方公共団体交通部門の労働組合(公務員)は加盟していない。

2009年7月の定期大会で、これまで支援してきた社民党渕上貞雄[2]が政界引退を表明した事に伴い、2010年第22回参議院議員通常選挙から民主党および同党候補(板倉一幸)を支援することを決めた。板倉はこの参議院選挙で落選し、2011年に函館市議に復帰した[3]

組織

  • 青年女性協議会(青女協)
    • 概ね31歳未満の組合員による組織である。組合員同士の交流促進のため、スポーツ大会や交流キャンプの他、「平和友好祭・私鉄山の祭典」と「私鉄沖縄交流」を隔年で行う。以前は「青年婦人協議会(青婦協)」と称していた。規模の小さい会社の場合、合理化で若い社員が減り、青女協の組織が縮小するといった問題が発生している職場もある。
    • (注)組合役員の改選時期に合わせて青女協メンバーの入れ替えを行なう。その時点で31歳になっていれば脱会することになる。通常2年に1回改選なので、タイミングによっては1-2年多くやることになる(改選時期に30歳11か月なら、さらに2年後の改選時までメンバーになる)。

主な活動・行事

本部、地連、各単組で行われている。

  • 春闘
  • 春闘勝利!総決起集会
  • 春闘期の3月上旬に毎年行われている。例年だと東京・日比谷野外音楽堂にて夕方に開催され、集会後にはデモ行進が行われる。
  • 平和友好祭・私鉄山の祭典(青年女性協議会)
  • 私鉄バスのうたごえ(青年女性協議会)
  • 私鉄沖縄交流(青女協)
  • 私鉄山の祭典と隔年(偶数年)で5月の平和行進時期に合わせて実施されている。全国の私鉄青年女性が沖縄で反戦平和学習を行い、私鉄沖縄の仲間たちと交流を深め合う取り組み。派遣に関しては地連毎にカンパ活動を行い、派遣者を送っている。
  • 私鉄総連激励・民鉄協抗議行動(春闘の時期に日本民営鉄道協会の前に行って集会をする)

大手中央集団交渉による団体交渉がなくなって民鉄協抗議行動が数年後に廃止。現在は、私鉄総連激励行動のみ開催されている(主催:関東地連青年女性協議会)。

組合歌

脚注

  1. 東京メトロは前身の帝都高速度交通営団時代から私鉄総連に加盟している。
  2. 渕上は西日本鉄道労組出身で、1989年から参議院議員を通算4期務め、社民党の副党首なども歴任していた。
  3. 私鉄総連、民主支援へ…社民支援の民間労組ゼロにYOMIURI ONLINE2009-7-17 2009-10-27閲覧。板倉は函館バス労組出身で、函館市議を務めていた。

関連項目

日本の交通機関の労働組合
その他

外部リンク


テンプレート:民主党 テンプレート:社会民主党